2012年01月27日

映画「電人ザボーガー」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

悪を憎む特殊警察の大門豊(古原靖久)は父親の大門博士(竹中直人)が作った戦闘ロボットのザボーガーと共に、大門博士を殺した悪ノ宮博士(柄本明)率いる悪の組織∑と戦っていた。悪ノ宮博士は世界を破壊するための巨大サイボーグを作るために、人間の優秀な細胞を集めていた。博士の秘書でもあるミスボーグ(山崎真実)は優秀な細胞を集めるために国会議員達の細胞を狙っていたが、それらの細胞では巨大サイボーグはわずかのパーツにしかならなかった。ミスボーグは時期首相と目される若杉議員(木下ほうか)を狙うが、大門豊と新田警部(渡辺裕之)らに邪魔される。そしてミスボーグの抜け駆けを許さない∑の参謀たちの策略により、ミスボーグは瀕死の危機を大門豊に助けられる。お互いに惹かれあった大門豊とミスボーグは海辺の洞窟で「愛し合った」。悪ノ宮博士から一挙に細胞収集の命を受けたミスボーグは最後の決戦に挑む。そして彼女は大門に問い掛ける。愛を選ぶのか、正義を選ぶのか、ザボーガーを選ぶのか…。愛を選んだ大門豊は警察官への攻撃をザボーガーに命令する。しかしそれに逆らったザボーガーはミスボーグと共に爆発してしまう。25年後、首相になった若杉議員の運転手をクビになった大門豊(板尾創路)は腰痛と糖尿病に悩む中年になっていた。そんな彼の前に彼の娘と名乗るAKIKO(佐津川愛美)というサイボーグの少女が現れる。

私も小学生の頃見ていた、1974年からフジテレビ系で放送された特撮ヒーロー作品を元にコミカルにリメイクしたアクションムービーです。監督さんは「ロボゲイシャ」の井口昇監督。主演のロボットを操る熱い男役の青年期に「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」の古原靖久、熟年期に「空気人形」の板尾創路。敵対する組織の女サイボーグ役に「少林少女」の山崎真実。その組織の首領の科学者役に「魍魎の匣」の柄本明。主人公の父親で共に戦うロボットを作った科学者役に「新宿インシデント」の竹中直人。主人公の娘として現れるサイボーグ役に「悪夢のエレベーター」の佐津川愛美。

さて昔懐かしいヒーローモノを井口監督の独特な、ある意味やりすぎとも言える世界観で表現しています。本当に「くだらない」演出をある程度の実績を持った俳優さんたちが真剣に演じているところが笑えます。最も重鎮の柄本明さんと竹中直人さんはかなり活き活きとやっている感があったのですが。それから作品全体に渡って表現されている親子観は、わかりづらいものの真剣に描かれていると思いますし、また政治家のダメさ加減も今の世間を風刺しているものがあると思います。

ただ井口監督の独特な世界観が受け入れることの出来ない人には、ひたすらスベりまくる作風にとらえられても仕方ないかなと感じます。またこの監督は「ロボゲイシャ」同様、グラビアアイドルが好きらしく今回も採用しているのですが、その演技力の微妙さ加減も一般受けしないかなと思いました。個人的にはこの下手さが良い方向に出ていると思いましたけど。

映画のエンドロールの後、原作ドラマで主演をしていた山口豪久さん(この作品のときの芸名は山口暁)が亡くなっていた事を初めて知りました。「仮面ライダーV3」のライダーマンや「戦え!マイティ・ジャック」の今井隊員などを演じた、当時の特撮モノでは印象に残る俳優さんでした。残念に思います。この時代の特撮物が好きで、時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2012年01月19日

映画「フライトナイト/恐怖の夜」感想文



イオンシネマ富士宮での観賞です。

オタク少年から脱却したチャーリー(アントン・イェルチン)は、美人のガールフレンドのエイミー(イモージェン・プーツ)と不釣合いなカップルと自認しながらも楽しい高校生活を送っていた。彼は母親のジェーン(トニ・コレット)とラスベガスの郊外に暮らしていたが、しばらく空家だった隣の家に若い男が越してきた。ジェリー(コリン・ファレル)と名乗るその男は、昼間は寝て夜に仕事をするという昼夜逆転の生活をしているようだった。そこに昔のオタク仲間のエド(クリストファー・ミンツ=プラッセ)から、同じオタク仲間だった友人が失踪したことを聞かされる。そしてエドはチャーリーの隣人のジェリーがヴァンパイアであることを彼に教える。ジェリーにどこか無気味さも感じていたチャーリーは確信は無かったがジェリーを遠ざけ始める。そしてエドも失踪した。ある夜、知人女性がジェリーの家に入って、叫び声をあげたまま出てこなくなった。ジェリーの家に忍び込んだチャーリーは、そこで彼がヴァンパイアである証拠を目撃する。翌日チャーリーは魔術師のピーター(デヴィッド・テナント)にヴァンパイア退治の相談に向かう。

トム・ホランド監督の「フライトナイト」を、新しい解釈でリメイクしたホラー映画です。監督さんは「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピー。主演のヴァンパイア退治に向かう高校生役に「ターミネーター4」のアントン・イェルチン。共に退治に向かう主人公の恋人役に「ソリタリー・マン」のイモージェン・プーツ。主人公の母親役に「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレット。ヴァンパイア役に「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレル。

さてリメイクモノですが、前作を観ていないので比較対照は出来ません。前作を観た人はかなり世界観が違うらしくこの映画の評価を低くしているようですが、わかりやすいストーリー展開ですし、お決まりの「こけおどし」も結構あってちょっと恐いなと感じました。この映画に出ている「この人」とわかる俳優さんの一人のコリン・ファレルの吸血鬼は、非常にイマっぽいいでたちですが、ジェームズ・ディーンのような髪型が少し笑ってしまいます。しかし滲み出る無気味さがなかなかのものだなと感じます。アクションシーンもそこそこだと思います。

しかし主人公の周囲が、隣人が吸血鬼だと確信したあたりから、どうも緊張感が無くなってしまった気がします。緊張感が無くなったことにより、恐怖感も薄れてきてしまって、ただのアクション映画みたいになってしまったのが残念かなと思います。またヴァンパイアがいかに強烈な生物であったとしても、越して間もない家に隠し部屋を作ったり、地下に大きな空間を作ったりするのは無理だろ…、なんて突っ込みの一つも入れたくなります。

前作の呪縛が無ければ、そこそこ楽しめる一本だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2012年01月17日

映画「宇宙人ポール」感想文



109シネマズMM横浜での観賞です。

イギリスからアメリカにやってきた二人の青年。イラストレーターのグレアム(サイモン・ペッグ)と駆け出しのSF作家のクライブ(ニック・フロスト)。彼らはSFオタクで、サンディエゴで行われるコミコンに行った後、アメリカ各地のUFOの名所を巡る旅に来たのだった。その道中、彼らのキャンピングカーを猛スピードで抜いていったセダンが目の前で横転する。運転手を助け出そうとする二人だったが、彼らの前に現れたのはコテコテのグレイタイプのエイリアンだった。彼はポール(声:セス・ローゲン)と名乗り、アメリカ当局から追われていると言うのだ。ポールは50年近く前に地球に墜落し、その後アメリカの機関によって手厚く保護されていた。彼から得る情報は非常に有益で、政治・軍事に使われていただけでなく、スピルバーグ監督に「E.T.」のヒントを与え、「Xファイル」のモルダー捜査官のアイデアを提供したりもしていた。二人のSFオタクは最初警戒していたが、ポールの下ネタも飛び出す軽い性格に心を開いていく。執拗な当局の追跡に、途中からモーテルの経営者の娘で、コテコテのカトリック信者の女性ルース(クリステン・ウィグ)も加わり、逃走劇は続いていく。

軽妙なジョークを飛ばすような陽気な宇宙人と、その逃走劇を助けるSFオタク達に巻き起こるSFコメディー。監督さんは「アドベンチャーランドへようこそ」のグレッグ・モットーラ。主演のイラストレーター役に「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」のサイモン・ペッグ。同じく駆け出しのSF作家役に「パイレーツ・ロック」のニック・フロスト。途中から逃走劇に加わる女性役に「ローラーガールズ・ダイアリー」のクリステン・ウィグ。宇宙人を追う捜査官役に「消されたヘッドライン」のジェイソン・ベイトマン。宇宙人の声に「50/50 フィフティ・フィフティ」のセス・ローゲン。

さて久しぶりに楽しい映画でした。英語がペラペラで、下ネタジョークを飛ばしまくり、生き返らせた鳥を捕食し、酒は飲む、タバコは吸う、まるで酔っ払い親父のような宇宙人だがどこか憎めない。そんな「彼」に周りの人間がどんどん引き込まれていく。そしていろんなSF作品のオマージュの乱れ打ち。本当に楽しくなってきます。映画としてもカーアクションあり、ストーリーのどんでん返しもありで結構良く出来ていると思います。またアメリカの最新のサブカルチャーの世界と、古典的な差別や信仰を描いた辺りも見逃せません。

ただB級映画のやや残念な質感は否めません。メカ設定はもう一工夫が欲しかった感じはします。ストーリー的にも一ヶ所「おおっ!」と思うどんでん返しはあるものの、やや展開は読みやすいかなと思います。

日本人が笑いのツボにはまる洋画って結構少ないですが、これは笑える一本だと思います。時間のある方はご覧下さい。


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2012年01月16日

映画「私だけのハッピー・エンディング」感想文



TOHOシネマズららぽーと磐田での観賞です。

広告代理店でバリバリ仕事をこなし、若手の女性でありながら部長職に就くマーリー(ケイト・ハドソン)は、仕事を外れると気の合う友人たちと飲んでははしゃぎ、夜は体だけの関係の男たちと過ごすような「充実した」日々を送っていた。その友人から最近顔色が悪いと言われ、病院にやってきたマーリー。そこで若手の医師のジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)と出会う。検査の間、眠りについたマーリーは夢の中で神様(ウーピー・ゴールドバーグ)からもうすぐ死が訪れることを告げられ、3つの願いをかなえることを約束される。しかしマーリーは3つ目の願いがどうしても思い浮かばないまま目が覚める。そして検査の結果、彼女は末期の大腸ガンであることを告げられる。彼女は友人たちに明るく自分がガンであることを告げるが、会社にはそのことは黙っていた。いつもどおり振舞っていく彼女だったが、死への恐怖や、両親との確執、また死後のことを考えると不安にかられる。そんな中、検査や治療に訪れる病院で医師ジュリアンと過ごす日々がとても楽しく感じられた。真面目な医師ジュリアンも自分には持っていない奔放さを持つマーリーに惹かれていった。

ガンを宣告されたキャリアウーマンが、残された時間に苦悩しながら自身の人生を見つめ直すようになる姿を描いた明るくも切ないラブストーリー。監督さんはこの映画が日本初公開となるニコール・カッセル。主演のガンに犯されたキャリアウーマン役に「キラー・インサイド・ミー」のケイト・ハドソン。彼女を担当する医師役に「バベル」のガエル・ガルシア・ベルナル。彼女を支える母親役に「タイタニック」のキャシー・ベイツ。ほぼ本人役とも言っていい神様役に「天使にラブ・ソングを…」もウーピー・ゴールドバーグ。

さて今年一本目の映画ですが、昨年観た「50/50」同様にガンをテーマとした作品です。主人公の性別の違いや落としどころの違いはありますが、ほぼカブる内容です。主人公の口は悪いが嫌味の無い性格に周囲の人間がどんどん引き込まれていく感じをケイト・ハドソンが軽妙に演じています。大腸ガンという女性にとって決して胸を張って言えない病気も笑い飛ばしていく
明るさが、暗くなりがちな重病モノを観賞しやすくしています。しかし死へと向かう心のうねりはきちんと表現されているのも見逃せません。

ただ邦題の「私だけのハッピー・エンディング」という付け方には疑問を感じます。決して「私だけ…」ではなく、仲間たちに囲まれたハッピー・エンディングになっていますからね。それに病気が重篤になっていく主人公ですが、元気がなくなっていく演技はされているのですが、やや健康そうに見えてしまうのは残念な気がします。もう少し何とかならなかったものだろうか…。

しかし自分がああなった時はああいう風に振舞えるのかな。時間とお金のある方はごらん下さい。


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2012年01月14日

映画「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」感想文



109シネマズ名古屋(IMAX)での観賞です。

ロシアの刑務所に服役していたイーサン・ハント(トム・クルーズ)。そこにアメリカのスパイ組織IMFのエージェントのダン(サイモン・ペッグ)とカーター(ポーラ・パットン)が現れ、ハントを脱獄させる。そのままハントとダンとカーターの三人に新たなミッションが下される。それはモスクワのクレムリン宮殿内に収められているテロリスト「コバルト」の情報を盗み出すといったものだった。クレムリンに侵入したハントとダンだが、敵の妨害にあいミッションは失敗する。それどころか「コバルト」によってクレムリンは爆破されてしまう。爆発の中にハントのチームがいたことによってIMFはクレムリン爆破の嫌疑をかけられてしまい、アメリカ国家により解散させられてしまう。ロシア脱出を図ったIMFの長官(トム・ウィルキンソン)と分析官のブラント(ジェレミー・レナー)とハントだが、ロシアの特殊部隊の襲撃を受け長官は殺害されてしまう。辛くも逃げ切ったハントとブラントはダンとカーターと合流し、「コバルト」の目的を阻止するために動き出す。

1970年前後に放映され、何度も再放送された「スパイ大作戦」を元に新シリーズとして映画化された第4作目です。監督さんは実写映画は初監督となる「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード。主演の凄腕スパイ役に「トップ・ガン」のトム・クルーズ。主人公と共にミッションに臨むエージェント役に「スター・トレック」のサイモン・ペッグ、「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「プレシャス」のポーラ・パットン。核戦争を企む物理学者役に「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のミカエル・ニクヴィスト。ドラゴン・タトゥーの女はハリウッド・リメイクされ近々公開されますが、彼のやった役はダニエル・クレイグが演じてますね。

さて何と言ってもこの映画はアクションです。もうすぐ50歳になろうとするトム・クルーズのアクションは相変わらず強烈です。こういったアクション映画の定番でもある「あと少し!あと少し!」のハラハラ感は満載です。また他のキャストたちも切れのあるアクションを演じています。また昔の「スパイ大作戦」らしい凝った潜入方法も健在です。アイテムはイマっぽいものになっていますが、視覚的に相手をごまかしたりする手法は懐かしささえ感じます。

ただストーリー的には大した事無いかなという感じがします。正直核戦争云々と言うのは荒唐無稽な感じがしますし、国家のセキュリティがそんなに甘々な訳無いだろって感じはしますね。それから専門用語や国家間の微妙な関係など、ある程度の予備知識がないと本当に楽しめないかなといった感じがしました。

あのドアマンはよくあのBMWのドアの開け方がわかったよな(^_^;)スクリーンから飛び出すようなアクションを堪能して欲しいなと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2012年01月10日

「テルサで笑って新年落語」に行ってきました



今年初の落語会に行ってきました。清水テルサ10周年記念の落語会です。毎年清水テルサさんにはお酒落寄席でお世話になっていますし、その前からいろんなことで利用させてもらっていますが、もう10年経つんですね。早いものです。

今回のご出演はお馴染みの清水区出身・春風亭百栄師匠を筆頭に、二つ目の柳家喬四郎さん、前座の春風亭一力さん、そしてアコーディオン漫談の遠峰あこさんの四名。

春風亭一力さんは静岡市葵区のご出身で、静岡の駿府寄席さんのスタッフさんが開催している勉強会を兼ねた落語会「ちゃっかり寄席」のレギュラーです。声に張りが合ってとても通ります。地元出身としてこれからも頑張って欲しいものです。

柳家喬四郎さんは牧之原市のご出身。柳家さん喬師匠が静岡に見えられる時は必ずご出演されます。何度か拝見しているのですが、失礼だとは思うのですが今日が一番面白かったですね。師匠の目がないとのびのびと噺せるのでしょうかね。

遠峰あこさんは「アコーディオン漫談」とパンフレットに記載されているのですが、アコーディオンを演奏しながら日本の民謡を歌うと言う芸風です。とっても声が通るお姉さんです。やっぱりこういった方がいらっしゃると、会が華やぎますよね。

そして春風亭百栄師匠。開演前に国王と師匠のところへご挨拶に伺いましたところ、いつも通りの師匠でした。もう少し私服に気を使った方がいいと思いますよ(^_^;)まぁ僕に言われたくもないでしょうが…。今日は二席。新作と古典でした。新作、受けていましたよ(^^)

春風亭一力 「子ほめ」
柳家喬四郎 「金明竹」
大喜利
春風亭百栄 「誘拐家族」
遠峰あこ   「アコーディオン民謡」
春風亭百栄 「鮑のし」


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2012年01月09日

2012年あけましておめでとうございます

9日にもなってなんですが、新年明けましておめでとうございます。
今年も清水落語王国をよろしくお願いいたします。

2012年も落語開催などを頑張ってやっていきたいと思います。

さて、どうでもいいといったらどうでもいいことなんですが、私はこのブログのほかにもう一つブログをやっています。
いや、やっていましたと言ったほうがいいんでしょうか。
そのブログサイトが、昨年末でほとんど予告も無く閉鎖されました。
そのサイトではここでやっているのと同じ映画の感想、それから競馬の予想などもアップしていました。
映画の感想などはそちらの方が早くやっていたため貴重なデータベースだったし、毎年のベスト映画とワースト映画を発表していたりもしました。全部パーです。
また、その記事を通して何人かのブログ仲間がいました。中には途中で離脱していってしまった人もいるのですが、なかなか気のおける仲間たちです。一人は閉鎖前にツイッターをフォローしていたため、また一人は別のブログを事前に知っていたため、所在が確認できるのですが、後の仲間達は行方不明になってしまいました。しかしツイッターで私がそれをぼやくツイートをアップしたところ、仲間が偶然見つけてフォローしてくれたのです。嬉しかったですね。ネット上の友情も捨てたもんじゃないと思いました。

そんな訳で、映画に関するブログはこちら一本となります。今年から大晦日に年間ベスト&ワースト映画もこちらで発表していきたいと思います。

新たな気持ちでこちらのブログをやっていきたいと思いますので、改めてよろしくお願い申し上げます。


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2011年12月31日

映画「リアル・スティール」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

チャーリー(ヒュー・ジャックマン)はかつて「人間」のボクシングで伝説のチャンピオンを苦しめたこともある優秀なボクサーだった。しかしより刺激的な「格闘技」を求めた観衆は、人間同士の戦いよりも刺激的なロボットを使ったボクシングに熱狂し、人間のボクシングはやらなくなってしまったのだ。廃業に追い込まれたチャーリーは、ロボットボクシングで生計を立て始めるが、その要領の悪さから借金だけが膨らんでいった。牛とロボットとの戦いに敗れ、その上ロボットまで壊してしまったチャーリーの目の前に、かつての恋人との間の子供マックス(ダコタ・ゴヨ)が現れる。彼の母親が死亡し、親権についての裁判を行うためだった。マックスが生まれてすぐに母子の前から逃げ出したチャーリーは、親権などどうでも良く、子供を叔母のデブラ(ホープ・デイヴィス)夫妻に押し付けるつもりだった。しかし旅行の間だけマックスを預かると言うことで、チャーリーはデブラの夫から5万ドルをせしめた。その金で新しいロボットを買ったチャーリーだが、そのロボットも試合に負け壊されてしまう。部品を調達するためにスクラップ置き場に忍び込んだチャーリーとマックスは、そこで偶然に前世代の旧式ロボット「アトム」を見つける。しかし「アトム」には独自の素晴らしい機能が備わっていた。

スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子の心を描く感動のストーリー。監督さんは「ナイト ミュージアム」のショーン・レヴィ。主演の元ボクサーのロボットボクシングのプロモーター役に「ソードフィッシュ」のヒュー・ジャックマン。その息子役に「マイティ・ソー」のダコタ・ゴヨ。主人公の恋人役に「ハート・ロッカー」のエヴァンジェリン・リリー。

さて予告を見ているだけだと「ロッキー」臭が漂ってくるイメージがあるのですが、実際は違います。なんと言ってもヒュー・ジャックマンと、子役のダコタ・ゴヨの好演が光ります。借金まみれのダメ親父が輝きを取り戻していく様、捨てられた父親に恨みを持つどころか近づいていく頑固で魅力的な眼力を持った少年。そこに何とも言えない父子の姿が映し出されています。ストーリー的にも見事な落としどころだったと思います。またロボットのCGも非常に見事で、街の郊外の風景の中にそのロボットが違和感無く存在している感じがします。

あまり悪いところの無い作品なのですが、「アトム」の中の構造がややチャチなんですよね(^_^;)背中のハッチを開いて、ぶっとい配線がちぎれかけているのを見て「おいおい、銅線かよ!」と思ってしまいました。

ところどころ出てくる日本へのオマージュは苦笑してしまいますわ。でも予告見る限り、この映画で泣かされるとは思っていませんでした。時間のある方はご覧下さい。


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2011年12月31日

映画「ワイルド7」感想文



MOVIX清水での観賞です。

犯罪はエスカレートしていき、海外のテロ組織顔負けの凶悪犯罪が起こっていた。既存の警察特殊部隊では手のつけられない犯罪者たちを「ドブさらい」するため、警察のエリートである草波勝(中井貴一)は凶悪犯罪を犯した犯罪者たち7人で組織する特殊部隊「ワイルド7」を組織した。殺人犯の飛葉大陸(瑛太)を筆頭とする彼らは、事件を起こした犯罪者を皆殺しにし、そして対外的にはそれを「事故」として発表していた。そして新しい「事案」が発生する。それは国が製薬会社と協力してウィルスをテロ組織が奪い、それを飛行船に乗せ、国から金をせしめるといったものだった。そのウィルスはすでに貨物船で実験されていて、乗組員全員が死亡するといった強いものだった。国のあらゆる情報を統括する組織PSUの責任者の桐生圭吾(吉田鋼太郎)と草波の指令で動いたワイルド7。犯人グループを追い詰めた時、一人の女性が現れた。彼女は本間ユキ(深田恭子)。彼女はその犯罪グループに家族を殺され、復讐をしていたのだ。最近彼女と知り合った飛葉は、彼女の復讐を止めさせようとする。

「週刊少年キング」で連載され、1972年にはテレビドラマ化もされた漫画を映画化したアクション・エンターテインメントです。監督さんは「おっぱいバレー」の羽住英一郎監督。主演の元犯罪者特殊部隊の一員に「ディア・ドクター」の瑛太、「アウトレイジ」の椎名桔平、「カイジ2~人生奪回ゲーム~」の宇梶剛士ら。その部隊を組織する警察エリート役に「ステキな金縛り」の中井貴一。家族をテロで殺された過去を持つ女性役に「夜明けの街で」の深田恭子。

さて僕ら40代後半から50代前半にかけてのオッサン達には懐かしい「ワイルド7」を現代風にアレンジしたものです。最近バイク離れがあると思うのですが、肝心なところはちゃんとスタントでバイクアクションを取り入れているところは嬉しいトコです。また「正義と悪」「護りと破壊」「愛情と復讐」といったところが紙一重で重なり合っています。秘密裏の組織がこんなど派手であるところは、作品性からみて、大目に見たいと思います。それにしてもここでも中井貴一さんはいい演技ですね。

ただ話の筋的には抑揚がなく、一本調子だと思います。これといったどんでん返しもありません。実際あらすじをまとめるにも、まとめ辛い、話が方々へ飛ぶまとまりの無さもあると思います。逃亡する深田恭子さんの前に脈絡も無く現れる瑛太さんみたいな突拍子もない展開もあったりします。また演出もややクサく、この監督さんの悪い部分が結構出てしまっているなと感じました。

個人的には現代風でも通用する素材だと思うんですがね、ワイルド7。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月30日

映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

日中戦争が混沌とした昭和10年代半ば。世間はドイツ,イタリアと日本が軍事同盟を結ぶべきかどうかに焦点が集まっていた。三国で列強に対抗しようと言う世間の流れの中、海軍大臣の米内光政(柄本明)は真っ向から反対していた。海軍次官の山本五十六(役所広司),軍務局長の井上成美(柳葉敏郎)らも呼応し、軍事同盟の締結に歯止めをかけていた。在京の有力新聞社の宗像(香川照之)と若い政治部記者の真藤(玉木宏)は、世論が軍事同盟締結に賛成しているのに、それに反論する山本に度々取材に訪れた。そんな中、中国東北部でソ連と軍事衝突をしていた日本は、ドイツがソ連と不可侵条約を結んだことにより同盟の締結は御破算となる。平沼内閣は総辞職し、米内は山本を海軍の中枢から外し、聯合艦隊司令長官の職に任命する。それは山本の命を守るために米内が考えたものであった。しかしその後、三国軍事同盟は締結されることになる。フランス領インドシナに侵攻した日本は、アメリカとの折り合いの悪くなった日本は戦争に向かうしか道がなくなっていく。そして山本にアメリカとの戦争の作戦を立てるよう命令が下る。

誰よりも戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六の実像を描くヒューマン大作。監督さんは「孤高のメス」の成島出監督。山本五十六役に「最後の忠臣蔵」の役所広司。取材の中で山本の人柄に触れる若い新聞記者役に「真夏のオリオン」の玉木宏。聯合艦隊司令長官職についた山本のお気に入りの参謀役に「ミッドナイト イーグル」の吉田栄作。その他に柄本明,柳葉敏郎,香川照之,阿部寛,坂東三津五郎らが脇を固めます。

太平洋戦争開戦までは戦争回避に尽力し、開戦後は講和のために日本を優位に立たせようと戦った山本五十六長官のストーリーです。山本長官の一般的に語られるエピソードも含め、その人間性がよく現されています。また戦争映画ではあまり描かれない世論やマスコミの動きなどが描かれているのは実に興味深いところです。これは現代社会においてもそんなに変わることは無いなと強く感じます。また軍艦のCGもなかなか見事です。当時の旗艦「長門」の艦橋なんか良く描かれていると思います。

太平洋戦争に向かうプロセスなどはわかりやすく表現されていると思うのですが、この登場人物がどんな立場で、どの程度力を持っているのかが良くわからないんじゃないかなと思いました。個人的にはテロップを使うのは好きじゃないのですが、こういった歴史ものではそこを明確にさせるために使っても良かったのではと思います。また艦隊の表現では褒めたCGですが、戦闘機、特に米軍機の表現がイマイチだった気がします。機体に特徴のあるP38はともかく、その他の機体ももっとしっかりやって欲しかったなtと言う気がします。

やはり山本五十六と言う人は本当に興味深い人だなと思いました。観る人によって面白い,面白くないの評価が分かれる作品かもしれません。僕は結構面白いと思いましたが…。次官とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2011年12月28日

映画「ステキな金縛り」感想文



MOVIX清水での観賞です。

居候弁護士の宝生エミ(深津絵里)は失敗続きの弁護士。ある裁判でも失敗し、被告から弁護人の交代を要請される始末。事務所の所長の速水(阿部寛)は、後のない彼女にある案件を任せる。それは殺人事件であった。被告人矢部五郎(KAN)の妻である鈴子(竹内結子)が殺された。死因は転落死。そして転落したと思われるところには一個のボタンが落ちていた。それは矢部のジャケットのボタンだと判明する。しかし矢部には奇妙なアリバイがあった。彼その時間、奥多摩のさびれた旅館に滞在し、そこで金縛りに遭い、落ち武者の幽霊に一晩中のしかかっていられたと言うのだ。速水はウソをつくのにそんな間抜けなウソはつかないだろうと言い、被告人が無実じゃないかと考えていたのだ。後のないエミは案件を引き受け調査に入った。まずは奥多摩の旅館に向かった。そこで旅館の女将(戸田恵子)から本当に落ち武者の幽霊が出ることを聞かされる。調査後、帰りの足を失ったエミはやむなくその旅館に泊まることとなり、幽霊が出ると言うその部屋に泊まった。果たして幽霊は出現し、更科六兵衛(西田敏行)と名乗った。エミは六兵衛に法廷で証言してくれるよう依頼する。

ダメ弁護士が落ち武者の幽霊を証言台に立たせようと四苦八苦する姿を描いた法廷コメディ。監督さん「ザ・マジックアワー」の三谷幸喜監督。主演の失敗続きの女弁護士役に「悪人」の深津絵里。裁判の証人として法廷に立つ幽霊役に「探偵はBARにいる」の西田敏行。主人公の弁護士が所属する事務所の所長役に「自虐の詩」の阿部寛。法廷で主人公らと真っ向から対立する検事役に「プリンセス トヨトミ」の中井貴一。

さて三谷監督得意のドタバタコメディ。幽霊が法廷に立つというそもそも荒唐無稽な話ですので、ある程度の現実感の無い緩さの中で話が進行していきます。それが許される独特な空気感を持った作品になっています。また根っから明るく、そしてシリアスな役もキッチリこなす実力のある俳優さんたちを使っているので、テンポよく話に引き込まれていきます。主演の深津絵里さんも、失礼ながら実年齢よりかなり若い設定の役を可愛らしくこなしています。JRAの宣伝での監督のモノローグはあながちお世辞でもなさそうです。

しかし話の根底である殺人事件の種明かしで、何故主人公がそこにたどり着けたのかのステップが、ほとんど無いのがどうかなと思いました。あまりに唐突にそこに突き当たってしまうんですね。市村正親さん演ずる霊能者を上手く使えば、そんなに時間をかけずにたどり着けると思うのですが…。また佐藤浩市さんのくだりは必要だったのかな(^_^;)

本当に役者さんの演技が光る、また飽きさせない展開の一本に仕上がっていると思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2011年12月27日

映画「源氏物語 千年の謎」感想文



MOVIX清水での観賞です。

平安時代、時の権力者の藤原道長(東山紀之)は一条天皇(東儀秀樹)に娘の彰子(蓮佛美沙子)を二番目の后として迎えさせた。道長は帝の子を彰子に身ごもらせるため、当時現実味あふれる物語を書くことで知られていた女流作家の紫式部(中谷美紀)に話を書かせ、帝と彰子にその話を聞かせることを考えた。紫式部は道長の命に従い、物語を作り始めた。その物語は親王として出生しながらも臣に身を下げ、継母に恋愛感情を抱き、その反動として様々な女性に熱を上げる光源氏(生田斗真)を主人公とした物語であった。果たして道長の計略は当たり、彰子は帝の子を身ごもり、親王を出産する。目的を果たした道長であったが、紫式部にその物語の執筆を止めさせることなく続けさせていた。道長自身もその物語に引き込まれていたのだ。紫式部の描く恋愛劇はだんだんと悲劇的なものに変わっていった。道長の友人の安倍晴明(窪塚洋介)は、そういった紫式部の姿に良くないものを感じ、道長に執筆を止めさせるように進言するが、道長は聞き入れなかった。物語はいよいよエスカレートしていく。

日本が世界に誇る傑作長編小説「源氏物語」誕生の秘密に、斬新な解釈で迫る高山由紀子原作の歴史スペクタクル。監督さんは「愛の流刑地」の鶴橋康夫監督。物語を綴る紫式部役に「阪急電車 片道15分の奇跡」の中谷美紀。藤原道長役に「小川の辺」の東山紀之。物語の主人公の光源氏役に「人間失格」の生田斗真。光源氏が憧れる継母の藤壺役に「SP 革命篇」の真木よう子。光源氏を愛するあまり、彼の愛する女たちに災いをもたらす六条御息所役に「夕凪の街 桜の国」の田中麗奈。

さて小学校の頃読んですっかりご無沙汰の源氏物語。年齢を重ねて改めてこうやって接してみると面白いものだなと感じます。もっとも映画では、ほんの触りでしかないのですが。それからかなり実力派の俳優さんたちを揃えていて、演技そのものは良かったなと感じました。印象的だったのは田中麗奈さんの悪女役でしたね。サントリーのジュースの宣伝からか、爽やかなイメージがあり彼女ですが、怨念を持った女性役もなかなか良かったと思います。またキャストとして出演されている東儀秀樹さんの監修とあって、中で演奏されている雅楽も素晴らしいなと思いました。

しかしながら、話の着地点が良く見えない印象はぬぐえません。原作小説を例によって読んでないわけですが、「謎」と言うにはややチープな感じは否めません。源氏物語自体が様々な「謎」に包まれているわけで、紫式部の藤原道長への想いがその「謎」の根幹であるなら、紫式部の押しがもっと強くてもいいんじゃないかと思います。またCG効果がやりすぎです。B級の忍者映画かと思ってしまうような特殊効果、どうかと思います。

キャスティングが中谷美紀さんと真木よう子さんが、僕のイメージの中では逆でも良かったんじゃないかと思っています。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月26日

映画「スリーデイズ」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

大学で文学の講義を持つジョン(ラッセル・クロウ)は、自宅に帰ると美しい妻ララ(エリザベス・バンクス)と息子のルーク(タイ・シンプキンス)と幸せに暮らしていた。女上司とそりが合わないことを散々もらしていたララだが、ジョンは上手くなだめていた。ある日一家団欒の中、警察が家の中に入ってきて殺人容疑でララは逮捕されてしまう。その女上司が撲殺体で発見されたのだ。動機があり、凶器の消火器からはララの指紋、そしてララのレインコートには被害者の血液が付いていたのだ。三年の間、ジョンは妻の無実を信じ裁判で戦いつづけてきたが、弁護士は上告することを諦めてしまう。ジョンは妻を救い出すために一計を案じる。そのために脱獄常習犯の男に会い、そのヒントを聞き出していた。そう彼の計画は、ララを脱獄させ息子と三人で国外に逃亡すると言うものだった。

無実の罪で投獄された妻を救うため決死の行動に出た男の姿を描くフランス映画「すべて彼女のために」をリメイクしたサスペンス・アクション。監督さんは「クラッシュ」のポール・ハギス監督。主演の妻の無実を信じる夫役に「グラディエーター」のラッセル・クロウ。殺人犯として投獄される妻役に「サロゲート」のエリザベス・バンクス。彼らを捜査する刑事の一人に「アンノウン」のリーアム・ニーソン。

さてまずは警察の捜査と裁判制度の穴を突かれると、冤罪と言うのが起こりかねない現実を改めて思い知らされます。被疑者にとって圧倒的に不利な状況証拠が並べられると、陪審員も「クロ」と判断しざるを得ないと思いますよね。そして主人公が案じる脱獄から高飛びまでの綿密な計画にも関わらず、警察の追い込みと想定外の事態がその計画を狂わせて行く後半はなかなかのハラハラものです。

しかし個人的な感覚として、そういう状況になったときに「脱獄」→「高飛び」といった方法を取ってしまうというのが、どうも感覚に合わないんですよね。元のフランス映画(この映画、ダイアン・クルーガーとか出ていたみたいですよね)を観ていないので、その突飛な発想に驚くと言うのか呆れたのですが…。

一人の男が「個人の正義」を貫いた信念の物語だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月22日

映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」感想文



MOVIX清水での観賞です。

富山県の私鉄、富山地方鉄道。そこで42年間電車の運転士として勤めてきた滝島徹(三浦友和)は一ヵ月後に定年退職を迎えようとしていた。同僚の島村(岩松了)らは嘱託として残るよう勧めるが、滝島の性格からか強くは言えないでいた。滝島の妻の佐和子(余貴美子)は元看護師だったが、滝島と結婚後に娘の麻衣(小池栄子)を育て上げたあと、自分の母親が病気にかかり、その介護で自分の時間を持てなかった。さらに佐和子はガン検診で良性の腫瘍が見つかり、自分の残りの人生に悔いを残したくないと、看護師の仕事に復帰することを誓っていた。夫の滝島にそのことを打ち明けると、滝島は激怒した。滝島は几帳面な性格と勤務時間も不安定な仕事で、妻に迷惑をかけたことを後ろめたく思っていた。定年後は妻とゆっくりとした時間を持ちたいと思っていたのに、その妻は働きたいと言う。「出て行け!」と言う夫の言葉に家を後にする妻。それから滝島の男ヤモメ暮らしが始まった。しかしある時家に戻った妻に対して、滝島の口から出た言葉に佐和子は幻滅し、離婚届を渡すと再び家を出て行った。

富山県の富山地方鉄道を舞台に定年を控えた運転士と、自分の今後の人生について思い悩む妻の姿を描くヒューマンストーリー。監督さんは一作目の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で助監督を務めた蔵方政俊監督。主演の定年を控えた電車運転士役に「沈まぬ太陽」の三浦友和。その妻役に「おくりびと」の余貴美子。二人の娘役に「八日目の蝉」の小池栄子。主人公の妻が担当する末期ガンの老婦人役に「20世紀少年の吉行和子。その他、主人公の同僚や後輩運転手役に米倉斉加年,岩松了,徳井優,中川家礼二,中尾明慶らが名を連ねます。

さて鉄道に絡み、それに関わる人たちの家族や仕事を描いた作品の第2弾になります。今回は定年を迎えようとしている夫とその妻が主人公ですが、それぞれが言っていることはそれぞれ正論なのですが、それが相容れられない難しさが話の中心となってきます。現代社会において比較的どこにでもある些細でも大事な問題にスポットを当てていると思います。そして相変わらずの地方鉄道の何ともいえない風景は、鉄ちゃんだけでなく普通の人でも「ああ、いいな」という心持ちにさせてくれると思います。

ただクライマックスシーンが少しやり過ぎかな、ちょっと鼻につくなと言った感じがあります。それに日本の消防救急はあれぐらいなら救出できます。なめないでもらいたい。それからラストシーンが「そうやって落としちゃったかぁ」という、何となく引っかかった終わり方をしてしまったのが個人的には残念です。それから主人公と米倉斉加年演じる役や岩松了演じる役との関係がイマイチわからなかった。想像はつくんだけどね。

富山と言えば立川志の輔師匠。やっぱりで出てきましたね。なんかうれしいな。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月20日

映画「50/50 フィフティ・フィフティ」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

27歳の青年アラン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は地元の放送局で制作に携わっていた。私生活では美しい彼女のレイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)と同棲し、会社では長年の悪友カイル(セス・ローゲン)と共に仕事をし、楽しく充実した毎日を送っていた。数日前から腰の痛みを訴えたアランは病院へ行き診察をしてもらう。そこで担当医から告げられたのは、小難しい病名であった。簡単に言えば脊髄に癌が出来たのだった。アランがネットで調べた限り生存率は50%、転移した場合は10%と言うものだった。病気を宣告されたアランは努めて冷静だった。病院でのセラピストのキャサリン(アナ・ケンドリック)にも自分の冷静さをアピールした。両親の病気を告げた際も取り乱す母親のダイアン(アンジェリカ・ヒューストン)をなだめた。抗がん剤治療を始めて、恋人のレイチェルは病院への送り迎えをし、同じ病気で治療する老人たちとも仲良くなった。悪友のカイルは相変わらず減らず口を叩いていた。彼の療養生活はそれなりに良好だった。しかしある日カイルがレイチェルの浮気現場を目撃してしまう。

ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基に、ガンで余命わずかと宣告された青年の葛藤(かっとう)と周囲の人々の姿を、笑いと涙を交えてつづるハートフル・ドラマ。新鋭監督のジョナサン・レヴィンがメガホンを取ります。主演の癌におかされた青年役に、「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。彼の親友役に「グリーン・ホーネット」のセス・ローゲン。主人公の心のケアをする新米セラピスト役に「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック。主人公の恋人役に「ターミネーター4」のブライス・ダラス・ハワード。

さて若くして癌を宣告された青年とその周囲の人々の姿をユーモラスに現実的に表現しています。明るく振舞おうとする本人だが、過剰に心配する母親、看病に疲れて浮気をする恋人、同じ治療をしている知人の死など、精神的に追い込まれていく主人公をジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演しています。またこの作品の原案ともなった脚本家ウィル・ライザーの親友でもあるセス・ローゲンが、主人公を明るくさせようと過剰なまでにスケベな親友役が非常に印象的です。ただの闘病記ではなく、笑いと心をグッと捉えるものがあります。

ただ個人的に自分が甘いからそう感じるのかも知れませんが、別れた彼女にあそこまですることはねーだろ、とちょっと思ってしまうんですよね。主人公も悪友もちょっと悪乗りなんじゃないかなと思います。

ラストシーンも非常に好感を持ちました。いい映画だと思います。時間のある方はご覧下さい。


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2011年12月16日

映画「インモータルズ -神々の戦い-」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

ギリシアの貧しい農民の子、しかも私生児として生まれたテセウス(ヘンリー・カヴィル)は幼い頃より近所に住む老人(ジョン・ハート)から戦いの極意を仕込まれる。彼が成長した時代、邪悪な考えを持つ王ハイペリオン(ミッキー・ローク)は、遠い過去天空の神々の戦いに敗れた邪神タイタン族を再び世に解き放つため、ギリシアに攻め入ってきた。ハイペリオンの最初の目的は、失われた史上最大の武器「エピロスの弓」を手に入れることだった。そのために、エピロスの弓のありかを知っているであろう巫女のパイドラ(フリーダ・ピント)らを捕らえ、弓が隠されているとおぼしきギリシア内部を武力で侵攻して行った。その手はテセウスの村にも及び、テセウスの目の前で彼の母親はハイペリオンの手により惨殺されてしまう。捕虜として捕らえられ、労役についていたテセウスは、水飲み場でパイドラと出会う。彼女はテセウスに特別なものを感じ、彼と同じく捕虜として捕らえられていたスタブロス(スティーヴン・ドーフ)らと共に逃亡を図る。

ギリシア神話の世界を舞台に、世界支配をたくらむ暴虐な男の蛮行を阻止すべく立ち上がった勇者の活躍を描くアクション・アドベンチャー。監督さんは「落下の王国」のターセム・シン・ダンドワール。主演の勇者役に「人生万歳!」のヘンリー・カヴィル。邪悪な敵の王様役に「シン・シティ」のミッキー・ローク。一瞬の未来を見ることが出来る巫女役に「スラムドッグ$ミリオネア」のフリーダ・ピント。

さて「落下の王国」で何とも言えない映像美を出したターセム監督が、やりすぎとも思えるCGを駆使した「300」のスタッフと共にギリシア神話の世界を描いた一本です。「300」と同じような映像構成ではありますが、やはり映像的にはかなり進歩しています。神々しいものと邪悪なものの差は鮮明に出ていますし、やはり戦いのシーンの緩急をつけた映像はなかなかのものです。

しかし話の筋はやや難解になってしまっているのが残念に思います。特に位置関係。今キャラクターたちがどこにいるのかがあんまり明確でないんですよね。すっかり悪役キャラが身についたミッキー・ロークなのですが、あまりにいろんな場所に登場するので、この人テレポーテーションでも使えるのかと思ってしまいます。またそれぞれのキャラクターがもう少し個性的でも良かったんじゃないかなと思います。

名のあるギリシア神話の神々が戦死していくのが、何とも物悲しく感じました。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月14日

映画「コンテイジョン」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

香港の出張から帰国したベス(グウィネス・パルトロー)は高熱のためキッチンで倒れ、そのまま帰らぬ人となった。妻のベスに付き添った夫のミッチ(マット・デイモン)は突然の事態に医者に説明を求めていたが、その間に自宅に置いてきた息子が同じような症状で死亡した。香港やロンドン、アメリカ各地やウクライナや東京でも同じような症状で死亡する人たちが続出した。アメリカの疾病予防管理センター・CDCのチーヴァー博士(ローレンス・フィッシュバーン)は新たなウィルスによる伝染病と判断。感染者の状況や防疫のためにミアーズ医師(ケイト・ウィンスレット)を派遣する。またWHOでも感染の元を香港と判断し、感染経路を特定するためオランテス医師(マリオン・コティヤール)を香港に派遣した。アメリカ軍やCDCが世間への公表を慎重に検討している最中にも、強力な感染力と毒性を持つウィルスは爆発的にその感染者を増やしていく。まだ感染が広がっていなかった頃、東京のバスの車中で倒れ死亡した男性の動画をインターネットで見たフリーライターのアラン(ジュード・ロウ)は、新型の感染症とにらみ、インターネット上でその情報を独自に取材して公開していく。

接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出すサスペンス大作。監督さんは「オーシャンズ11」のスティーヴン・ソダーバーグ監督。感染症で妻を亡くす夫役に「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。感染の中心となった妻役に「アイアンマン」のグウィネス・パルトロー。CDCのウィルス感染研究者役に「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーン。現場で指揮をとるCDCの医師役に「タイタニック」のケイト・ウィンスレット。香港に派遣されるWHOの医師役に「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」のマリオン・コティヤール。ネット上でこの感染症に関する情報をを流すフリーライター役に「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ。

ソダーバーグ監督らしい豪華なキャストを揃えた一本です。爆発的に拡がるウィルス感染症をテーマにしながらも、ただの無秩序なパニック映画になっていないところは大いに評価できます。感染に怯える人たち側でなく、感染を押さえる研究者側も、裏事情を含めて大きく取り上げています。また情報に飢える人たちの中でその存在感を増していくジュード・ロウ演じるフリーライターの存在が、なんとも無気味に現実感をもっていて、実際に起こりえるであろうパニックの一因を担っている気がします。

主人公らしい主人公がいない構成になっていて、何らかの関係を持ちながらも、いくつかのストーリーが同時進行している作りになっています。そのせいなのかも知れないのですが、どうも全体的に焦点が定まらないぼやけた感じになっています。特にマリオン・コティヤールの香港のくだりは、あれだけの長い尺を取るような内容なのかと少々疑問さえ残ります。逆にいえばそこをもっと掘り下げたらまた違った内容になりそうな気がするのでうが…。

面白い映画かといったら違う気がするし、何も与えてこない映画かといったらこれも違う、何かつかみどころの無い一本だったと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月13日

映画「カイジ2~人生奪回ゲーム~」感想文



MOVIX清水での観賞です。

命がけのゲームに勝利し、多額の借金を返済した伊藤カイジ(藤原竜也)。しかし再び借金を負う羽目になり、地下坑道で働くこととなる。この中で日常的に行われているチンチロリンで、仲間と共に大金を得たカイジ。彼らは二週間の地上行きのオプションを得たカイジにお金を託し、自分たちの借金返済の夢をかけた。カイジはその100万あまりの金を二週間で2億円にしなければならなかった。地上に出たカイジは労働者たちの溜まり場である男を発見する。その男は以前、地下カジノの支配人でカイジとの勝負に敗れた利根川(香川照之)だった。カイジは利根川からその金を大きくするための方法を聞きだす。それは利根川がいたグループが経営しているカジノであった。そのカジノには一玉4,000円のパチンコ台が存在し、そこの当たり穴に入ると10億円を越える出玉があった。「人喰い沼」と呼ばれるその台は、カジノの支配人の一条(伊勢谷友介)の支配下にあった。カイジはカジノで知り合った坂崎(生瀬勝久)と共にその「沼」に挑むことを決意する。そして仲間にカジノの従業員の裕美(吉高由里子)は加わる。彼女は以前カイジと共に命がけのゲームに挑んだ石田(光石研)の娘であった。

福本伸行原作の人気コミックを実写映画化した第2弾、監督さんは前作に引き続き佐藤東弥監督。主演のゲームを通じて借金地獄から這い上がる男役に「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の藤原竜也。主人公の元対決相手役に「SP 革命編」の香川照之。主人公と行動を共にする元現場監督役に「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の生瀬勝久。対決するカジノの支配人役に「あしたのジョー」の伊勢谷友介。その従業員役に「GANTZ」の吉高由里子。

さて独特のタッチと作風の原作コミックですが、今回は原作者の福本伸行氏も脚本に参加していますし、前作同様原作コミックの雰囲気をあまりそこなわずに作られていると思います。今回は前作ほど内容盛りだくさんでないため、一つ一つのエピソードにある程度の裏付けを持たせているのも好印象です。またあまり考えずにスクリーンを見て感じ、そのままを受け入れればいい、そういった素軽い作りが良いなと思いました。

ただもう少し心理戦的な要素があっても良かったかなと思います。今回も人間のだまし合いははあったわけですが、何となく見え透いていて、もっと相手の深層心理を突いたシナリオや演出があって欲しかったなと個人的には思いました。

ところで伊勢谷友介さんの出ている映画を何本か観ましたが、これが一番良かったかななんて思いました。あまり考えずに観られる一本だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年12月08日

映画「1911」感想文



109シネマズグランベリーモールでの観賞です。

19世紀の初め、今の中国は清王朝の時代。宣統帝は幼く、隆裕太后(ジョアン・チェン)や臣下が政治の実権を握っていた。しかし欧州列強に比べ軍事力で劣る清王朝は、徐々に植民地化されていき、日本にも台湾を占領される有様だった。民衆の不満も爆発し、南部を中心に反乱が起こり始めた。反乱の指導者たる孫文(ウィンストン・チャオ)はアメリカに滞在して華僑を中心に資金集めに奔走していた。一方中国国内では軍事的リーダーである黄興(ジャッキー・チェン)が若い革命軍の兵士を育成していた。黄興率いる革命軍は清朝の軍隊とぶつかるが、ことごとく敗戦してしまう。そこでは新しい国家の建設に命を捧げた若い有望な人材の命が消えていくこととなる。しかし清朝打倒を諦めない革命軍は武昌で蜂起し、周辺の地域を制圧ことに成功する。行き詰まった清朝は袁世凱(スン・チュン)率いる北洋軍にすがるが、袁世凱は清朝と革命軍の力のバランスを計り、最終的に自分が登りつめる様図っていた。

中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命100周年、ジャッキー・チェン映画出演100本記念の歴史巨編です。監督さんは「レッドクリフ」で撮影監督を担当したチャン・リー。主演の革命軍の軍事指揮者の黄興役に「プロジェクトA」のジャッキー・チェン。主人公を支える女性活動家役に「ドラゴン・キングダム」のリー・ビンビン。

さて辛亥革命を題材にした作品です。「革命」ですので当然なのですが、多くの命が失われます。しかし政を見失った政府を打倒するべく、その情熱を傾ける様が充分に感じられます。孫文,溥儀,袁世凱,汪兆銘といった教科書で出てくる人物が登場します。ぼんやりとわかっていても、こういった力関係なんだなと理解できる、歴史を再認識してくれる感じがします。

字幕版を選んで観たのですが、最終的に失敗かなという感じがしました。やはり外国映画はその役者さんの直接の声を感じるのが大事かと思うのですが、セリフの字幕とキャプションの字幕の重複が多く、どちらを優先に見て良いのか戸惑います。また重要な登場人物が速いスピードで登場し、そして次に移っていきます。そういった忙しさで、観る側の頭の中の整理が出来ないまま流れていってしまいます。

ほんの少しだけですが、ジャッキー・チェンの体躯を使ったアクションがあったのは嬉しかったです。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2011年11月30日

映画「ミッション:8ミニッツ」感想文



MOVIX清水での観賞です。

その男は列車の中で突然目が覚めた。目の前には見知らぬ美女。彼女は彼のことを「ショーン」と呼ぶ。しかしその名前にも覚えが無い。彼の名前はコルター・スティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)。アフガンで戦闘に参加していた戦闘ヘリの乗組員だ。何故その彼がシカゴ行きの列車に乗っているのか?意味もわからずにそのまま過ごしていると、列車は爆破してしまう。再び気がつくと、狭いカプセルの中に彼はいた。モニターの向こうにはコリーン・グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)と研究者のラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)の姿があった。彼女らの話では、シカゴ行きの列車で爆弾テロがあり、その死亡者の記憶の中にスティーヴンス大尉は「システム」によって送り込まれたのであった。その期限は8分間。テロリストはその後、シカゴの街で大規模な爆弾テロを行おうとしていた。スティーヴンス大尉の任務は列車に乗っていたテロリストを見つける事だった。少しづつのヒントを見つけながら、彼は何度も同じ8分間に送り込まれる。

列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描くSFサスペンス。監督さんは「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ。主演の犠牲者の記憶の中に送り込まれる将校役に「デイ・アフター・トゥモロー」のジェイク・ギレンホール。主人公が列車の中で出会う女性役に「イーグル・アイ」のミシェル・モナハン。主人公に指示を送る女性将校役に「ディパーテッド」のヴェラ・ファーミガ。

さて観始めてから数十分は本当に混乱する映画です。まぁだいたい映画ってヤツは観始めてしばらくは訳のわからないものですが、これは本当に訳がわからない。しかしある程度理解してきて、作品の最後のほうでは本当に達成感と幸福感に覆われていきます。作品の中での上手く行かないイライラ感を、最後で見事に「あぁ、良いな」という感覚に持っていってくれる作品です。役者さんの演技もともかく、非常に良く練られたストーリーだなと感じさせます。

しかし科学的根拠はほとんど意味不明で、こじつけにせよもう少し現実味がある設定にして欲しかったなと思います。その要因も大きいとは思うのですが、舞台設定を理解するのにあまりにも時間がかかりすぎな気がします。もっと言えば、時間的に短い作品なだけに舞台設定を理解しないままエンディングまで来てしまう観客もいるのではないかと感じます。

短い上映時間と設定の難しさの中で、最後に温かい気持ちにさせてくれる作品だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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