2011年08月27日

映画「モールス」感想文

映画「モールス」感想文

TOHOシネマズ浜松での観賞です。

アメリカはニューメキシコ州。雪の降りしきる中、パトカーに先導された救急車が。搬送されているのは頭から酸をかぶり、やけどを負った中年の男だった。男は搬送された病院で刑事(イライアス・コティーズ)が目を離している隙に病院の窓から飛び降りてしまう。その2週間前。自宅アパートの中庭で一人遊ぶ12歳の少年がいた。その少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は学校ではいじめられ、両親は離婚調停中。鏡の前で内なる自分と葛藤し、夜は望遠鏡で隣近所を覗いたりしていた。そんなある日、彼のアパートの隣の部屋に父娘らしき2人が越してきた。彼がいつも通り中庭で一人遊んでいると、少女が突然現れ話し掛けてきた。少女の名はアビー(クロエ・グレース・モレッツ)。歳はオーウェンと同じ12歳だった。オーウェンはアビーの可憐さに惹かれていたが、彼女は友達にはなれないと最初遠ざけるが徐々に距離は近づいていた。そんな中、街では猟奇的な殺人事件が起きていた。殺された人は全身の血を抜かれていた。そしてその事件の現場にはアビーの父親(リチャード・ジェンキンス)らしき人物の姿があった。

スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を「クローバーフィールド/HAKAISYA」のマット・リーヴス監督がリメイクしたものです。主演のいじめられっ子の少年役に「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィー。彼と恋仲になるヴァンパイアの少女役に「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ。街で起こる猟奇事件を追う刑事役に「キラー・インサイド・ミー」のイライアス・コティーズ。

さてヴァンパイアといじめられっ子の少年の淡い恋心を描いた、ある意味少女漫画チックな作品です。基になったスウェーデン映画は観ていないのですが、こういった雰囲気は嫌いではありません。ある程度ストーリーは見切れてしまうのですが、この雰囲気をどう演出するのか腕の見せ所なのですが、かなり気持ち良く魅せてくれたと思います。それはヴァンパイアの少女を演じた、ややビビアン・スー似のクロエ・グレース・モレッツの力だと言っても過言ではない気がします。しかし最近の子役は洋の東西を問わず実力派が多いですなぁ…。

それでもストーリーが早めに読み切れてしまうのは、評価的にはどうかなとも思いますし、もう一捻りが欲しかった気は否めません。またCGについては非常にお粗末で、冒頭の救急車から見る前のパトカーの映像もCGですが、昭和40年代の日本アニメでももう少しまともなものが作られていたと思います。

12歳のガキで、いじめられっ子もちゃんと色気づくところが良いなと思います。個人的には好きな一本です。時間とお金のある方は是非ご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:39│Comments(0)映画
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