2012年02月23日

映画「ミツコ感覚」感想文



イオンシネマ富士宮での観賞です。

河原で写真撮影をする一人の若い女性。彼女は写真学校に通うミツコ(初音映莉子)といった。すると彼女の前に写真雑誌の編集者の三浦(三浦俊輔)と名乗る怪しい男が近づいてきた。三浦は執拗にミツコの連絡先を聞こうとする。そんな二人の前にミツコの姉のエミ(石橋けい)が通りがかり、妹を助けようとする。しかしエミは三浦をどこかで見たことがあると言いだし、中学の時の同級生じゃないかという話になる。しかしエミには全くその記憶が無い。そこにエミと待ち合わせをしていたエミの会社の上司の松原(古舘寛治)も合流する。3人は三浦を遠ざけ姉妹の家に帰宅する。姉妹と松原はそこでビールを飲み始めるが、どうもギクシャクする。姉のエミは妻子持ちの松原と不倫関係にあったのだ。姉妹の父親は不倫して姉妹の母親を自殺に追い込んだことをミツコはひどく恨んでいて、姉が同じことをしていることに嫌悪感を覚えているのだ。ミツコがそのことにエスカレートしているところに、玄関のベルが鳴る。三浦が彼女たちの家にやってきたのだった。

東京郊外の街を舞台に、美しい姉妹を取り巻く物語が独特のタッチで描かれるヒューマンドラマ。監督さんは長編映画は初監督となる山内ケンジ。この人ソフトバンクのCM「白戸家」シリーズなどを手掛ける人気クリエイターですが、静岡県のパチンコチェーン「コンコルド」のCMを手掛けています。主演の写真家を目指す女性役に「ノルウェイの森」の初音映莉子。その姉役に「ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー」の石橋けい。静岡県人的にはコンケルドのメガネの彼女と言った方がわかりやすいかも。その姉と不倫関係にある会社の上司役に「マイ・バック・ページ」の古舘寛治。

山内ケンジさんのCMは「白戸家」だけでなく、少し前のセガサターンの「湯川専務」のCMなど、ゆるーい感覚の映像とセリフ回しを提供し続けていますが、この映画でもその感覚は健在です。登場人物が非常に個性的なキャラクターを配されていて、イラ立つ存在でありながら全体的にゆるい感覚に中和されてあまり気持ちの抑揚が湧かないところが不思議です。そして「これは最終的にどこにいくのだろう?」といったストーリーの先行きが見えづらいところも、2時間弱のこのゆるい世界を継続して観続けられる魅力があると思います。

ただ落としどころにはあまり感心しません。無理矢理感が否めない気がします。映画の中でいくつもの謎めいたことがありますが、そのほとんどがあまり解決していないような気がします。また映画にしては画面全体が暗いのもいささか気になりました。TVCFではこういった効果が良い方向に出ることもありますが、あくまで明るい室内でのこと。暗い映画館の中で見るのには少し辛い気がします。

これは評価の分かれる作品になると思います。個人的には嫌いではありません。時間とお金のある方はご覧ください。



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2012年02月21日

映画「ドラゴン・タトゥーの女」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

スウェーデンの大物実業家の不正を暴こうとしたミレニアム誌の記者ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は裁判の結果敗訴する。愛人関係にもあったミレニアム誌の編集長エリカ・ベルジェ(ロビン・ライト)の引き止めのもかかわらず、ミカエルは編集局から離れていった。そんなミカエルに興味を持った一人の財界人がいた。彼の名はヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)。彼を筆頭とする一族は多くの会社の経営をしていた。ヘンリックに会ったミカエルはある依頼をされる。それは1960年代、突然行方不明になった姪のハリエット・ヴァンゲル(モア・ガーペンダル)のことであった。生きているのか、亡くなっているのか。また死んでいるのなら犯人は?案件に興味を持ったミカエルは取材を始める。しかし取材には他人の秘密に入り込む必要がある。そこでミカエルは、ヘンリックがミカエルホ調査した際に彼のパソコンをハッキングした人物を助手に加えるように依頼する。それはリスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)と言う女性だった。壮絶な過去と現在を持つ彼女は、一筋縄ではいかない人物だった。

「ミレニアム」3部作として映画にもなったスウェーデンのベストセラー小説をハリウッドでリメイクしたものです。監督さんは「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデヴィッド・フィンチャー監督。主演の雑誌記者役に「007/慰めの報酬」のダニエル・クレイグ。コンビを組む女性ハッカー役に「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ。記者に依頼する財界人役に「Dr.パルナサスの鏡」のクリストファー・プラマー。

さてスウェーデンで映画化された三部作も全て観ましたが(感想:http://shimizurakugoweb.eshizuoka.jp/e558983.html)、やはりこの作品でキーとなるのはリスベット役の女性に尽きると思います。スウェーデンのものでは今度「シャーロック。ホームズ」に出演が決まっているノオミ・ラパスが演じていましたが、この作品のルーニー・マーラはより洗練されたリスベット像を演じています。かなり個性的な役柄なのですが、かなり印象に残ります。またダニエル・クレイグも相変わらず良いですね。彼らしいアクションはありませんでしたが、モテる男の雰囲気は絶大です。それからオープニング、カッコよかったと思います。

スウェーデン作品の時も思ったのですが、長いです。まぁあれだけの内容ですので致し方ないとは思うのですが、雑誌記者とハッカーが出会ってからの展開はかなりテンポが良くなるのですが、それまでがね…。また登場人物が多いのも整理し辛い部分はあります。また作品中に少々グロい映像も出てきます。個人的には許容範囲内なのですが、耐えられないと思う方もいると思いますね。

この作品の雰囲気は充分に味わえると思います。この監督さんらしい長い作品ではありますが、端々に印象に残るシーンがたくさん出てきます。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2012年02月18日

映画「J・エドガー」感想文



109シネマズグランベリーモールでの観賞です。

アメリカ司法省に勤めるジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)。彼は幼いころから母親のアニー(ジュディ・デンチ)に期待され愛され育ってきた。若くして司法省の捜査局の責任者となった彼は、美人で仕事を最優先する秘書のヘレン・ガンディ()、そして右腕となるクライド・トルソン(アーミー・ハマー)とともにアメリカの「悪」を排除すべく捜査を始めた。その捜査方法は今では当たり前となった現場の保存、物証の科学的な分析を取り入れたものだった。彼が創設した捜査陣は、1920年代アメリカにも進出してきた共産主義者を国外へ追い出し、その後はびこってきたギャングを次々と逮捕した。その力は司法省内だけでなく、アメリカ政府に及んできた。大統領のスキャンダルも手に入れて、大統領さえ彼に一目置くようになってきた。FBIの初代長官となった彼は、FBIの捜査権限を拡張していき、その力は強大なものになって行った。しかし彼自身もたくさんの秘密を持っていた。

FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの一生を描いた伝記ドラマ。監督さんは「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッド監督。主演のFBI長官役に「インセプション」のレオナルド・ディカプリオ。その母親役に「007/慰めの報酬」のジュディ・デンチ。長官の側近役に「ソーシャル・ネットワーク」のアーミー・ハマー。秘書役に「キング・コング」のナオミ・ワッツ。

私がジョン・エドガー・フーバーの名前を知ったのは落合信彦氏のノンフィクション小説を読んだ時です。アメリカの現代史の裏側を語るときにしばしば出てきます。非常に胡散臭く描かれたその存在は、この映画でもそのままに描かれています。そういった人物の姿を若いころから死ぬまでをレオナルド・ディカプリオが見事に演じていると思います。また人物の裏側を臆するところ無く鋭く描いているのは、如何にもクリント・イーストウッド監督らしい演出だと感じました。

ただこの監督が良く使う時系列が激しく交錯するのは、この作品に関しては分かりづらくなっているかなと思いました。また日本人が鑑賞する場合にFBIという存在が分かりづらく、多少でもそこらへんの知識が無いと理解できないかなと感じました。また個人的にはケネディ暗殺の辺りをもう少しえぐれたらなと思いましたが、…無理か。

50年弱FBI長官に君臨し、8人の大統領を見てきた、官吏として非常に希有な人物を取り上げたなと思います。ウィキペディアでもさらって見て、鑑賞することをお勧めします。時間とお金のある方はご覧ください。


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2012年02月12日

映画「マイウェイ 12,000キロの真実」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

昭和の初頭、日本統治下のソウル。医師の父親と母親に連れられやってきた幼き長谷川辰雄(成長後:オダギリジョー)。軍人の祖父が住むその家の使用人の子供にキム・ジュンシク(成長後:チャン・ドンゴン)がいた。ジュンシクはソウルで一番足が速い少年、そして辰雄は東京で一番足が速い少年として二人は陸上の世界で切磋琢磨していった。ある日、辰雄が陸上の試合で優勝した祝賀会で、ジュンシクの父親が祖父に渡した箱の中に爆弾が仕掛けられており、それで祖父は命を落とす。そのことで辰雄はジュンシクと朝鮮人を恨むようになる。その後、成長した二人はオリンピックの予選会で対決することになるが、日本側の妨害にも関わらずジュンシクは一番最初にゴールに入った。しかしその妨害行為を逆手に取られジュンシクは失格となってしまう。その際に起こった暴動でジュンシクとその仲間は日本兵としてソ連とに戦いの最前線に送られてしまう。朝鮮人として日本軍の中でも差別を受けたジュンシク達。その中でも戦いは膠着状態にあった。そして司令官の交代があり、ジュンシクの前に非常に冷酷な軍人の姿になった辰雄が司令官として赴任する。

アジアからノルマンディーまでを生き抜いた二人の東洋人の壮絶な人生を描くストーリーです。監督さんは「シュリ」のカン・ジェギュ監督。日本軍,ソ連軍,ドイツ軍の軍服を着て戦った二人の東洋人の日本人役に「奇跡」のオダギリジョー。朝鮮人役に「ブラザーフッド」のチャン・ドンゴン。

さて真実の物語と言うことでそんな数奇な運命にあった東洋人がいたことに驚きを禁じ得ません。主人公二人が陸上競技のライバル関係から、個人的な憎しみから民族的な憎しみに発展していき、そして再び個人的に邂逅していくストーリーは、その映像の過激さに反して心地よいものさえ感じてきます。また陸上戦のかなり派手な戦闘シーンもかなりリアルに仕上がっているのではないかなと思いました。

ただやや飛行機のCGは甘いかなといった感じはします。またストーリーももう少しエピソードの肉付けが欲しかった感じがします。主演の日本人将校の以前と人間が変わってしまった「?」。そしてノルマンディーからオリンピックに至るまでの「?」。何か話が飛んでしまっているような感触を受けるのは僕だけでしょうか?

最近は本業以外で話題になっている山本太郎さんが、「カイジ」に通じるような絶妙な嫌なヤツの演技をしています。結構見所だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2012年02月10日

映画「ロボジー」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

会社を定年退職して数年。自己顕示欲が強く、頑固な老人の鈴木重光(五十嵐信次郎/ミッキー・カーチス)は老人会の出し物でも失敗し、家族にも愛想を疲れるしまつ。一方、中堅の白物電器メーカー木村電器の窓際社員の太田(川合正悟/チャン・カワイ),長井(川島潤哉),小林(濱田岳)の三人は、業務命令で間近に迫るロボット博に出品するロボットの製作に追われていた。しかしロボット製作に全く実績の無い会社で、ノウハウも無い三人はとりあえず「動く」ロボットを作り上げた。しかしある不手際でそのロボットは全損してしまう。困った三人は小林の発案で、人間にロボットの外装をはめつけてロボット博のイベントをやり過ごす手段に出た。三人が行った「着ぐるみ」オーディションで集められた中に、注目を集めたいと言う理由で鈴木の姿もあった。鈴木の動きは三人の目にも止まったが、合格者は他の人だった。しかしその人は大変な金属アレルギーで、次点だった鈴木に白羽の矢が立つ。ロボットの姿になって会場の現れた鈴木は、観客の中にいたロボットオタクの女子大学生の佐々木葉子(吉高由里子)を事故から救い、一躍世間から注目されるようになる。

寂しくも頑固なじいさんとロボットをテーマにした爆笑コメディー。監督さんは「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督。主演の老人役に「純喫茶磯辺」のミッキー・カーチス。主人公扮するロボットに憧れる女子大学生役に「GANTZ」の吉高由里子。ロボットを製作する電器会社の社員役に「ゴールデンスランバー」の濱田岳。

さてゆるい作風の中にもきちんと笑いと温かいものを届けてくれる矢口監督の技量はこの中にもきちんと反映されています。中でもミッキー・カーチスさんはかなり好演といっていいと思います。エンディングもミッキー・カーチスさんの笑顔で終わっていますが、何とも言えない味わいのある笑顔です。「戦メリ」のたけしさんを少し思い出しました。主題歌も歌っていますが、ミュージシャンとしても、もちろんちゃんとしています。また役柄でかなり評価が割れる吉高由里子さんも「らしい」キャラクターだったと思います。チャン・カワイさんも難しくない役どころとはいえ、印象に残りますね。

ただクライマックスのシーンで、何故主人公があの行動に出たのか、またどの時点でその考えが出たのか、不明瞭な印象があります。その直前の行動にも結びつきませんし…。全体的にゆるい作風ですので、機密を保持のための設定の不完全さは目をつぶるのですが、話の重要な部分ですので、そこはキッチリやってもらいたかったなと思います。

配役の妙も感じられましたし、素直に面白い部分は笑い、ほんわかしたところは受け入れればいいと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2012年02月08日

第5回お酒落寄席開催のお知らせ



毎年開催されております、清水酒販協同組合さん主催の「お酒落寄席」。
くどいようですが「お酒落寄席」と書いて「お洒落寄席(おしゃれよせ)」と読みますよ。

今年は柳亭市馬師匠とお弟子さんの柳亭市也さんをお迎えして開催されます。

開催日は平成24年2月25日の土曜日。
18:30開場、19時開演です。

チケットは2,000円。全席自由席。
静岡市清水区内のお酒屋さんでお求めください。
前売りのみで、当日販売はありません。

お問い合わせ先は、清水酒販協同組合さん、電話は054-368-7811です。


前述の通り、チケットは静岡市清水区内のお酒屋さんでお求めいただきたいのですが、清水落語王国でも若干のチケットを持っております。次のメールアドレスまでお問い合わせください。

shimizurakugo@mbn.nifty.com

手持ちが少ないですのでお早めに!!


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2012年02月06日

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

イギリスの諜報機関MI:7のエージェントとして活躍していたジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)。しかしモザンビークでの大統領警護に失敗した彼は、遠くチベットに渡り精神修養と肉体の鍛錬をしていた。そのころ本国では訪問してくる中国の首相の暗殺計画があることを察知し、チベットからジョニーを呼び戻した。局長のペガサス(ジリアン・アンダーソン)は、ジョニーの過去の失敗を不安視しながらも、新人エージェントのタッカー(ダニエル・カルーヤ)とともに任務に就かせた。ジョニーの久々の任務にかつての仲間だったサイモン(ドミニク・ウェスト)たちは喜び、彼をサポートするために007ばりの様々な新兵器を用意してくれた。重要な任務に張り切ったジョニーは、まずかつてモザンビークで行動を共にしたCIAエージェントに会うために香港にとぶ。しかしCIAエージェントはジョニーの前で射殺されてしまう。しかし彼はジョニーに重要な情報を提供した。それは暗殺集団の存在と、暗殺に必要な兵器を使うために必要な三分割された「鍵」の一つだった。しかしジョニーはCIAエージェントを暗殺したグループにその「鍵」を奪われてしまう。本国に戻ったジョニーはMI:7の行動心理学者のケイト・サマー(ロザムンド・パイク)の力を借り、暗殺集団の一人を割り出す。それはモザンビークで出会った元KGBエージェントだった。しかし彼も殺された。断末魔の中で彼はジョニーに、暗殺組織のメンバーはMI:7の中にもいると告げる。

ドジでお人よしなスパイの活躍を描く「ジョニー・イングリッシ」シリーズの第2弾です。監督さんは「理想の結婚」のオリヴァー・パーカー。主演のドジなエージェント役に「Mr..ビーン」シリーズでおなじみの人気コメディアンのローワン・アトキンソン。英国諜報機関の局長役に「X-ファイル」のジリアン・アンダーソン。諜報機関のトップエージェント役に「ハンニバル・ライジング」のドミニク・ウェスト。主人公に惹かれる心理学者役に「サロゲート」のロザムンド・パイク。

さて「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソン主演の映画ということで、当然ながら「笑い」を引き出すための演出が盛りだくさんです。志村けん的な「お約束」ものから、007シリーズはもとよりミッション・インポッシブル等のパロディもたくさん込められていて、映画好きがニヤッとしてしまうものまで様々です。また笑いだけでなくアクションも満載でかなり本格的な映像もあります。観客席のいたるところから笑いが巻き起こる作品ですね。

ただ笑いのツボ的に「スベる」部分があるのは否めない感じがします。諜報機関が「TOSHIBA」の傘下にあるようなところは日本人的に笑えませんし、他にも「やっちゃったな」的なところは多数見受けられます。またストーリー的にはかなり強引で諜報機関的な行動にはあまり見えないところもありますね。まぁこういった作品はそういうところを突っ込んではいけないのですが…。

あまり考えずに映像を追っていけば、「くだらない」と思いつつも、かなり笑える一本だと思います。時間とお金のある方はご覧ください。


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