2010年02月27日

映画「インフォーマント!」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

1992年、アメリカの大手食物会社に勤務するマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は、若くして会社の取締役にまで上り詰めていた。彼の会社では穀物から取れるアミノ酸の一種「リジン」を作っていたが、そのプラントでウィルスが発生し、ウィテカーは会社に大きな損害を与えてしまった。ウィテカーは日本の大手食品会社がウィルスをまき、さらにその会社から1000万ドル要求されたと上級役員に報告する。驚いた会社はFBIに介入を依頼するが、ウィテカーは捜査に訪れたFBI捜査官に、会社が世界規模のカルテルを結ぼうとしていることを内部告発する。一躍時の人となったウィテカーだったが、彼を中心にした「事件」が次々と暴かれていく。

実際にアメリカで起こった企業内部告発の事件をコメディータッチで描いた作品です。監督さんは「オーシャンズ11」のスティーヴン・ソダーバーグ。主演の大手会社の役員役に「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。彼の妻役に「父親たちの星条旗」のメラニー・リンスキー。

さて、「ボーン~」シリーズのイメージが強いからなのでしょうか、ストイックで走り回っているイメージが強いマット・デイモンが体重を15kgも太らせ、口八丁で生きてきた男を非常にコミカルに演じています。あまり見ることの無いマット・デイモンの演技を見ることが出来るのではないでしょうか?映画の冒頭で「かなり脚色してあるが本当の話」的なテロップが出ますが、それにしてもこんな人間がいるのかと思います。詐欺師とは違う口先男なんですが、温めない気持ちにさせる演出が光っています。

ただどうもアメリカンコメディのようなテイストが比較的ダメなのでのめりこめないんですよ。それに観ていて、どこまでが本当でどこからが嘘なのかが非常に分かりづらい。疲れていたのもあったのですが、何回か落ちてしまいました(^_^;)

かなり雰囲気の違うマット・デイモンをお楽しみいただける作品だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:23Comments(0)映画

2010年02月25日

カーリングにはまったバンクーバー五輪



なんかの拍子で私のツイッターを見てくれた方は分かると思いますが、このバンクーバー五輪は本当にカーリングにはまっていました。
飲み会で早々につぶれた私は夜中に目が覚め、テレビをつけたらカーリングのカナダ戦をやっていたのです。
先のトリノ五輪でカーリングの面白さがかなり話題になっていました。
しかしルールも知らない私は、中継前のNHKの解説をなんとなく覚え、見始めたのです。

しかしゲーム内容の面白さも手伝って、すっかり面白くなってしまって朝の5時までガッツリ見てしまいました。
戦略の奥深さ、要求される高い技巧。氷の状態が刻々と変化していき、その環境を読み取る能力。
何かのテレビ番組で言われていた「知力・体力・時の運」が全てそろった競技です。

それからネットで絶賛されていた解説の小林さん。この人の解説は非常にわかりやすく、特に「カーリング」という競技が解っていないテレビを見ている人に向き合って解説していることが非常に好感が持てます。また相手チームはこういう戦略で来ることを相手チームの目線で捕らえ説明し、相手チームのショットが素晴らしかった時は「ナイスショット!」と称えます。そして日本が勝った時は素直に喜ぶ。時折見かける「精神論」を振りかざす野球やサッカーの解説者も見習うべきです。

日本の準決勝進出がほぼなくなったスウェーデン戦。テレビの地上波中継は無くなりました。ツイッターではBS放送を求めてネットカフェに深夜移動する人も。

見たかったなぁ、スウェーデン戦とデンマーク戦。
それから準決勝や決勝も見てみたい。世界最高のカーリングの戦いを。でも地上波じゃ無理なんだろうね。

カーリングのため、寝不足になりました。ワンセグケータイも活躍しました。
日本国内のカーリング競技も応援していきたいですね。

フィギュアの女子フリーも残っていますが、正直私のバンクーバーオリンピックは終わったも同然です。
寝不足解消に努めたいと思います。

写真は毎日新聞のWebサイトより。


◆のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 23:12Comments(0)雑談

2010年02月20日

映画「ゴールデンスランバー」感想文



MOVIX清水での観賞です。

大学時代の友人である森田(吉岡秀隆)に呼び出された青柳(堺雅人)。学生時代に巡ったファーストフード店で食べ物を買い、森田が乗ってきた車に二人で乗り込んだ。森田に飲み物をこぼされた青柳は、車の中にあった水を飲まされ眠ってしまう。青柳が目を覚ました時、水の中にクスリを入れられたことを森田に告げられる。森田はなぜこのようなことをしたのかを青柳に話しはじめた。彼らの背後では地元に凱旋した首相のパレードが迫ってきた。突然響き渡る爆音。首相暗殺劇が起きてしまった。森田は車に爆弾が仕掛けられていることを青柳に告げ、どこまでも逃げるように叫んだ。何者かに指示されたように背後から迫る警官。青柳は車から出ると、森田の乗った車は爆発した。青柳の逃走劇が始まる。

仙台出身の気作家である伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化したものです。監督さんは「ジェネラル・ルージュの凱旋」の中村義洋。主演の宅配ドライバー役にやはり「ジェネラル・ルージュの凱旋」の堺雅人。同級生役に「ALWAYS 三丁目の夕日」の吉岡秀隆と「ジェネラル・ルージュの凱旋」の竹内結子。後輩役に「パコと魔法の絵本」の劇団ひとり。その他柄本明、香川照之、大森南朋、伊東四朗などの実力派が脇を固めます。

さて、僕が今一番好きな日本人男優であるを、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ジャージの二人」で違った形に料理した中村監督が、堺雅人の持つ特性を活かしながらまた違った形で表現してくれたと思います。また同じく伊坂作品原作の「重力ピエロ」などでもそうだったように、原作者の仙台の街への想いが出ていたと思います。またキャスティングの妙も楽しめました。謎の殺人者を演じた濱田岳は素晴らしかったです。

それから例によって原作を読んでいないので、原作が悪いのか映画が悪いのかは分かりませんが、首相暗殺と言う設定はいささか無理があると思います。洋画の大作のように「オマエそれはないだろう」くらいのムチャクチャが連続していればごまかせたかもしれませんが、比較的小さな舞台設定の中でユルめの演出をしているので、どうも事件の出だしのバランスの悪さは否めません。また長期間放置された車(室内を見ただけで20系カローラだとわかった)はあれだけでは動きません。第一ガソリンが腐っています。

キャラクターの妙、伏線がキッチリしていてそれが気持ちよく応えてくれるところ、なんとなく懐かしさを感じさせる回想シーン。観終わって余計なことを考えず、気持ちよく帰ることができました。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:56Comments(0)映画

2010年02月18日

藤田まことさん逝く

俳優の藤田まことさんが亡くなった。

大好きな俳優だったのでかなりショックだ。

個人的には「てなもんや三度笠」よりも「必殺仕事人」である。「仕事」をする時の中村主水はしびれるくらいかっこいい。水戸黄門の印籠ではないが、中村主水の居合を見るために1時間テレビを見ていたんだと思う。

映画「明日への遺言」は素晴らしい一本でした。もうDVDとか出ていると思いますので是非ご覧下さい。日本人として、社会人として大きなものを感じられる一本です。

この前「剣客商売」見たばかりだったのに。

もっと中村主水を見たかった。

残念です。ご冥福をお祈りいたします。




◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 19:02Comments(0)映画

2010年02月17日

映画「ラブリーボーン」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)はビンの中に帆船を作ることを趣味に持つ父ジャック(マーク・ウォールバーグ)と厳しくも温かく子供を見守る母アビゲイル(レイチェル・ワイズ)、そして二人の妹弟と、時々やってくる奔放な祖母リン(スーザン・サランドン)達とごく普通に生活をしていた。スーザンは憧れの上級生レイ(リース・リッチー)からデートの約束をした帰り道、近所に住むハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)からトウモロコシ畑に掘られた「部屋」に誘い込まれ、殺されてしまう。「この世」と「あの世」の中間にさまよっているスーザンは、そこから悲しむ家族の姿や、ハーヴィのその後の生活を垣間見るようになる。

全世界30か国以上で1000万部以上を売り上げたアリス・シーボルド原作を映画化しました。スピルバーグ総指揮のもと、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督がメガホンをとりました。主演の14歳で殺害された少女の役を「つぐない」のシアーシャ・ローナンが演じます。その父親役を「ハプニング」のマーク・ウォールバーグ。母親役を「コンスタンティン」のレイチェル・ワイズ。祖母役をハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス?」のスーザン・サランドン。少女を殺す近所の男役に同じくハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス?」のスタンリー・トゥッチ。この人「シャル・ウィ・ダンス?」では竹中直人がやったコミカルなキャラクターを演じていました。

さて少女が殺され、その残された家族と犯人の男を少女からの視点で描くという、ややサイコ的な展開になりかねない素材なのですが、少女がさまよっているスピリテュアルな世界がファンタジー的に描かれていて、どんよりした雰囲気に感じさせません。これは現世の殺伐とした雰囲気をシアーシャ・ローナン演じる少女が打ち消していると思います。また「人に見えないものが見える」キャラクターの存在が、物語には深くかかわってこないのですが、重要なキーを握っているのかなと感じさせられます。

しかしクライマックスになってくるまでの展開が妙にフラットで盛り上がりにイマイチ欠ける気がします。少女のいる世界のCGも、ファンタジックに描かれているとは思いますが、個人的には少々やりすぎかなとも感じられます。また落としどころもやや不満で、少女の「やり残したこと」というのが「そこかい!!」とツッコミの一つも入れたくなりました。

やや抑揚感に欠けるかなとは思いますが、不思議なファンタジーに仕上がっていると思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:06Comments(0)映画

2010年02月13日

映画「Dr.パルナサスの鏡」感想文



MOVIX清水での観賞です。

移動式の見世物小屋で細々と暮らすパルナサス博士(クリストファー・プラマー)一行。博士の一座は鏡の向こうに博士が創り出す、お客さんの心の中を具現化する世界を見せることを商売としていた。そういった毎日を送る博士の娘ヴァレンティナ(リリー・コール)は、現実的な温かい家庭を望んでいた。ヴァレンティナが16歳の誕生日が近づいた頃、博士の前に旧知であったニック(トム・ウェイツ)が現れ、娘の16歳の誕生日に「賭け」の負け分を貰いに来ることを伝える。博士がヴァレンティナにその事を娘に告げようとしたとき、橋の下で首を吊るされた男トニー(ヒース・レジャー)を見つけ、彼を助ける。

「ブラザーズ・グリム」などで独特の世界観を描くテリー・ギリアム監督の幻想的なファンタジー映画です。謎めいた過去を持つ青年役に「ブロークバック・マウンテン」のヒース・レジャー。またその主人公の鏡の向こうの世界を、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップ、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウ、「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレルが演じます。心の中の世界を創り出す博士役に「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマー。その娘役にイギリスのトップモデルのリリー・コール。

さて「鏡の向こう」ではテリー・ギリアム監督らしいケバケバしく、いかにも創りもの的な世界が広がります。それはある種NHKの子供番組的な色調だったり、無気味な化け物的なものだったりして、監督の心の中のイマジネーションの世界をストレートに表現されています。またヒース・レジャーらが演じる謎の男も、生きていくためのしたたかさだったり、変な正義感だったりを実に巧みに表現していると思いました。また個人的に顔は好みではないのですが、ヒロインのリリー・コールも、この世界観に合ったキャスティングだと感じました。

しかし話の進め方に不明瞭な点が多々ありました。博士とニックの出会いの必然性、賭け事の始まりの理由、そして賭け事の「条件」なども観ていて良く解りませんでした。実際にそう言ったところは作品の論点からして大して重要ではないことかもしれませんが、観客の気持ちがスクリーンから離れていってしまうような気がするんですよね。

パラレルワールドを映像として見事に表現している一本だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:51Comments(0)映画

2010年02月09日

第3回よし川寄席のお知らせ



蒲原のよし川さんが主催されるよし川寄席も、三回目の開催です。

今回のご出演は桂都丸師匠。

第1回にもご出演した都丸師匠。この時の師匠の噺に私達落語王国のメンバーも大感激。昨年には私ども主催のしみず寄席にも来ていただきました。

本当に古典新作を問わずに面白い噺をされる師匠です。ぜひお聴きください。

2010年2月27日(土)
開演:18時半
場所:よし川さん二階大広間
チケットは次の三種類。
Aコース:落語会のみ3,000円
Bコース:お弁当付き4,000円
Cコース:軽食&ワンドリンク付き6,000円

お問い合わせはよし川さん。054-385-2524です。

第3回よし川寄席のブログ記事
http://unagi.eshizuoka.jp/e517901.html


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:52Comments(1)落語

2010年02月06日

第14回清水みなとライオンズ寄席に行ってきました



清水みなとライオンズクラブさん主催の寄席に行ってきました。

この会は江戸家小猫さん改め四代目江戸家猫八襲名披露公演として行われました。

ご出演は落語の三遊亭歌る多師匠、漫才の青空球児・好児のご両人、紙切りの林家二楽さん、そして本日の主役である四代目江戸家猫八さんです。

まずは三遊亭歌る多師匠の落語です。演目は「片棒」。本来は三人の息子に、父親が自らの葬儀の内容を聞く噺ですが、歌る多師匠らしく三人の娘さんに置き換えられていました。時間の都合で二人目の娘さんで終わって「片棒」が出てこなかったのが残念です。

青空球児・好児さんはテレビでは見せない「ヅラトーク」には笑いました。このご両人本当に声が大きい!また体を使ったネタはまだまだ若い者には負けないといった気概が感じました。ゲロゲーロが出なかったのが残念でしたねぇ。

林家二楽さんの芸を見るのはこれで三度目でしょうか?相変わらず素晴らしいハサミ捌きです。お客さんのリクエストに臆することなく答えていきます。今回のOHP影絵も幻想的でした。

そして本日のメイン、四代目江戸家猫八さんです。実物を生で拝見するのは初めてです。いつもテレビの向こうで見るだけでしたが、本物の鶯の「ホーホケキョ」はホール全体に響き渡る素晴らしいものでした。

欲を言ったら歌る多師匠の落語をもっとじっくり聴きたかったところでしょうか。歌る多師匠が語る円歌師匠の話は面白いのに(^_^;)

しかし静岡市清水文化センター中ホールにお集まりいただいたお客様、満足して帰っていただけたのではないでしょうか?来年も期待したいです。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:18Comments(0)落語

2010年02月05日

第21回駿府寄席のお知らせ



毎度御馴染み駿府寄席さん。
昨年までは江崎ホールでの開催でしたが、今年からあざれあ大ホールとなります。

第21回となります今年初の開催は、地元静岡出身の柳亭楽輔師匠とアコーディオン漫談の近藤志げるさんをお迎えして開催されます。

日時は2010年2月27日(土)
開場:18時
開演:18時半

入場料は前売り2,000円、当日売り2,500円です。

お問い合わせは喫茶じゅげむ。
電話番号は054-273-5640


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:14Comments(0)落語

2010年02月04日

映画「サロゲート」感想文



MOVIX清水での観賞です。

キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)が開発した「サロゲート」と呼ばれる遠隔操作型のロボット。人々は自宅に居ながら「サロゲート」を操作するだけで外界のあらゆる危険から身を守る社会が築かれていた。しかしある日サロゲートが「ある兵器」によって破壊され、遠隔操作している人間本体も死亡するという事件が発生した。FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)はこの事件を捜査するのだが、事件の被害者の一人がキャンター博士の息子であった。キャンター博士と息子は同じサロゲートを共有しており、息子は博士と間違えて殺害されたようなのだ。捜査を進めていくとサロゲートメーカー大手のVSI社とキャンター博士との間に軋轢が生じていたことがわかってくる。

ロボットが外の生活の全てを代行する社会を描いたSF作品です。監督さんは「ターミネーター3」のジョナサン・モストウ。主演のFBI捜査官役に「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス。同僚の女性捜査官役に「サイレントヒル」のラダ・ミッチェル。主人公の妻役に「プライドと偏見」のロザムンド・パイク。

まずロボットを遠隔操作して社会生活を送るという、やや現実味のある舞台設定は良いと思います。またメインキャラクターらが操作しているロボットたちが、本人を若くした映像を使っているため意外とすんなり入っていけます。上手に映像化したものだと思います。

しかし大きな舞台設定は評価できるのですが、細かい社会のルールだったり、サロゲートを選ぶ時の基準(美人サロゲートの操作者が男だったり)が良く分からなかったりします。それにアクションと言うにはあまりにお粗末な動きです。せっかくブルース・ウィリスを使っているので、彼らしい重厚なアクションが欲しかった気がします。またストーリーの流れも淡々として、盛り上がり感にイマイチ欠けるんですよね。

それでも1時間半と言うコンパクトな映画で、暇つぶしには上々の映画だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:43Comments(0)映画

2010年02月02日

映画「オーシャンズ」感想文



MOVIX清水での観賞です。

ドキュメンタリー映画なのでストーリー説明は無しとします。監督さんは名画「ニュー・シネマ・パラダイス」に出演していたジャック・ペラン。

さて基本的に飽きがこないように数多くのエピソードを矢継ぎ早に紹介していきます。そこに映し出された映像は興味を引くものばかりです。スタートも一瞬海とは関係ないと思われるトカゲの映像からスタートしていきます。そして海に生きる魚はもちろん、哺乳類や鳥、イカやカニなど興味をひく生物が次々紹介されていきます。また動物の名前もほとんどが和名で紹介されていて個人的には好ましく思えます。

でも宮沢りえさんのナレーションのせいなのか、文章の書き方が悪いのか、水族館のシアターで上映されているようなナビゲーションになってしまっているのは残念に思えます。また鮫やイルカなどの漁のシーンなども映し出されています。静岡はイルカを食べる土地柄なのでイルカ漁もあるんでしょうが、見ていて気分が良いものではありません。また漁をしている人たちがアジア人っぽいんですよね。なんか欧州人の見方じゃないの?なんていう穿った見方もしてしまいますよね。それから以前見た「アース」に比べると画像の粗さも少し気になります。

何とかしなきゃならないと思いながら、どうにもできないもどかしさは覚えます。人間は後戻りするのにものすごく抵抗しますしね。分かっているんですがね…。時間とお金のある方はご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:20Comments(0)映画

2010年02月01日

映画「かいじゅうたちのいるところ」感想文



MOVIX清水での観賞です。

空想家でいたずら好きな少年マックス(マックス・レコーズ)は、一緒に住む家族たちに疎外されていると思っていた。子供が持つその「疎外感」のなか、マックスは母親(キャサリン・キーナー)とケンカをしてしまう。原因は母親が恋人(マーク・ラファロ)を連れ込んでマックスの方に向かなかった嫉妬であった。家を飛び出したマックスは海辺にあったボートに乗って海に乗り出していく。風雨もあった旅のはて、彼は一つの島にたどり着く。そこは「かいじゅう」たちが住む島であった。かいじゅう達に捕まったマックスは、自分は冒険者で以前は王様だったという嘘をつくが、かいじゅう達はその言葉を信じ、マックスとかいじゅう達の生活が始まった。

世界中で愛されているモーリス・センダック原作の絵本「かいじゅうたちのいるところ」を実写化したファンタジー・アドベンチャー。監督さんは「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ。主演の少年役に「ブラザーズ・ブルーム」のマックス・レコーズ。母親役に「カポーティ」のキャサリン・キーナー。

さて絵本が原作の世界観は独特なものがありますが、怪獣というとゴジラやガメラなどを思い出すかもしれませんが、この映画の「かいじゅう」はブースカみたいな感じかもしれません。とにかく人懐っこい表情をしますし、CGでなく着ぐるみを使った効果が間違いなく良い方向に出ています。ちゃちさも感じません。また少年が家族に行っていた行為が、第三者的に見る事により少年の気持ちの成長がよく表現されています。

字幕で観賞したのですが、吹替だったらどうだったのでしょう?子供向けに作っているのかもしれませんが、表現があまり直接的ではなく、少年の心境の変化が子供たちに分かるのでしょうか?字幕版の上映はほとんど無いのですが、子供たちには難しく、大人たちにはやや物足りない内容のような気がします。

でもガキの頃はこんな心境だったなと、妙に小恥ずかしくもなる感じもします。序盤で出てくるビルの化け物と吸血鬼の話は少しグッと来ました。時間とお金のある方はご覧ください。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter
http://twitter.com/srakugo_now/  


Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:08Comments(0)映画