2013年06月27日

映画「オブリビオン」感想文



MOVIX清水での観賞です。

エイリアン「スカヴ」の侵略を食い止めた人類。しかしその代償は大きかった。勝利のため核を使用した結果、地球は人間が住めない環境となっていた。その戦争の終結から60年。人類は土星の衛星タイタンへの移住を果たすため、宇宙ステーションや一部はタイタンに居住していた。しかし誰もいない地球を監視しているものがいた。ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)とヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)は海水を吸い上げる作業を監視し、「スカヴ」の残党を排除するのが目的だった。そんな任務がもうすぐ終わろうとしていた頃、ジャックは奇妙な夢を見続けていた。戦争前のニューヨーク。見知らぬ女性と待ち合わせをしていたジャックは、エンパイアステートビルの展望台に二人で笑顔で上る夢だった。しかし夢から覚めると、そこには彼を愛するヴィクトリアの姿があった。ある時地上から電波が発せられていることが検知された。それは「スカヴ」が使用する電波で、その電波はある座標を示していたのだった。そしてジャックはその座標に向かって、燃えながら落ちてくる飛行物体を目撃した。それは戦争前に作られたと思われる古い宇宙船だった。墜落現場に着いたジャックはカプセル内で眠る女性を発見する。基地に彼女を連れ帰ったジャックだったが、意識の戻ったその女性は彼を見て「ジャック」とつぶやき、再び気を失った。そして完全に目を覚ました彼女は自らをジュリア(オルガ・キュリレンコ)と名乗った。そしてジュリアは墜落現場に戻って宇宙船のフライトレコーダーを取り戻さなければならないと主張する。制止するヴィクトリアを残し、ジャックとジュリアは墜落現場に戻る。しかしそこで二人は「スカヴ」の襲撃にあう。拉致された二人は襲撃してきた集団のアジトに連れて行かれる。しかし「スカヴ」と思われたその集団は人類だった。そして二人の前にそのグループのリーダーであるビーチ(モーガン・フリーマン)が現れる。

エイリアンの襲撃で半壊して捨てられた地球を監視していた男が、謎めいた女性との遭遇を機に自身と地球の運命を左右する事態に巻き込まれていくSFアクション。監督さんは「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンスキー監督。主演の地球を監視する男性役に「ミッション;インポッシブル/ゴースト・プロトコル」のトム・クルーズ。彼の運命を左右する宇宙船に乗ってやってきた女性役に「007/慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ。主人公と共に地球を監視する女性役に「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」のアンドレア・ライズブロー。地上で活動する人類のリーダー役に「」のモーガン・フリーマン。

さてまずは良く作られたCGでしょう。ジョセフ・コシンスキー監督は「トロン:レガシー」でもメカの動きがかなり良く出来たものとなっていましたが、今回もかなり良く出来たものとなっています。中でも「ドロイド」と呼ばれる偵察攻撃用のメカはデザインも動きも個人的にもかなりお気に入りです。トム・クルーズさんが乗るパトロール機もやや懲りすぎかなとは思いますが、飛行中の姿はかなり様になっています。そしてストーリーもただのSFアクションと違って、二人の女性の主人公に対する想い、立場立場の人間の想い、そして自分を知った主人公の地球へのそして女性への想いが、かなり細かく作られている印象が残ります。それからこの手のSFにありがちな、キャラクターがゾロゾロたくさん出てくることも無く、シンプルな人間関係になっているのも非常に好感が持てます。

しかしSFの設定的にはありがちなものとなっています。いろんな過去にあったSFの設定を織り成して作られている印象です。それから後半三分の一くらいの展開があまりに急激だったと思います。120分強の上映時間がわかっていたので、ある程度の時間が経ってここから話がもう少し広がっていくんじゃないの?と感じると強烈なスピードで進行して行ってしまうんですね。もう20分くらいかけてゆっくり描いても良かったのかなという気持ちですね。

うん、画もストーリーも結構良い感じに仕上がっていると思います。トム・クルーズさんもカッコ良かったと思います。時間とお金のある方は是非ご覧ください。


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2013年06月12日

第3回しみず寄席Jr.、当日券あります!



さて、今週末15日に開催されます「第3回しみず寄席Jr.」。
今回もチケットの当日売りが決定いたしましたのでご報告いたします。

そしてまたやりますよ「ネット割」!
当日チケット販売所にて、「ブログを見てきました」「フェイスブックを見てきました」「ツイッターを見てきました」とおっしゃってくだされば、当日販売価格1,500円のところ、前売りと同様に1,000円にて販売いたします!
これはお得!

15日の土曜日の夕方、飲みに行くのにはちょっと早いなと言うあなた、デートの予定がないあなた、日常に鬱憤が溜まっているあなた、特にすることのないあなたも、鈴々舎馬るこさんの爆笑落語で楽しいひと時を過ごしてみませんか?18:30開場、19:00開演です。

当日会場でお待ち申し上げております。

んではここからは前回の記事のコピペ(え?ひょっとして死語になっていますか?)です。

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第3回しみず寄席Jr.のお知らせです!

若手落語家さんの一人会として始まりました「しみず寄席Jr.」。「しみず寄席Jr.」は前売り1,000円と言うリーズナブルなお値段に設定し、気軽にお越しいただけるようになっております。時間的にも早く終わると思いますよ。
それからチケットの枚数はわずかになるかもしれませんが当日売りもする予定です。当日売りは1,500円でお願いいたします。

さてそんなしみず寄席Jr.も第3回を数えました。ほぼ1年ぶりに開催される今回のしみず寄席Jr.は落語協会所属の二ッ目、鈴々舎馬るこさんをお招きいたします。
馬るこさんは山口県のご出身。
2003年に鈴々舎馬風師匠に入門いたします。2006年に二ッ目昇進。
2011年にさがみはら若手落語家選手権に優勝されています。
古典から新作まで爆笑系のネタを幅広く繰り出し、ギターなどの小道具を使った新作も話題です。
ストレートな笑いをぜひ清水でお楽しみください。

第3回しみず寄席Jr.の詳細は次の通り。
日時:2013年6月15日(土) 開場は18:30 開演は19:00
場所:はーとぴあ清水 6階 多目的ホール 
 静岡市清水区宮代町1-1 (JR清水駅西口徒歩3分・清水税務署筋向い)

全席自由席 前売り1,000円 当日売り1,500円(当日売りの枚数は状況により変わります。お問い合わせください。)

チケットはすでに発売しております。

次のお店で販売しています。

○清水区
シミズブックス 静岡市清水区真砂町4-24 
ベイプレスセンター 静岡市清水区青葉町3-13
combi(コンビ) 静岡市清水区袖師町1877-66

○葵区
喫茶じゅげむ 静岡市葵区上石町2-9

順次、販売店を増やしていきたいと思います。そうしたらこのブログでお知らせしますね。

直販、当日販売に関してのお問い合わせはメールか、事務局にお電話をください。

メールアドレスは次の通りです。
shimizurakugo@mbn.nifty.com
(一部設定により件名や本文が文字化けするケースが報告されています。その場合は文字化けした部分を削除して下さって構いません。)

お電話は事務局にお願いいたします。
054-351-0511
(株式会社ベイプレスセンター内)
土日祝日は留守番電話の対応となります。
お電話をしていただきますと、ベイプレスセンターさんにかかります。「落語会についての問い合わせです」とお伝えください。
この件について詳しい担当者の方が不在な場合は、折り返しお電話させていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


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2013年06月08日

映画「アンナ・カレーニナ」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

19世紀の帝政ロシア。その中で政治の中枢で頭角を現しているカレーニン(ジュード・ロウ)。その妻であるアンナ(キーラ・ナイトレイ)は夫の勢いとその美貌で社交界では一目おかれている存在だった。しかしアンナの兄であるオブロンスキー(マシュー・マクファディン)の浮気を知り、その妻であるドリー(ケリー・マクドナルド)を励まし、二人が離婚に至らないように話すためモスクワにやってきた。そして駅で母親を迎えに来た青年将校ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会う。その場でお互いに意識しあうのだが、何事もなく別れていった。兄の家に行ってドリーを励まし、何とか離婚の危機は去った。そしてその夜アンナは舞踏会に向かうのだった。舞踏会にはドリーの妹であるキティ(アリシア・ヴィキャンデル)もいた。キティは旧知である地方の地主リョーヴィン(ドーナル・グリーソン)の求婚に断りを入れた直後だった。キティはヴロンスキーに夢中になっていたのだった。そしてキティの誘いを受けていたヴロンスキーは舞踏会の会場にやってきたのだった。そこでアンナとヴロンスキーは再会する。夫と子供を持つ身であるアンナは、燃え上がる恋の火を消そうと躍起になるのだが、情熱的に求愛をしてくるヴロンスキーの前に気持ちは崩れ去る。18歳で結婚したアンナは愛のない結婚生活に空虚なものを感じていたのだ。そして子供と恋の間で揺れながらも、アンナは自分の気持ちの方向に突き進んでいく。

ロシアの文豪トルストイの代表作を実写化した大作ドラマです。監督さんは「つぐない」のジョー・ライト監督。主演の政府高官婦人の役に「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」のキーラ・ナイトレイ。その夫である政府高官役に「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ。主人公と不倫関係に陥る青年将校役に「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソン。球根に破れ田舎に帰り農業をする地主役に「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」のドーナル・グリーソン。

さて不倫、悲恋、帝政ロシア末期の社会情勢、その中の女性の地位、そんなものが入り混じって物語が形成されて行きます。原作にもあるのですが、不倫に奔る主人公と、フラれて田舎で誠実に働き、結果幸せを得る地主役の対比が見事に表現されていると思います。一部のレヴューではキャスティングに不満があるようですが、自分はあまりそう思いません。キーラ・ナイトレイさんは情熱的な女性を良く演じていると思いますし、ジュード・ロウさんも出演作の中では個人的に上位に来るような演技だと思います。恋愛って本当に素晴らしい一面と煩わしい一面を持ち合わせたものであることを感じさせられます。

まぁキャスティングについてOKを出したのですが、青年将校役のアーロン・テイラー=ジョンソンさんが、キャラクターと言うより扮装がかなり似合っていない感じがありました。全体的にやや浮いている感じがします。まぁおかげで彼が出てくるときには識別が楽だったのですが…。長編小説を130分に仕上げているのですから、序盤があわただしくなるのは仕方のないことだと思うのですが、キャラクターを掴むのにやや時間がかかってしまう気がします。それから「舞台的」な演出と、様々な空間をシームレスに表現している演出はなるほどなと思うのですが、個人的にはやや気持ち悪く感じました。

劇中に出てくるのですが、ペトログラードよりモスクワのほうが田舎なんですかね?まぁロシアに行ったことないからわからないのですが。時間とお金のある方はご覧ください。


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2013年06月06日

映画「バレット」感想文



MOVIX清水での観賞です。

悪党から依頼され、悪党を殺す殺し屋のジミー・ボノモ(シルヴェスター・スタローン)。彼は相棒のルイス(ジョン・セダ)とホテルのスイートルームで「仕事」を終えた後、依頼人と会い報酬の残り半額をもらう手はずだった。ジミーは報酬を仕事前に半額、仕事後に半額もらうシステムをとっていたのだ。指定されたバーには依頼人の姿は無く、代わりにナイフを持った殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)がいた。バーの雑踏の中でルイスは殺されてしまう。ジミーもキーガンに襲われるが撃退する。そしてその事件がおきたニューオーリンズの空港に一人の男が降り立った。彼は首都警察の刑事テイラー(サン・カン)だった。ジミーが殺した男は首都警察の元刑事でテイラーの相棒だったのだ。汚職で首都警察をクビになったその男を追っていたのだが、すでに死体になってしまっていたのだ。彼が殺された裏を探ろうとしたテイラーの捜査線上にジミーの名前が浮かび、彼はジミーと接触した。刑事と殺し屋、本質的に合わない二人はその場で別れるが、テイラーはその後謎の二人組みに襲撃される。テイラーは撃たれて怪我を負ったが、その場に現れたジミーに助けられる。怪我は彫り物師をしているジミーの娘のリサ(サラ・シャヒ)によって治療される。そして相棒の復讐をしたいジミーと、事件の裏側にある巨悪を倒すと言う最終目的が一致したジミーとテイラーは、お互いの建前を戦わせながらも協力していく。

相棒の復讐に燃える殺しのプロフェッショナルが、若き熱血刑事と共に壮絶な戦いを繰り広げていくアクション映画です。監督さんは「ラストマン・スタンディング」のウォルター・ヒル監督。主演の殺し屋に「クリフハンガー」のシルヴェスター・スタローン。彼と共に行動する刑事役に「ワイルド・スピード MAX」のサン・カン。主役の殺し屋の娘役に「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)」のサラ・シャヒ。主役の二人を執拗に追う殺し屋役に「コナン・ザ・バーバリアン」のジェイソン・モモア。

さてスタローンを主役にしたアクション映画独特の「重苦しさ」がある作品になっています。基本的に登場人物が少なく、ストーリー展開も単純でわかりやすい構造になっているのは好感が持てます。90分ちょっとという上映時間も良いですね。同じスタローンの「エクスペンダブルズ」のように派手な撃ち合いは無いのですが、地味な感じで結構問答無用にぶっ放す短絡的なキャラクターは、相棒となる刑事の冷静さと対比された、良い意味での「筋肉バカ」ぶりを発揮しています。対立するバンデラスっぽいジェイソン・モモアさんも強烈な筋肉的演技でなかなか良い感じです。

ただストーリー的には練りこみの甘さが目立ってしまっています。まずは首都からやってきた刑事がニューオーリンズにやってきて、元相棒の死を確認した後、命をかけてまで何を追いかけているのかが良くわかりません。また刑事と殺し屋が一緒に捜査をするわけですが、二人が一緒にやる理由もイマイチ釈然としないものがあるんですよね。

まぁ暇つぶしにはちょっといいB級映画ではないかなと思います。時間とお金のある方はご覧ください。


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2013年06月04日

映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

探偵(大泉洋)はススキノのオカマパブに頻繁に訪れていた。そのパブで人気のオカマのマサコちゃん(ゴリ)はマジックを覚え、客に披露していた。マジックが受けたマサコちゃんは、その元来真面目な性格からかぐんぐん上達し、仕掛けも大掛かりになっていった。探偵たちはその上手さにテレビの企画のマジックの全国大会に応募するように薦めるのだが、マサコちゃんは「知り合いに迷惑がかかるから」と言って固辞するのだが、ノリのいい性格がたたって出場し、地方大会はおろか全国大会でもその技術は冴え、優勝してしまう。しかしその2日後、マサコちゃんは街のゴミ捨て場の中で遺体となって発見される。有名人となったマサコちゃんの殺人事件のため、警察も本気で捜査すると思えたのだが、その捜査は行き詰まったような感じになっていた。そしてススキノの街はおろか、マサコちゃんが働いていたオカマパブでもその熱は冷めていった。探偵が調査していくうちにマサコちゃんの死には、地元の若手二世議員の橡脇孝一郎(渡部篤郎)が関与している可能性が高いことがわかった。橡脇議員は反原発の急先鋒として、地元だけでなく全国的にも知られた存在になっていた。その橡脇議員が若い頃にマサコちゃんと付き合っていたことがわかったのだった。橡脇陣営はその事実をもみ消すためにマサコちゃんを殺したのではないかと言ううわさだった。そしてもう一人マサコちゃんの死の真相を知りたがっている人物がいた。バイオリニストの河島弓子(尾野真千子)だった。マサコちゃんの死でスランプに陥った弓子は、その調査を正式に探偵に依頼する。探偵は相棒の高田(松田龍平)と共に調査に乗り出すが、かぎまわる二人の周辺に危険が迫って来た。

東直己の小説「ススキノ探偵シリーズ」を大泉洋と松田龍平主演で映画化し、ヒットを記録した「探偵はBARにいる」の続編です。監督さんは「相棒シリーズ X DAY」の橋本一監督。主演の探偵役に「アフタースクール」の大泉洋。その相棒の格闘センスのある大学生役に「北のカナリアたち」の松田龍平。事件に首を突っ込むバイオリニスト役に「クライマーズ・ハイ」の尾野真千子。事件の発端となった殺されたオカマ役に「GOEMON」のガレッジセールのゴリ。そのオカマと昔付き合っていた政治家役に「外事警察 その男に騙されるな」の渡部篤郎。


さて結構面白かった前作でしたので、そこそこの期待を持って行きました。自分は日テレの探偵系のドラマである「傷だらけの天使」や松田龍平さんのお父さんが主演していた「探偵物語」が大好きでしたので、その匂いがするこの作品も雰囲気が相変わらず良いなといった感じがありましたね。それから役者としての大泉洋さんの「特殊さ」加減が相変わらずすごいなと思うんですよ。決して上手い俳優さんではないと思うのですが、何とも掴み所の無い演技をして、大して怒りもわかず、「この人はこれで良いんだ」という妙な納得感を覚えさせるんですよね。そして松田龍平さんもコミカルな相棒役を軽く、しかし存在感を発揮しながら演じています。尾野真千子さんも含めてキャスティングも「地元感」をもろに出した感じがあって良かったなと思います、ゴリさん以外は(^_^;)

ただ物語全体を見るとややちぐはぐ間があるのは否めません。かなり小さなコミュニティーの中での事件ならこういったシチュエーションもありかなと思うのですが、本編にも出ている通り「アジア最北の歓楽街」である札幌でこれだけのことが起こったら、この程度で済むのかなと言った違和感を感じました。それに絡んで社会的問題を訴えつつも、裏側に過去の過ち(?)を抱えた政治家の姿も、いまいち描ききれていない気がするんですよね。

しかし麻美ゆまのくだりは必要だったのかな?個人的にはOKなのですが(*^_^*)時間とお金のある方はご覧ください。


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2013年06月01日

映画「アイアンマン3」感想文



MOVIX清水での観賞です。

1999年のスイス。トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は一人の女性科学者に入れ込んでいた。マヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)は細胞の再生技術の研究をしていた。現在は植物による実験なのだが、いずれ人間の細胞の再生へとステップアップしようとしていた。しかしその技術はまだ不安定で、検体の状態によっては爆発するような段階だった。そしてその場所でスタークはもう一人の科学者と出会う。松葉杖をつき、貧相な風体のアルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)と名乗るその科学者は、自分の研究をスタークに売り込もうとするが、スタークはマヤに夢中で。彼に「後で会う」と言いながらその約束をほったらかしてしまう。そしてスタークはメッセージを残しマヤの前からも姿を消す。そして現在。スタークは「アベンジャーズ」での戦いで心の病におかされる。眠るとその戦いの恐怖がよみがえってくるため、ほとんど寝ずにアイアンマンのスーツ作りに没頭していた。そんなスタークを恋人で彼の後を継いで会社の社長に就任したペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)は心配するのだが、スタークの苛立ちの前に二人の間には険悪な空気も漂っていた。一方、アメリカも苦悩を抱えていた。マンダリン(ベン・キングズレー)を狂信するテロ集団が各地でアメリカを狙ったテロを起こし続けていたのだ。そしてアメリカはアイアンマンを模倣したアーマードスーツ「アイアン・パトリオット」を軍のジェームズ・ローズ(ドン・チードル)に装着させ、テロ制圧に力を注いでいた。しかしそのテロはスタークの近くにも影響を及ぼしてくる。彼の側近のハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)がテロの巻き込まれて重体となったのだ。そしてその原因はペッパーの前に現れたアルドリッチ・キリアンを追ってのものだった。スタークはテロ組織に対して挑発的な態度を取るが、それがスタークの悲劇の始まりとなる。

マーベル・コミックの代表作を実写化した、人気アクション・シリーズの第3弾です。監督さんは「キスキス,バンバン」の シェーン・ブラック監督。主演の大富豪にして平和を守るヒーロー役に「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」のロバート・ダウニー・Jr。その恋人役に「コンテイジョン」のグウィネス・パルトロー。主人公を恨む科学者役に「プロメテウス」のガイ・ピアース。主人公とスイスで出会った女性科学者役に「ザ・タウン」のレベッカ・ホール。テロリストの導師役に「ヒューゴの不思議な発明」のベン・キングズレー。

さて人気シリーズのアイアンマンの第3弾です。まずは相変わらずのCG技術の高さに感心します。マーベルコミックの映画化作品の中には結構CG技術に対して突っ込みを入れたくなるような部分もあるのですが、アイアンマンに関しては質感やスピード感ともかなり良く出来ていると思います。それからスーパーヒーローである主人公が思いもよらない戦場から帰ってきて心に病を負う件、アメリカという国がテロと戦い続けなければならない現状、そんなアメリカが抱える社会的問題を「アイアンマン」と言うヒーローを通して観る側に訴えてきています。それから劇中にアポロ計画に関わったフォン・ブラウン博士のことが出てきます。科学者の悲しい性が少し感じられます。

ただ戦う人間に改造された「熱を持つ」人々が、なぜそうなるのかの科学的根拠や心情的根拠が結構はしょられていて、個人的には物足りなさを覚えます。またあまりに「アベンジャーズ」の影響が大きく関わって来すぎている感じがあります。作品を見ているうえで「アベンジャーズ」の次回作(実際にあるようですが)の伏線に見えてしまうんですよね。個々のマーベルコミック作品の独立性はどうなってしまったんでしょうか?たとえば最近の日本でも少年ジャンプのコラボアニメなどが放映されていますが、ここまでコラボを前に押し出す必要は無いんじゃないかと感じます。

それでもアメコミムービーとしては、相変わらずクオリティは高いかなって気はします。時間とお金のある方はご覧ください。


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