2010年06月29日

第5回せいしんふれあい広場に行ってきました

6月23日、今回で第5回になる静清信用金庫さんの「せいしんふれあい広場」に国王と行ってまいりました。

いつもはお金の運用や保険などのセミナーが入ってから落語会が行われるのですが、今回はいきなり落語会です。

まずはこの春、真打に昇進されました春風亭傳枝師匠と古今亭志ん公さん。傳枝師匠は静岡ではおなじみの瀧川鯉昇師匠のお弟子さんで、昇進前までは瀧川鯉之助さんでした。この3月の「しみずお酒落寄席」にも見えていただいています。
古今亭志ん公さんは昨年に古今亭志ん五師匠との親子会で拝聴しました。

まずは傳枝師匠の「目薬」。3月に聴いた時よりも余裕をもって演じられている気がしました。ちょっと「下ネタ」系の噺ですが、キッチリ笑いを取っていましたよ。

続いて志ん公さんの演目は「妾馬」。武家言葉を聞き間違えたり、言い間違えたりするコミカルな部分と、終盤の泣かせる部分のメリハリが効いた噺なのですが、結構良かったですよ。

最後は再び傳枝師匠の「竈幽霊」。季節らしい噺ですね。へっついを買って返品に来る関西弁のお客さん、最後にサイコロで勝負する時に、転がるサイコロを見て喜ぶ幽霊。かなりコミカルに演じていました。

傳枝師匠も志ん公さんも、修善寺,焼津と静岡県内のご出身。これからも期待していますよ。

あ、傳枝師匠はツイッターもやられていますよ。den_shiのIDで検索してください。


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2010年06月25日

映画「アウトレイジ」感想文



静活ピカデリー2での観賞です。

関東一帯を取り仕切る暴力団・山王会の会長の関内(北村総一朗)は、配下の有力組織である池元組の組長・池元(國村隼)が、直接の配下でない村瀬組の組長・村瀬(石橋蓮司)と兄弟の契りを結んだという情報を得て、山王会若頭の加藤(三浦友和)に池元に村瀬を締め付けるよう指示を出す。指示を受けて困った池元は配下の小さな暴力団・大友組の組長・大友(ビートたけし)に村瀬組といさかいを起こすように指示を出す。大友は若頭の水野(椎名桔平)に「形として」いさかいを起こすように指示を出すが、大友の組員たちの行動は、大友VS村瀬の対立を次第にエスカレートさせていく。それは次第に山王会内の権力闘争に発展していく。

世界のキタノと呼ばれる北野武監督が原点回帰したとも言えるバイオレンス作品です。主演の暴力団組長に「その男、凶暴につき」のビートたけし。その配下の若頭の役に「余命」の椎名桔平。同じく配下の経済ヤクザ役に「重力ピエロ」の加瀬亮。その他に北村総一朗,三浦友和,國村隼,石橋蓮司,小日向文世といった個性的な俳優さんが脇を固めます。

さて自らも「フェリーニ病」と言った「アキレスと亀」のような内省的な作品からバイオレンス映画に回帰して、北野監督らしさが発揮されたような感じがします。それから今までの「たけし軍団」を重い役に持ってきたようなキャスティングから、実力のある役者さんを多数起用し、その人の持っているイメージを打ち壊すような演出が良いなと思いましたし、逆に強面の石橋蓮司や國村隼さんは情けない親分役でその演技の幅の広さを発揮しています。

何かのテレビインタビューで「殺し方の多様さ」みたいなことを監督は話していましたが、実際は過去のヤクザ映画やマフィア映画で見たような殺し方がほとんどで、特に目新しさを感じませんでした。逆にカッターナイフでの指詰めや菜箸を耳に刺すなど、見ていて目を覆うような表現は逆に観客を不快にさせていると感じます。正直少しやりすぎです。またカジノ経営のやり方などは実際に日本ではありえんでないの?と感じましたがいかがでしょう。

ただ普通にバイオレンス映画として観たら面白いですし、こういった役者さんを使うことで商業的にもいいと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年06月21日

映画「息もできない」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

取立て屋のマンシク(チョン・マンシク)の弟分で、粗暴な性格のサンフン(ヤン・イクチュン)は取立て対象の人間は男女構わず、果ては自分の部下の若い衆にまで手を挙げる。ある日サンフンは道で女子高生ヨニ(キム・コッピ)と軽い暴力と罵りあいで知り合うことになる。ヨニにはベトナム戦争の恩賞金で暮らすややボケた父親と、金をせびる弟と暮らしていた。暮らし振りは貧しく、その上父親と弟に振るわれる暴力に悩んでいた。一方のサンフンも幼い頃、彼の父親(パク・チョンスン)の暴力により母親と妹を失っていた。同じような境遇の二人は、自分のプライベートを明かさなくても心を許せる仲になっていった。

俳優としてキャリアを重ねたヤン・イクチュンの初監督作品。監督・脚本・主演をこなして、日本でいうと北野武氏みたいです。相手の女子高生役に「チャーミング・ガール」のキム・コッピ。

さて、家族内のDVによって傷つけられた子供達がその心の傷をいろんな形で表に現しつつも、本当は肉親の愛情を求めている姿をかなり強烈に表現しています。ある意味やり過ぎとも思われる暴力シーンや汚い言葉で覆われた台詞回しが、主人公のチンピラと女子高生が二人、またはチンピラの甥っ子と過ごすシーンの対比でしかなく、それによってほっとするシーンが引き立てられていきます。漢江でのシーンは本当にいいシーンに撮影されています。

ただ主人公のチンピラや女子高生の家族関係に関しての言及が少なく、チンピラと「姉」の関係や女子高生の父親がどうしてそうなってしまったのか?などの理由付けがもう一つ欲しかった気がします。そういった位置関係の組み立てが上手じゃない人が観ると混乱するかもしれません。

観終わった後、なんともいえない気持ちになりました。いい映画だったと思います。時間のある方はご覧下さい。


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2010年06月20日

映画「プレシャス」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

ハーレムに住む16歳の高校生プレシャス(ガボレイ・シディベ)は文字の読み書きもできない少女。でも普通に恋にあこがれ、派手な世界にもあこがれていた。しかしその時プレシャスは妊娠していた。そしてすでに子供もいたのだ。その子もお腹の子供も父親はプレシャスの実父であった。彼女は実父にレイプされていた。娘に亭主を寝とられたと感じた母親のメアリー(モニーク)は娘を虐待していた。プレシャスは妊娠していることを学校に知られ、退学処分になってしまうが、校長の計らいでフリースクールを紹介され、自らの意思でそこに通い始める。フリースクールには一筋縄ではいかない生徒たちが顔をそろえるが、担任のミズ・レイン(ポーラ・パットン)は厳しく温かく生徒に接する。学校に対してやる気の出てきたプレシャスだが、陣痛が始まってしまう。

ハーレムに生きる夢を見るも、厳しい現実の中で生きる少女の物語です。監督さんは「サイレンサー」のリー・ダニエルズ。主演の少女役に新人のガボレイ・シディベ。母親役に「ドミノ」のモニーク。彼女はこの役で今年のアカデミー賞の助演女優賞を獲得しています。フリースクールの教師役に「デジャヴ」のポーラ・パットン。その他、マライヤ・キャリーやレニー・クラヴィッツも重要な役で出演しています。

さて体型的なことはあまり言いたくないのですが、ちょっと見KONISHIKIさんに似ている主人公が、その体型を武器に不幸な現実を背負った役を、ややヘタウマとも言える演技も手伝って自然に演じています。また母親役のモニークが、母親ではなく一人の女として嫉妬深く、さらに社会に順応できずに娘をあてにする役を強烈に演じています。

しかし全体的な話がそのまま映像とセリフで感じたことを額面通り受け入れていいのかどうかが少し悩みます。額面通り受け入れると少し物足りない、しかしその奥に潜むものを探ろうとしても僕にはよくわからない。それは登場人物のほとんどが女性で、その根本的な考え方とかが男の自分に感じ得ない何かがあるのかもしれません。それから日本語の字幕がすごく見えづらいです。

強烈なキャラクター設定が印象に残る一本です。時間とお金のある方はご覧ください。


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2010年06月14日

映画「告白」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

中学1年生最後、終業式後の雑然とした教室内で、担任教師の森口悠子(松たか子)は生徒たちの雑談にかき消されそうな声で話し始めた。話は佳境に入り、彼女の娘が死んだ話になった。さらに彼女は娘を殺した犯人がこの教室内にいると告げる。彼女は娘の死に関わった生徒二人を仮名で話すが、生徒たちにはそれが誰であるかがわかっていた。さらに彼女は恐ろしい行為をしたことを告げる。その二人の生徒が飲んだ牛乳にHIV患者の血液を混入したというのだ。教室は騒然となった。

2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が映像化したものです。主演の女教師役に「HERO」の松たか子。その娘を殺した生徒の母親役に「蝉しぐれ」の木村佳乃。女教師の後を受け継ぐ熱血教師役に「重力ピエロ」の岡田将生。

さて中島監督は音楽と映像を上手に組み立てる監督さんですが、この映画でもその手腕が発揮されています。基本的にその関係者の視点からのモノローグで構成されていて、立場立場の論理で本人の心の動きが明らかにされ、そして新事実も発覚していくわかりやすい構成に仕上がっています。また単純な復讐劇でないこともこの作品の奥の深さを感じます。

岡田将生は自分のキャラを結構殺して熱演していたと思うのですが、慣れていなかったのか照れていたのか、いまいちクサさが表に出てきていたような気がします。またクサさと言えば木村佳乃の相変わらずのミュージカルのような大げさな演技もやや鼻につきました。

この映画で善悪を問うのはナンセンスのような気がします。ただテーマは重く、現実味がある恐怖を感じます。時間のある方はご覧下さい。


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2010年06月13日

映画「孤高のメス」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

1989年、昭和から平成に移り変わろうとする時。海辺の地方都市の市立病院。そこで働く看護師の中村浪子(夏川結衣)は、ミスが続き、手におえなくなると医師を派遣している大学病院に移送する病院の体質に辟易していた。市長の大川(柄本明)は大学病院に掛け合い、アメリカ帰りの外科医・当麻鉄彦(堤真一)を招聘した。赴任早々難手術を成功させ、器具出しを担当した浪子をはじめ、助手をした青木医師(吉沢悠)らを心酔させた。目の前の患者を救うために実直に向き合う当麻の姿勢は、病院内の他の医師から煩わしく思われていた。そんな中、市議会で演説していた大川が倒れた。原因は肝硬変。もはや肝移植しか命を永らえる方法はなかった。

実際に医療に携わる大鐘稔彦の同名小説を映画化したものです。監督さんは「ミッドナイト イーグル」の成島出。主演の外科医役に「クライマーズ・ハイ」の堤真一。助手の看護師役に「歩いても 歩いても」の夏川結衣。その他には柄本明、平田満、生瀬勝久、余貴美子らが脇を固めます。

さて医療ドラマにありがちな緊迫感がほとんど無い作りになっています。抑揚の無い作品はあながちつまらないものになるのですが、この作品に限っては患者やその家族の気持ち、地方の医療のあり方、医師のモラルなどを冷静に見据えることができます。また凄腕の外科医の割に腹芸が通じなかったり、手術中に都はるみの歌を流すなどコミカルな部分もあって、主人公の性格のギャップを楽しめます。

僕の知識が足りないのかもしれませんが、肝移植と言うのはそんなに大きくない地方病院の設備で、例えスーパードクターの存在があったとしても、現実にできるものなのでしょうか?また一部にキャラクターの成立が不十分なまま話が進んでいってしまって、そいつが何者かかなりのところまでわからない部分があります。

久々に松重豊さんが「まともな」役柄で出ていました。嬉しく感じます(^^)時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年06月12日

映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」感想文



MOVIX清水での観賞です。

大手電気メーカーの取締役の地位を目前にしていた筒井肇(中井貴一)は、自社の工場の閉鎖,土地売却,リストラに関するプロジェクトを任されていた。肇の同期である工場長の川平(遠藤憲一)は会社のやり方を非難しつつも、肇のために工場閉鎖に動き出す。プロジェクトが上手くいきかけたとき、島根の故郷にいる母親・絹代(奈良岡朋子)が心臓発作で倒れた。母親が倒れても仕事を優先する父親の姿を、娘の倖(本仮屋ユイカ)は責めた。そんな中、肇のもとに川平の交通事故による不慮の死が伝えられる。肇の周囲の環境が変わっていく中、肇は自分自身をリストラし、余命短い母親のいる島根に帰り、子供の頃の夢であった「一畑電車」の運転手になることを決意する。

エリートサラリーマンが、職を辞し電車の運転手になるストーリーです。監督さんは島根県出身である「ミラクルバナナ」の錦織良成監督。主演の男性役に「亡国のイージス」の中井貴一、その妻役に「極道の妻(おんな)たち 情炎」の高島礼子。娘役に「スウィングガールズ」の本仮屋ユイカ。その他に遠藤憲一、奈良岡朋子、宮崎美子、橋爪功らが脇を固めます。

さて「鉄」の過去を持つ自分としては、どうしても主人公に入れ込んでしまいます。仕事で追われていきながら、自分のやりたいことを後回しにしてそして忘れていく。そんな大人たちの足をふと止めてくれそうな雰囲気に仕上がっています。またいろんなものの対比が色濃く出てきます。都会の生活と田舎の生活、新幹線と田舎の電車、果ては会社のあり方まで。それからなんと言っても電車。デハニ50形、なんともいえない良い味出してます。

全体的に日本映画らしい、ほのぼのした中にグッと来る場面を持った良い作品に仕上がっているのですが、主人公の転機に関わる心の動きと言うのが、意外に解りにくくあっさり過ぎていってしまうのが非常に残念に思います。この映画のもっとも重要なポイントのはずなのですが…。

運転士試験の合格が発表された時の中井貴一の表情が絶妙でした。男の人は結構理解を示してくれる一本だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年06月08日

映画「ウディ・アレンの 夢と犯罪」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

苦しいレストラン経営をしている父親を手伝っている兄イアン(ユアン・マクレガー)と自動車修理工場で働く弟テリー(コリン・ファレル)。兄は事業投資で一攫千金を夢見、弟はギャンブルにのめり込んでいた。テリーは彼女ケイト(サリー・ホーキンス)との共同生活で家を買い、金が必要な中、賭けポーカーで巨額な借金を負ってしまう。一方イアンは知り合った女優アンジェラ(ヘイリー・アトウェル)にリッチな投資家を装い、その上実際にロスのホテルに投資する資金を必要としていた。彼らの伯父ハワード(トム・ウィルキンソン)は医療事業が成功し巨額の富を得ていたが、兄弟の窮地のなかそのハワードがロンドンにやってくることになった。自分たちの追い込まれた状況を説明した兄弟に、伯父は資金の提供を約束してくれた。しかしそれには交換条件があった。ハワードも窮地に追い込まれていたのであった。

名匠ウディ・アレンが「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続き、ロンドンを舞台に撮り上げたロンドン3部作最終章。主演の兄弟の兄役に「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」のユアン・マクレガー。弟役に「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレル。資産家の伯父役に「ワルキューレ」のトム・ウィルキンソン。

さて夢を実現しようとする兄と、私的に満足感を得ている弟が金銭的に追い込まれていき、結果しでかしたことによりさらに追い込まれていくという、ウディ・アレンらしい心理戦に巻き込まれていきます。弟役のコリン・ファレルが追い込まれてウツ状態に入っていくと、表情や顔の浮腫んでいる感じとか、なかなか良く演じています。また兄のユアン・マクレガーが対照的に軽く振舞う様もいい感じでした。

ただ僕の中で良い方にランクインされている「タロットカード殺人事件」に比べると落ちるかなと感じました。特に前半は結構早めに上手にキャラ立ちしてしまったため、そこから後がややルーズ感がありましたね。それから笑いを取るような部分があまり無かったのも残念な感じがしました。

やはりユアン・マクレガーとコリン・ファレルの演技が見ものだと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年06月07日

映画「アイガー北壁」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

ナチスドイツの威信をかけたベルリン五輪を目前にした1936年。スイスのアルプス山脈のアイガーの北壁は、登攀するものを拒む死の「壁」であった。1935年にはマックス・ゼドゥルマイヤーとカール・メーリンガーが初の北壁挑戦を試みるが失敗していた。ドイツの登山家トニー・クルツ(ベンノ・フユルマン)とアンディ・ヒンターシュトイサー(フロリアン・ルーカス)は、国の威信とは関係なく自分たちの名誉のために登攀を試みる。アイガーのふもとの村には、各国の北壁を目指す登山家や、彼らを追うマスコミや好事家が押し寄せていた。ドイツ隊を追う新聞社のカメラマンに、彼らの幼馴染のルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)の姿もあった。早朝、ドイツ隊は悪天候も予測される中、北壁へと出発した。ほぼ同時にオーストリア隊も北壁へと向かった。

登攀困難なアルプス山脈のアイガー北壁の登攀を描いた、史実を元にしたドイツ映画です。監督はフィリップ・シュテルツェルさん。主演の登山家たちに「戦場のアリア」のベンノ・フユルマン、「グッバイ、レーニン!」のフロリアン・ルーカス。

さて昨年日本でも剣岳登頂の映画が公開されましたが、冬山は映画にしやすい素材のようです。この作品は山の厳しさ、それに挑戦する登山家たちの技と勇気、そして決断や諦め、それがシリアスに描かれています。また山の厳しい環境と、ふもとの村でたむろする人たちの対比が、北壁登頂の厳しさをさらに煽っています。

ただ幼馴染の女性の存在が、作品の中で微妙な感じになってきます。あの装備であの環境にはいられないでしょ、普通。それに最終的にフィクションであれば、もっとドイツの威信を訴えてきても良かったのではないかなと思います。

日本人は比較的知らない史実でありますし、シリアスな展開に思わず感情が入っていく作品だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年06月06日

グランシップ名人会「橘家圓蔵独演会」に行ってきました



6月5日(土)、静岡市駿河区のグランシップ交流ホールにて行われましたグランシップ名人会其の七「橘家圓蔵独演会」に行ってきました。

圓蔵師匠は僕らの世代では「月の家円鏡」のイメージが強い方です。大橋巨泉さんが司会をしていた「お笑い頭の体操」は、子供の頃好きな番組で毎週見ていました。今回の会ではお弟子さんの橘家仲蔵師匠も出演されていました。

橘家仲蔵師匠の演目は「家見舞」と「お菊の皿」。一席目のつかみは小噺。そのあたりから徐々に客席を暖めていきます。「家見舞」は不浄の物を溜めていた甕を引っ越し祝いに持っていく噺なのですが、少しキレイに演じてしまったかなと思いました。

橘家圓蔵師匠は「らくだ」と「反対俥」。とにかくまくらの話が興味深い。子供の頃の話や、先代圓蔵に入門した頃の話。それでもやはり面白いのは立川談志師匠の話(^^)そんなことをしながら何を噺すか考えているようです。支離滅裂な進行の噺をしているように見えて、実は伏線をひいていたりして、緻密な構成をしているんじゃないかと思われます。本当に頭の回転の速い人です。落語四天王の二人が旅立ち、一人が旅立ちかかっている中、圓蔵師匠にはいつまでもお元気でいてもらいたいです。


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2010年06月03日

柳家さん喬・権太楼二人会に行ってきました



6月1日、静岡市葵区の静岡市民文化会館中ホールで行われました「静岡犯罪被害者支援チャリティ落語寄席柳家さん喬・権太楼二人会」に行ってきました。

今回のご出演は柳家さん喬師匠、柳家権太楼師匠、柳家さん若さん、柳家おじさんさん、マジックのダーク広和さんの皆さんです。

開口一番、柳家おじさんさんの演目は「平林」。柳家おじさんさんは権太楼師匠のお弟子さんで1976年生まれ。昨年入門しています。見た目も「おじさん」っぽかったのですが、そんなに歳じゃないんですね(^_^;)

柳家さん若(さんじゃく)さんの演目は「粗忽の釘」。よく聴く機会の多いネタですが、アレンジも効く噺で噺家さんの個性が出る作品だと思います。なかなか小技が効いていて面白かったですよ。

続いては柳家権太楼師匠。権太楼師匠を聴くのは初めてだったのですが、本当に面白かったです。演目は「井戸の茶碗」。やや大きめのアクションで、登場人物が脇役まで活き活きと表現されています。適当な噂話を話しながら盛り上がる屑屋さん仲間や、落ち着いた千代田氏のたたずまいまで、幅広く演じられています。

お仲入り後、ダーク広和さんのマジック。本人はテレビに出ていないとおっしゃっていますが、前に笑点で見たような気がします。とても器用に(当然ですが)マジックを披露してくれていると思うのですが、なんせ後ろのほうに座ったため良く見えなかったのが残念です(-_-;)

トリは柳家さん喬師匠。演目は「幾代餅」。さん喬師匠は少し前に駿府寄席でも聴いたのですが、本当に人情噺は抜群です。長めに取る「間」がお客さんをグッと引き寄せてきます。笑うタイミングがややズレているお客さんがいらっしゃったのですが、上手にいじりながら噺を進めていきます。とにかく噺に引き込まれていきますね。

さん喬師匠、権太楼師匠は方々で二人会をやられているようです。ツイッターのお仲間も会場に見えられていたようですし、遠くからも見えられていたようです。確かにこれは遠征する価値アリですね(^^)


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