2013年01月31日

映画「96時間/リベンジ」感想文



藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

元CIAエージェントのブライアン(リーアム・ニーソン)は、別れてすでに再婚した元妻のレノーア(ファムケ・ヤンセン)と娘のキム(マギー・グレイス)の存在を相変わらず気にかけていた。しかもキムはかつて誘拐団にさらわれたことがあり、ブライアンは娘を取り返すために誘拐団を壊滅させたのだったが、そんな娘の心配をブライアンは相変わらずしていた。しかもレノーアと現在の夫との関係もうまくいかなくなっていた。そこでブライアンは、ボディガードの仕事で訪れるイスタンブールに二人を呼び寄せ、仕事が終わった後に三人でバカンスを楽しみ、家族との繋がりを取り戻そうと考えた。イスタンブールでの仕事を終え、合流したレノーアとキムと共にオフを楽しもうとしたブライアンだったが、そんな「元」家族に危険が迫っていた。かつてキムを誘拐した一味のリーダーの父親がブライアンに復讐しようと、彼の予定を調べ上げイスタンブールにやってきたのだった。彼らはブライアンが一家でホテルにいることを知り、まとめて拉致しようと計画する。一方キムの計らいでレノーアと二人きりで外出したブライアンだったが、二人が乗る車の後を、一台の車が尾行していることにブライアンは気がつく。途中でレノーアを逃がし、車で逃げるブライアンだったが、レノーアが捕まり二人は拉致されてしまう。

リュック・ベッソンが製作&脚本したアクション映画「96時間」の続編です。監督さんは「トランスポーター3 アンリミテッド」のオリヴィエ・メガトン監督。主演の元CIA工作員役に「タイタンの戦い」のリーアム・ニーソン。その元妻役に「X-メン」のファムケ・ヤンセン。娘役に「ロックアウト」のマギー・グレイス。この三人は前作に引き続きの出演です。

さてリュック・ベッソンのプロデュースらしいコンパクトな中にスピード感と派手なアクションシーンが満載の作りとなっています。それもイスタンブールの風景を美しく見せながらのものとなっています。「007スカイフォール」でもイスタンブールの同じようなシチュエーションがあったのですが、町並みをうまく利用したものとなっていますね。それからカーアクションは「らしさ」が出ていましたね。「TAXI」や「トランスポーター」シリーズなどでもそうですが、狭い町並みの中でド派手に車を疾走させるシーンは、無茶苦茶だなぁと思いつつも、基本的に嫌いではありません。またクライマックスで見せる、子供を「助けた」父親と「助けられなかった」父親との対比が興味を引きます。

しかし話の展開的には強引でやや荒唐無稽な気がします。1時間半近くの作品で伏線を持った緻密な脚本を構成するのは無理な話なのですが、前作の方がそのあたりは緻密だったのかなといった気がします。それからリーアム・ニーソン演じる父親が、危機らしい危機をあんまり感じられないんですよね。スーパーな父親の設定は充分理解しているのですが、悪党のほうに圧倒的有利になる展開もあって良かったのではないかと感じます。それから体躯を使ったアクションがやや見辛いかなと思います。

しかし比較的長めの作品が多い昨今コンパクトで、ちょっと映画を楽しみたいと言った要望には応えられる一本だと思います。時間とお金のある方はご覧ください。


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2013年01月24日

映画「LOOPER/ルーパー」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

そう遠くない未来、人類はタイムマシンの開発に成功する。しかし歴史を守るためにタイムマシンの使用は法律で禁じられた。しかしそれは別のところで活かされていた。タイムマシンが開発されたころには、殺人による死体の始末が困難になっていた。しかし闇の世界では「消したい人間」が存在する。そこで「消したい人間」を過去に送り込み、その時代の人間に殺させ、死体を始末するのだった。過去の世界でその仕事をする人間を「ルーパー」と言った。そんなルーパーたちにもある一つの約束事があった。いつもは報酬として銀の延べ棒が始末する人間に付いてくるのだが、金の延べ棒が付いてくることがある。その人間は30年後の自分なのだ。そう自分自身を殺してから30年後に、自分自身が殺される宿命を背負わされているのだ。ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はそんなルーパーの一人だった。タイムマシンに乗ってやってくる人間を、出現した途端に殺傷能力の高い銃で撃ち殺し、死体を処理していた。彼はある程度金を蓄え、フランスに渡ることを夢見ていた。ルーパー仲間のセス(ポール・ダノ)とつるんで遊んでいたが、ある日セスの前に30年後の自分が現れる。セスはその30年後の自分を憐れんで殺さずに逃がしてしまう。ルーパーを束ねるリーダーのエイブ(ジェフ・ダニエルズ)は怒った。エイブはジョーがセスを匿っていることを知り、自分かわいさからジョーはセスの居所をエイブに教えてしまう。二人のセスの命が奪われて間もなく、殺しの指示がジョーに出る。そして彼の前に現れたのは30年後のジョー(ブルース・ウィリス)だった。

タイムマシンで送られてきた人物を消すことを生業とするすご腕の殺し屋が、殺しのターゲットとして転送された未来の自分とのスリリングな追跡劇を繰り広げるSFアクションです。監督さんは「BRICK ブリック」のライアン・ジョンソン監督。過去に送り込まれてきた人間を始末する若者役に「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。30年後からやってきた主人公の役に「ダイ・ハード4.0」のブルース・ウィリス。30年後からやってきた主人公の目的を調べる上で知り合った女農場主役に「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント。

さて殺す標的が30年後の自分という映画の宣伝文句の通りのストーリー展開です。ちゃんといろんな伏線を踏んでいながら、落ちがわかり辛い展開になっています。メインキャストそれぞれが切ない過去を背負いながら、自分の幸せをつかむために行動するものの、それが相反する形になる不幸を描いています。それから特殊な能力を持つ子役のぼっちゃん、なかなかのものだなと感じました。洋の東西を問わず、ここのところの子役は末恐ろしいですな(^_^;)

本当に良い素材の作品だと思うのですが、いろんなところの肉付けが足りないのは非常に残念に感じます。未来の世界の巨悪がいかに悪いかという裏付けの薄さ、また主人公が今生きる世界に増えてきているある「能力」に関する部分、主人公の過去のこだわり、いろんな部分がなんか薄っぺらい。また劇中にも出てくるタイムトラベルの説明の難しさ。落ちの部分の何となく残る訳のわからなさも、筋を追っていくとちゃんと伏線があるのですが、その伏線があまり強くなく、それに気がつかないとやや不完全燃焼感が残る落とし方かなと感じます。

タイムトラベルの要素は非常に薄い作品だとは思うのですが、そういったものって必要なのかな。人間が手をつけてはいけない部分な感じがします。時間とお金のある方はご覧ください。


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2013年01月23日

映画「ホビット 思いがけない冒険」感想文



MOVIX清水での観賞です。

東方に繁栄した「はなれ山の国」があった。ドワーフ族が支配するその国は、山の地下から驚くほどの量の金が産出されたのだ。しかし繁栄は長く続かなかった。黄金を狙ったドラゴンがやってきて、国は火の海と化し、おびただしい死者が出た。ドラゴンに国を追われたドワーフ族は、落ちのびようとした先に待ち伏せていたオーク族により王を失ったが、王の孫である若き王子トーリン(リチャード・アーミティッジ)の闘いで全滅は免れた。時は過ぎ、平和なホビット庄に若き日のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は呑気に住んでいた。そこに灰色の魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)が訪れる。ガンダルフはビルボに冒険の誘いに来たのだった。「冒険」など危険が伴い苦しいだけで真っ平御免と断ったビルボだったが、その夜にドワーフ族の男たちが一人、また一人とやってくる。12人になったドワーフ族の男たちは勝手勝手にビルボの家の食料を飲み食いしはじめた。後からやってきたガンダルフはドワーフ族たちと一緒に飲み食いを始める始末。最後に勇猛な姿のドワーフ族が現れた。彼こそ年齢を重ねたトーリンだった。彼らはこれから奪われた自分たちの国を取り戻すために「はなれ山」に向かうと言う。翌日の朝、きれいに片付いたビルボの家にガンダルフ達はいなかった。彼らは旅へ出立したのだった。ビルボは家に残された冒険への契約書と荷物を持ってガンダルフ達を追った。

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の60年前を舞台にした小説「ホビットの冒険」の実写化に挑んだアドベンチャー大作です。監督さんは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督。主演のホビット族の青年役に「ターゲット」のマーティン・フリーマン。主人公を冒険の誘いに来る魔法使い役に「ダ・ヴィンチ・コード」のイアン・マッケラン。奪われた国を取り返そうとする王族の末裔役に「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」のリチャード・アーミティッジ。その他「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで出演された俳優さんたちが、多数そのまま引き続き出演されています。

さて170分と言うピーター・ジャクソン監督らしい長編です。まずは「ロード・オブ・ザ・リング」のころに嫌な部分の一つでもあった、暗い中でなんか戦っているみたいな「全体的に暗い画面」のイメージがこの作品では払拭されていることは特筆したいところです。3Dを意識したものなのかもしれませんが、実際観た2Dでもわかりやすい画面になったことは喜ばしいことです。それから相変わらずのニュージーランドを舞台にした雄大な風景は、それだけで感動すら覚えます。また話の筋もわかりやすく、「ロード・オブ・ザ・リング」の内容を忘れたにしても、新たに受け入れやすい構成にはなっていると思います。ラストはちょっとグッとくるものがありました。

しかしそれは過去に「ロード・オブ・ザ・リング」を観ているのが前提になると思います。ここから観はじめた観客にとってはやはり戸惑いはあると思いますね。それから全体的な話の構成そのものが「ロード・オブ・ザ・リング」と大差ないなといった印象は受けました。まぁ3部作ですのでこれからの変化に期待もできますが。それから、…やっぱり長い(^_^;)正直あと20分短ければと言った感はありますね。

長くはありますが、個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」よりこちらの方が好きかも知れない。それは主人公の性格の差もあると思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2013年01月08日

新年あけましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

といっても、もう8日ですが(^_^;)

昨年は清水落語王国主催の落語会に多数のご来場誠にありがとうございました。
また数々の不手際がございましたこと、改めてお詫び申し上げます。

さて今年も清水での落語会の開催に意欲を燃やしております。
まずは来る2月2日(土)に清水酒販組合さんが主催される「しみずお酒落寄席」のサポートに全力をあげたいと思っております。
詳しくはまた改めてブログ等にアップいたしますが、今回はマリナート小ホールで行われます。
内容は古今亭菊六改メ古今亭文菊師匠の「真打昇進襲名記念」落語会という形で開催されます。
ご出演は新真打の古今亭文菊師匠。
そして先日惜しくもお亡くなりになりました島田市出身の古今亭圓菊師匠の息子さんで、文菊師匠の兄弟子になられます古今亭菊生師匠。
そして期待の二つ目、古今亭志ん八さんのお三方をお招きして開催されます。
チケットは清水区内のお酒屋さんで。木戸銭は2,000円です。

そしてメールによるチケットのシステムを改善いたしました。チケット問い合わせのメールの着信連絡を、私個人の携帯電話に入るようにいたしました。また前回不具合の原因になりました迷惑メールの除外の設定を新たに見直し、テストいたしました。今度は漏れが無いと思います。おそらく(^_^;)

それから今年はFacebookに力を入れていこうと考えております。王国のメンバーがFacebookに清水落語王国のグループを作ってくれていたのですが、自分のFacebook同様放置状態。ここを今年は動かしていくつもりです。

それからこちらも長いこと放置状態だった清水落語王国のケータイサイト。フィーチャーフォン(まぁ俗に言うガラケー)の衰退と、更新の煩雑さ、それから費用などを考えまして、こちらの方を閉鎖する方向で考えております。早ければ3月末くらいには閉鎖する考えであります。これからの清水落語王国のご案内につきましては、このブログやFacebook、またはTwitterで報告していきます。

システムの変更に力入れていくと同時に、映画もガンガン観ていきたいと思います。

それでは本年も清水落語王国をよろしくお願い申し上げます。


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