2010年12月31日

映画「ロビン・フッド」感想文



MOVIX清水での観賞です。

12世紀末、十字軍遠征で疲弊し、帰国の途にあったイングランド王リチャード(ダニー・ヒューストン)はフランスでの城攻めの際に命を落とす。十字軍に射手として参加したロビン・フッドことロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)は亡き王の王冠を本国へ移送しようとした殺されたノッティンガム卿の息子から王冠と、彼の父の剣を託される。イギリス本国に戻ったロビンらは剣を返すためノッティンガムに向かう。ノッティンガム卿ウォルター・ロクスリー(マックス・フォン・シドー)は偶然にもロビンの過去を知る人物だった。彼はロビンを息子として迎え入れ、亡き息子の妻だったマリアン(ケイト・ブランシェット)と共に暮らすよう命じた。一方、兄の死によって王位に就いたジョン(オスカー・アイザック)は諸侯や国民にますますの重税を課すようになっていた。それを進言したジョン王の幼馴染の側近ゴドフリー(マーク・ストロング)は裏でフランスと繋がっていた。

伝説の義賊「ロビン・フッド」の物語を描いた歴史スペクタクルです。監督は「ハンニバル」のリドリー・スコット。主演の伝説の射手役に「グラディエーター」のラッセル・クロウ。彼に惹かれる領主子息の嫁役に「エリザベス」のケイト・ブランシェット。イングランド国王を裏切る側近役に「シャーロック・ホームズ」のマーク・ストロング。

さて名前は有名でも意外とその正体を知らないロビン・フッドの物語です。基本的に大好きなリドリー・スコット監督の作品なので観たわけですが、彼の作風に違わない重厚な作品に仕上がっています。特に戦闘シーンは秀逸で、剣や弓矢はもちろん、ハンマーなど当時使われていたであろうあらゆる武器を効果的に使用しています。また無骨な主人公を演じるラッセル・クロウや、やや行き遅れて結婚したという設定のケイト・ブランシェットのキャスティングもなるほどなと思わせます。

ただお話としての深みはあまり感じませんでした。なぜロビン。フッドが英雄になっていったのかと言う過程は分かるのですが、強烈に彼がカリスマ化していくためのエピソードが、ややはしょってしまったかなと言う感じが否めません。またラストも何かしら煮え切らない感があった気がします。

ただ140分と言う時間は長く感じられませんでした。面白かったと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年12月30日

映画「最後の忠臣蔵」感想文



TOHOシネマズららぽーと磐田での観賞です。

播州赤穂藩の吉良邸討ち入り後、大石内蔵助(片岡仁左衛門)をはじめとする46人の赤穂藩士が切腹の処分を受けた。吉良邸から泉岳寺に向かう途中、大石内蔵助は寺坂吉右衛門(佐藤浩市)を呼び寄せ、残された46人の遺族が金に窮し、物乞いや悪事を起こさぬよう金を渡すことと、討ち入りの実情を伝えるよう指示された。寺坂が46人の遺族を廻り京都に帰った時、偶然ある男を見かけた。その男は寺坂の旧友で、討ち入り前日に逐電した元赤穂藩士の瀬尾孫左衛門(役所広司)であった。瀬尾は京都の山間に住まい、可音(桜庭ななみ)という16歳の少女を育てていた。可音は武士の娘として瀬尾に教育され、島原の太夫だったゆう(安田成美)に女性としての立ち振る舞いを教育されていた。そして可音は人形浄瑠璃を観賞していた時に、京都の豪商の長男の茶屋修一郎(山本耕史)に見初められる。

「四十七人の刺客」などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道監督が映画化したものです。主演の元赤穂藩士役に「十三人の刺客」の役所広司。その旧友役に「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市。主人公が育てる少女役に「赤い糸」の桜庭ななみ。

さて日本人大好きの忠臣蔵をモチーフとしていますが、忠臣蔵クライマックスの討ち入りは冒頭でサラッと出てきてしまいます。この作品は生き残った赤穂浪士たちのその後の生き様を描いたものです。ここでも役所広司さんを主役に持ってきた効果が凄く出ています。卑屈にならず、主命を忠実に果たした武士の姿を「らしく」演じています。また桜庭ななみさんが想像以上の演技を見せています。演出もラスト方面の苦労が報われるシーンでは、ある意味「クサく」感動的に演出されていてなかなか良かったです。

ただやはり「長い」感は否めません。また物語の進行がどうもチグハグに僕は思えてしまいました。それも「長い」感を強調してしまったかなと感じます。また細かいですが、佐藤浩市さんが役所広司さんを尾行するシーンがありますが、いくらなんでも近すぎです。あれでは100%気が付かれてしまうでしょう。

安田成美演じる女性に、少女の気持ちを聞かされた役所広司さんのリアクションが、某大手建設会社のCMの「黒木メイサ」のリアクションと酷似していました(^^)。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年12月28日

映画「隠された日記 母たち、娘たち」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

仕事のため単身カナダで仕事をするオドレイ(マリナ・ハンズ)は、思うところあり故郷のフランスへと帰ってきた。しかしせっかくの帰郷にもかかわらず、内科医として多忙な母親のマルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はそっけない接し方をする。もともと折り合いの悪かった母娘だったので、オドレイは今は空き家となった母の実家で暮らすことになった。そこで祖母(マリ=ジョゼ・クローズ)のノートを見つける。祖母はある日突然マルティーヌと弟を捨てて家出してしまったのだ。マルティーヌはそのため母親を恨み、娘のオドレイともぎくしゃくした関係になってしまったのだ。オドレイはこのノートのため落ち着かなくなり、本来の帰郷の目的も果たせなくなっていた。彼女は妊娠しており、しかもその父親は恋人ではなかったのだ。

「正しい恋愛小説の作り方」のジュリー・ロープ=キュルヴァルが監督を務めた、3世代にわたる女性の生き方を見つめた人間ドラマ。主演の娘役に「潜水服は蝶の夢を見る」のマリナ・ハンズ。その母親役に「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーヴ。祖母役に「ミュンヘン」のマリ=ジョゼ・クローズ。

さて久しぶりのフランス映画ですが、古い社会の妻という立場から、社会に進出していく女性たちの姿が描かれています。祖母の社会に出たい意欲を殺し、家庭のために良き妻、良き母にならなければならない立場から、孫娘の社会に出すぎて家庭を持つのに嫌悪感を持つところまで、時代背景とともに移りゆく女性。間に挟まれたカトリーヌ・ドヌーヴ演じる女性が娘として、母親としての感情を見事に演じています。

ただし落ち的には「ええっ、そこですか?!」みたいな部分はあります。しかもマリナ・ハンズ演ずる女性の問題は何も解決されておらず、なんか不完全燃焼感は残ります。またフランス映画独特と申しましょうか、非常に難解な表現も多いのも難点かなと思います。

きっと女性が観たらもっと違う感覚で観るのかもしれませんね。時間とお金のある方はご覧ください。


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2010年12月27日

映画「武士の家計簿」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

江戸時代、天保年間の加賀藩。代々御算用人として藩の会計に携わってきた猪山家八代目の直之(堺雅人)。見習の御算用人として父の猪山信之(中村雅俊)と共に働いていたが、その細かく計算する性格から、周囲より「そろばんばか」とあだ名されていた。そんな直之のもとに縁談が舞い込んでくる。同心・西永与三八(西村雅彦)の娘・お駒(仲間由紀恵)だった。お駒は直之の人柄に惹かれて二人は夫婦となった。やがて子供が生まれ直吉(大八木凱斗)と名乗った。直吉4歳の時、お駒は直吉の祝いの衣装がどうしても買えないことを直之に相談した。直之は猪山家の借金が収入の数倍あることをそのとき知った。祝いの席は食事の質を下げることで切り抜けたが、家の借金を返済するため家財道具一切を手放し、倹約生活をすることを直之は家族に告げる。

磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を映画化したものです。監督は「失楽園」の森田芳光。主演のそろばん侍役に「ゴールデンスランバー」の堺雅人。その妻役に「私は貝になりたい」の仲間由紀恵。その家族を中村雅俊、松坂慶子、草笛光子、西村雅彦らが演じます。

さて時代劇であるにもかかわらず、チャンバラシーンがほとんどゼロという異色時代劇ですが、一家が経済的に破綻しかかっている現状を、「武士は食わねどなんとやら」をかなぐり捨てて立て直していく様が描かれていますが、規模は違いすぎますが債務超過のなかでも体面を気にしているどこぞの国の政治家さんや、企業経営者に観てもらいたいと感じます。また日本旧来の家族のありかたを再考する作品であるなと感じます。

ただいかんせん作品的には地味で、娯楽性は皆無と言っていいでしょう。台詞回しにちょっとした小細工がちりばめられていて「クスッ」としてしまう部分は多々あるのですが、ややお疲れのところで観てしまったら、落ちてしまいかねない感じがします。また歳をとって歩けなくなった姿を堺雅人さんはキッチリ演じていますが、仲間由紀恵さんは何となく若いままなんですよね。もっとグッと年寄りの扮装をしてもらいたかったなと思います。

いろんな事を感じさせられる一本でした。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月26日

映画「GAMER」感想文



MOVIX清水での観賞です。

新しいバーチャル世界の構築に成功した天才クリエイターのケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)。その特徴はバーチャル世界で操るアバターが「本物の人間」であることだった。その操られる人間には脳内に特殊な細胞を忍び込ませてあり、プレイヤーの意のままに操ることができるのだ。そのバーチャルゲームの中でもっとも過激なものが「スレイヤー」だ。「スレイヤー」はプレイヤーに操られる人間は全て死刑囚であり、30のバトルステージで全て生き残ることができれば特赦が与えられ、釈放されることになっていた。無実の罪で服役した元兵士のジョン・ティルマン(ジェラルド・バトラー)は「ケーブル」と言うコードネームで25を越えるバトルステージを生き残り、全世界の注目を集めていた。しかし生き残りを成功させないためにキャッスルは手を打っていた。

生身の人間が遠隔操作され、激しい戦闘を繰り広げるオンライン・ゲームが大流行中の近未来を舞台に、ゲームの世界に駆り出された男の死闘を描くサスペンス・アクションです。監督は。「アドレナリン」シリーズのマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラー。主演の元兵士に「300」のジェラルド・バトラー。その妻役に「ダブル・ミッション」のアンバー・ヴァレッタ。

基本的に見所は「300」でも見せたCGを駆使した上でのジェラルド・バトラーのアクションであると言っても過言ではありません。正直雑なCG処理であることは否めませんが、結果的に妙な迫力感が出ています。また舞台を創造したクリエイターやそれに反発する組織、特ダネをあげようとするニュースキャスターなどが主人公の周囲に微妙な感じで絡まってきて、チープな展開になりがちのこの種の映画に肉付けをしています。

バーチャル世界を題材にして、発想点などを含め非常に面白い素材だなと思いますが、あんまり活かされている気がしません。悪役のクリエイターグループの人間関係なども説明不足ですし、クライマックスも非常にあっさりした感じで何か拍子抜けしてしまいます。それに主人公のライバルとなるべき人物も弱すぎます。

こういった映画は考えずに観たいものですが、やれ「ピング」だのことの言われると、コンピュータネットワークをいじった事のある人が観ると、妙に考えてしまうかもしれません。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月24日

映画「SP 野望篇」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

六本木で行われたイベントに招かれた大臣の周辺警護をするために配備された尾形総一郎(堤真一)配下のSPチーム。危険を察知する能力を備えた井上薫(岡田准一)も配置についていたが、大臣が登壇する前から彼にはその場所に起こる危険の予兆が見て取れた。その場に現れたスーツ姿に雨傘を持った男に、井上は危険を感じ取り押さえに走った。彼の能力を知る同僚の笹本絵里(真木よう子)と二人で取り押さえようとするが、男は傘を置いて逃亡。傘には周辺に大被害を及ぼすようなパイプ爆弾が仕掛けられていた。逃げた被疑者と井上の壮絶な捕物劇が始まる。

深夜ドラマとして歴代1位の高視聴率を記録した「SP (エスピー)警視庁警備部警護課第四係」の劇場版です。直木賞作家・金城一紀さんがの原案・脚本をやっています。主演の特殊能力を持ったSP役に「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」の岡田准一。その上司役に「クライマーズ・ハイ」の堤真一。同僚の女性SP役に「ゆれる」の真木よう子。大物国会議員役に「ゴールデンスランバー」の香川照之。

さてテレビで人気を博した「SP」が映画化されました。このドラマがやっていた時期や時間帯は、ちょうど僕が飲んだくれている時期で、リアルタイムに見る事はほとんど無かったのですが、偶然見て非常に気に入り、ビデオに撮ったりして見ていました。その頃の雰囲気をあまり損ねることなく、映画化ということでCGとかが格段に派手になったつくりをしています。そして新たに加わった大物国会議員役の香川照之が「らしさ」を大いに発揮しています。また岡田准一や真木よう子のアクションは、テレビ時代と比べて格段に進化していてスピード感が増していましたね。

基本的にテレビシリーズを見なくても容易に想像がつくストーリーの導入となっていますが、回想シーンなどがほとんど無いため(これはこれである意味好ましいのですが)、ややとっつきにくさはありますね。また主人公の上司の行動やバックグラウンドを追っているグループが存在するのですが、現状その存在感が意味不明な感じがします。後編を観るとある程度理解できるのかもしれませんが…。それから商業上の理由と思いますが、コレだけの尺で前編後編に分断する理由があるのかな?後編はよほど尺を取っているんでしょうか?

後編に美味しい部分を取ってあると思うので、やや物足りなさはありますが、「SP」らしい面白さは充分に活かされていると思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月23日

映画「キス&キル」感想文



MOVIX清水での観賞です。

二股かけられていた彼氏にフラレたジェン(キャサリン・ハイグル)は両親とフランスのニースに旅行にやって来た。そこのホテルでジェンは筋肉質でイケメンのスペンサー(アシュトン・カッチャー)と出会う。スペンサーの巧みな話術と外観にすっかり虜になってしまったジェンは、出合ったその日にデートをする有様。しかしスペンサーの本当の顔は国家に害をなす「悪党」を始末することだった。実際ニースにもその作戦で訪れていた。しかしそういった稼業に疑問を抱いていた時に、どこかトボケていて表裏の無いジェンにスペンサーも強烈に惹かれはじめる。その作戦が終了後、次の作戦の指令が出ていたにも関わらず、スペンサーは一方的に引退を決め、ジェンとの結婚を選ぶ。3年後、アメリカで暮らす二人だったが、スペンサーのもとにかつての上司から「一緒に仕事を…」との案内が届く。

凄腕エージェントと幸せを求める少しトボケた女性が巻き起こすアクションコメディ。監督さんは「ラスベガスをぶっつぶせ」のロバート・ルケティック。主演の元スパイ役に「守護神」のアシュトン・カッチャー。その妻役に「幸せになるための27のドレス」のキャサリン・ハイグル。

さて幸か不幸か近くに「ナイト&デイ」と言う同タイプの映画が公開されていて、同じような楽しみを得られるような内容となっています。基本的にあまり考えなくていいストーリー展開に仕上がっており、アクションもそこそこで、デート映画としては及第点と言えると思います。また主役の二人のキャラクターがなかなか憎めない感じに設定されていて、アシュトン・カッチャーの夫は凄腕のエージェントという変えられない過去と実力を持ちつつも、妻に頭の上がらない感が良く出ていますし、キャサリン・ハイグル演じる妻は可愛さと、銃を構えた時のカッコよさが対照的な感じになっています。

ただ「ナイト&デイ」との対比の不幸面も否めません。やはりストーリー内容とアクションが落ちる気がします。特にラスト方面の「ホームドラマ」感はアメリカ物のドラマを彷彿させ、安っぽさが出てしまった気がします。またアシュトン・カッチャー演じる元エージェントが狙われる因果関係がややわかりにくい感があります。

ちょっと異性を誘って軽く観るのにはいい映画だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月18日

映画「七瀬ふたたび」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

「テレパス」という他人の心の中が見える能力を持った火田七瀬(芦名星)はギャンブルで収入を得ていた。マカオで一稼ぎして、現地で知り合った瑠璃(前田愛)と帰国した七瀬だが、空港から何者かが二人を狙うようになる。二人でチェックインしたホテル部屋に一台の携帯電話が七瀬宛てに届いた。その携帯電話にかけて来たのは七瀬の旧知の岩淵了(田中圭)だった。彼は予知能力を持っており、七瀬にできるだけ二人でいることと、やはり能力者の七瀬の友人である藤子(佐藤江梨子)と協力することだけを告げた。しかしそのアドバイスにもかかわらず、瑠璃はホテルのエレベーターの降り際に射殺されてしまう。その場から去り、藤子の職場に向かった七瀬だが、そこにも追手は迫ってきた。

1970年代初頭の刊行から現在まで累計430万部を誇るSF小説の大ベストセラー・シリーズとして多くのファンを持つ筒井康隆の同名小説を映画化したものです。監督さんは「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の小中和哉監督。ここは触れておきたい脚本は、押井守監督と名コンビの伊藤和典さん。主演のテレパシー能力者に「カムイ外伝」の芦名星。彼女と行動を共にするテレキネシス能力者に「風が強く吹いている」のダンテ・カーヴァー。主役の窮地を救うタイムトラベラー役に「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の佐藤江梨子。

さて過去に何度かテレビドラマ化された「七瀬ふたたび」ですが、結構ひっそりとした映画化となりました。平成ウルトラマンシリーズを手がけた小中監督と、アニメ版「うる星やつら」などの脚本を手がけた伊藤和典さんとのコンビなので、いささか昔のアニメチックな画面効果やセリフ回しが出てきますが、むしろ自分には心地よく感じてよかったと思います。また主役グループを取り巻く脇役の役者さんに実力者を集めていて、全体的に締めた感じをもたらしています。

二時間と言う時間の中でこれだけのボリュームを詰め込むことは難しいのは充分理解できますが、いかんせん時系列的に無理感が出てしまうのは否めません。また小道具に携帯電話も出てきているのに、主人公と予知能力者が出会うあのシーンにあの古い客車はねぇだろ!もう少し時代に則したシーンを考えて欲しかったと思いました。またダンテ・カーヴァーのセリフが時々わかりづらかった(^_^;)

まぁ原作が原作なので辛口な評価が多いですが、僕はそんなに嫌いではありません。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年12月14日

映画「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

自分や母親を不遇に追い込んだ元凶の父親のアレクサンデル・ザラチェンコ(ゲオルギー・ステイコフ)を市の淵まで追い込んだ娘のリスベット・サランデル(ノオミ・ラパス)。自身も瀕死の重傷を負い、病院に搬送された。マスコミは親を殺しかけた娘のリスベットをセンセーショナルに報道したが、雑誌「ミレニアム」の編集者ミカエル・ブルムクヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)はリスベットの無実を証明するため、手持ちの情報にさらに肉付けをし、雑誌の発売をすることに努力していた。一方、大学病院に入院していたザラチェンコは、過去に共に犯罪に手を染めていた公安警察のグループによって殺されてしまう。そしてそのグループは、自分たちのことを知るリスベットを、裁判で精神病院送りにすることを画策し、さらにかぎまわる「ミレニアム」の記者たちを脅迫した。その一方、リスベットの腹違いの兄のロナルド・ニーダーマン(ミカエル・スプレイツ)は父の命を忠実に守り、リスベットの命を狙いつづける。

今世紀最大のミステリーと絶賛されたスウェーデンの3部作小説を映画化した「ミレニアム」シリーズ完結編です。とは言っても、「1」と「2,3」はほぼ別のストーリーと考えても過言じゃないかもしれません。監督さんは「ミレニアム2」に引き続きダニエル・アルフレッドソン監督。出演者もシリーズを通して変わりません。雑誌記者役にミカエル・ニクヴィスト。人生に翻弄される天才女ハッカー役にノオミ・ラパス。

さて「ミレニアム2」でアクション的(かなり重たいですが)なものを前面に押し出してきたのに対し、この「ミレニアム3」では公安警察の汚職と陰謀を暴くための「謎解き」の割り合いが多くなってきます。また裁判シーンでの応酬が見所の一つとなっています。社会的信用のある精神科医と、過去に無能力者の烙印を押された女性との駆け引きが興味深く表現されています。相変わらずノオミ・ラパスさんが無愛想で反抗的なメイクをしているのにもかかわらず、周囲の人間を引き込んでいく女性を魅力的に演じています。

ただやはり典型的には重めで、裁判シーン等に時間がかかるのは理解できますが、150分近い上映時間のことを考えると、観ていて疲れを感じるのは否めません。また強烈な個性を持った主人公の腹違いの兄ですが、全く物語上機能していないのが残念でなりません。上手に使えばもっと面白くなるのに…。

相変わらずそっけないラストシーンも「らしいな」と思いました。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月12日

映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」感想文



TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

山野家の姉弟の姉・春花(青山倫子)はアメリカ旅行中に事故にあい、両足を複雑骨折して日本に帰ってきた。映像マニアの浪人生の弟・幸一(中村蒼)は、新しく買ったプロ用ビデオカメラに夢中になって、骨折した姉の帰宅の様子を撮影したりしていた。春花の帰宅後すぐ、父親がシンガポールに出張に行き、車椅子生活の姉の食事の世話などをしながら、意味も無く撮影を続ける幸一だったが、姉から「夜寝ている間に、車イスが移動した」と言うことを聞き、面白半分に盛り塩をしその盛り塩を小型のビデオカメラで撮影していた。翌朝、盛り塩は何もしていないのに散乱していた。幸一がセットしていたビデオカメラには、塩が何の要因も無く散乱する様子が映し出されていた。

低予算ながらも口コミで火が付き、世界中で大ヒットを記録した「パラノーマル・アクティビティ」の日本版続編です。監督さんは「本当は怖い童謡」の長江俊和監督。主演の姉弟の姉役に「ネコナデ」の青山倫子。弟役に「BECK」の中村蒼。

さて前出のように低予算で構成されており、主にホームビデオでの映像が使われていて身近さを感じます。また姉役の青山倫子さんがだんだん怪奇現象に蝕まれていく姿を好演しています。また最近注目されている弟役の中村蒼さんも、ダメな頼りないキャラクターから姉を本気で心配し、助ける力強さをよく演じています。

しかしほとんどがカメラを持って撮影しているため、画面で酔ってしまう観客もいると思います。疲れているときは観ないほうが無難でしょう。それから決定的なことは「あまり恐くない」事です。「パラノーマル・アクティビティ」を自分は観ていないのですが、この映画で悲鳴をあげるような場面は無いような気がします。「はい吾郎さん!」の「ほん怖」の再現ドラマのほうが恐いんじゃないかと思います。

ラストのカットはなかなか恐かったと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月11日

映画「アイルトン・セナ ~音速の彼方へ」感想文



MOVIX清水での観賞です。

1984年、弱小チームのトールマンから一人のブラジルからやってきたドライバーがデビューした。彼の名前はアイルトン・セナ。圧倒的にマシン差があったトールマンを雨のモナコGPで、A・プロストを追い詰め、チーム初の表彰台に導き、自身もファーステストラップをたたき出す活躍を見せた。翌年から名門ロータスチームに移籍、GP初優勝を飾る。1988年、セナはマクラーレンに移籍、彼の移籍と共にマクラーレンチームは強力なホンダエンジンを手にすることとなる。しかしマクラーレンではチームメイトのA・プロストと間に軋轢が生じることとなり、この二人の間でのワールドチャンピオン争いがコース外でも起こることとなる。

説明しがたいドライビングテクニックと、ややネズミ系の整った顔立ちでカリスマ的人気を誇り、1994年の事故死までファンを魅了しまくったアイルトン・セナ・ダ・シルバ選手を本人や家族、ドライバーも含むF1関係者へのインタビュー、そしてプライベートやドライバーズミーティングなどの記録映像で構成された記録映画的な作品です。

いろいろな映像が出てきますが、やはりレースのオンボード映像は今見ても凄いものがあります。車がそこに向かって「自然に」走っていくんです。リアルタイムでF1中継を見ていたときも思ったのですが、この人の運転は不思議な動きをするんです。懐かしく見てしまいましたね。またレース前のドライバーズミーティング風景などは、普段なかなかに見ることの貴重なものだと思います。またセナやプロストのTVでのインタビューシーンがありますが、二人とも茶目っ気たっぷりに受け応えしている映像も面白いですね。

作品の大半をセナとプロストの確執について割かれているのは仕方の無いことなのですが、あまりにプロストがダーティーに描かれすぎているきらいは否めません。年齢を重ねて、最近プロストの立場が理解できるようになった気がするので、余計にそう感じるのかもしれません。また個人的にはセナの凄さがもっともでていた1993年のマクラーレン・フォード時代のことをもっと触れてもらいたかった。ホンダエンジンを失い、電子制御で遅れをとったマクラーレンを、やる気の出ないだろう中、他車と対等に走らせた凄さ。トールマンの雨のモナコを思い出させるものです。

1994年のGW中の吐き気のするような週末のコトを思い出しました。日本でも馴染みの深かったR・ラッツェンバーガーの事故死、そしてセナの事故死。イモラのスタンドを抜けての高速のタンブレロコーナーでの曲がらない車を一瞬のうちに立て直そうとするも、ウォールに進んでいく車。悲しい映像もありますが、F1が輝いていた一つの時代を回顧できる、F1ファンには見て欲しい一本です。時間とお金のあるF1ファンは是非ご覧下さい。


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2010年12月09日

天満天神繁盛亭に行って来ました

もう一ヶ月以上前の話なんですが、大阪の天満天神繁盛亭に行ってきました。
平日なので会社休んで行ったんですよね。
こうなると大阪と言えど普通の行き方では行きません!

まずは東海道線に乗って三島駅まで行きます。
そこから新幹線こだま号に乗って品川まで。
品川から京浜急行で羽田まで。

羽田から関空まで飛行機で行きます。
コレが今回の目的の一つ。スターフライヤー(SFJ)の便に乗ることです。
飛行機に縁の薄い土地にいると、JALやANA、海外の航空会社の飛行機以外にあまり搭乗する事がありません。この前函館に行ったときにエアドゥに乗ったくらい。また関空にも行ったことが無いので良い機会です。
機材はエアバスA320-200で、珍しい黒を基調にしたカラーリングです。機内も本革張りシートで、最近話題の格安航空と違いシート間も広く取られています。
エアバスA320に乗るのも恐らく初めてです。

羽田では1Fからバスに乗り、駐機場から搭乗します。途中昔の羽田空港の建物の脇を通りました。メチャクチャ懐かしかったです(^^)下の写真は羽田でのSFJエアバスA320です。



そんな訳(どんな訳だ??)で関西国際空港に到着しました。敷地はかなり広いですね。ターミナルビルも立派です。しかし便数が少ないのは残念なところですね。空港の機能がちゃんと使えないのは惜しいです。



関空に到着したSFJのエアバスA320です。黒い機体が分かりづらいですね(^_^;)

本当なら南海電車のラピートに乗りたかったんですけどね。そう鉄人28号みたいな電車です。でも羽田からの離陸に時間がかかり飛行機が遅れてしまったため、ラピートに乗り遅れてしまい、普通の急行で難波まで。

そこから地下鉄で南森町駅から大阪天満宮敷地内にある繁盛亭に向かいます。



近所のうどん屋で昼飯を食べたため、しょっぱなの桂雀太さんには間に合いませんでした。
お二人目の桂七福さんから聴き始めました。



上方落語のメッカである繁盛亭ですが、この日は夜席に東京から三遊亭白鳥師匠がゲストで見えられていたのですが、昼席でも一席演じてくれました。
白鳥師匠、大阪の人は「富士そば」知らないと思いますよ。でも面白かった!

しかし上方落語、メチャクチャ面白かった。また来たいなぁ(^^)

帰りは大阪難波から近鉄で名古屋まで出ようと思ったのですが、急遽夜に用事が入ってしまったため、#11032;で直接帰ることにしました。
しかし繁盛亭から新大阪までのアクセスが悪い(-_-;)

そんなこんなで楽しい大阪日帰りの旅でしたよ(^^)


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2010年12月06日

映画「マチェーテ」感想文



静活ピカデリー1での観賞です。

メキシコ連邦捜査官マチェーテ(ダニー・トレホ)は麻薬王トーレス(スティーヴン・セガール)に捕われた女性を助けるため、仲間や上司の静止を無視してアジトに飛び込んだ。しかしトーレスの罠にかかり捕われた挙句、目前で妻を惨殺された。そして学校にいた娘も殺されてしまう。3年後、アメリカのテキサス州で姿を現したマチェーテは、メキシコからの不法滞在者を支援する女性・ルース(ミシェル・ロドリゲス)と出会い、その街で暮らしていた。ある日ブース(ジェフ・フェイヒー)と言う男がマチェーテの前に現れ、上院議員のマクラフリン(ロバート・デ・ニーロ)暗殺の依頼を受ける。しかしそれはブースの罠で、マチェーテはマクラフリン議員狙撃の容疑をかけられてしまう。テレビ映像でそれを見た入国管理の捜査官サルタナ(ジェシカ・アルバ)は、マチェーテを追い始める。

クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによる「グラインドハウス」内で流れたニセの予告編を基に、ロドリゲスが長編映画として製作したエロとバイオレンス満載のB級アクション。監督さんはそのロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキス。主演の元メキシコ捜査官役に「プレデターズ」のダニー・トレホ。彼と対立する麻薬王役に「沈黙の逆襲」のスティーヴン・セガール。主人公と和解し行動を共にする捜査官役に「シン・シティ」のジェシカ・アルバ。

とにかく豪華なキャストが出演しているB級アクションで、「何でこの人たち、こんなことしているんだろう」と観ていながらニヤけてしまいます。悪党たちも基本的に間抜けで、そういった役を著名な役者さんが大真面目にやっているのがとても面白い。またジェシカ・アルバ、ミシェル・ロドリゲス、私生活で何かとお騒がせなリンジー・ローハンが色気がある女性キャストをエロチックに演じています。とにかくスクリーンを見ているだけで楽しくなります。

まぁ基本的にB級なので許容範囲の部分ではあるのですが、本当にストーリーと舞台設定は「ザックリ」としたもので、雑もいいところです。またアクションは基本的に大小の刃物をメインにした物となっていますが、ややグロいのが少々気にかかります。まぁだからの18禁なんでしょうが…。

とにかく細かいディティールに不満を抱かずに、スクリーンだけ見ていれば楽しい映画です。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年12月02日

映画「レポゼッション・メン」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

人工臓器を販売するユニオン社は、高い金利のローン販売で臓器を売り高額の利益を得ていた。しかしその高い金利ゆえ、ローンが滞る顧客が多数いた。長期滞留者にユニオン社は「レポメン」と呼ばれ回収者を向かわせ、臓器を「引き揚げ」していた。それはその顧客の死を意味した。ユニオン社の腕利き回収者のレミー(ジュード・ロウ)とジェイク(フォレスト・ウィッテカー)は半ばゲームのように滞留者からの人工臓器の引き揚げを行っていた。しかしレミーは妻のキャロル(カリス・ファン・ハウテン)から、販売部門への配置転換を強く要望されていた。天職とも言える仕事と家庭の狭間で苦悩するレミー。しかし販売部門への配置転換を決心し、回収部門での最後の仕事。レミーは機器のトラブルで怪我をし、人工心臓に頼る身体となってしまう。

映画化もされた「マッチスティック・メン」の原作者でもあるベストセラー作家、エリック・ガルシアのSFサスペンスを映画化したものです。監督さんはミゲル・サポチニクと言う人です。主演の回収者役に「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウ。その相棒役に「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィッテカー。主人公が惹かれる酒場の歌手役に「ブラインドネス」のアリシー・ブラガ。

さて人工臓器とローンの滞留という背景を持つ作品ですが、結構血なまぐさいシーンも多いのですが、ストーリーは結構しっかりしたものがあります。合法的な殺人に悦びを感じ、その反面家庭は大事にしたい、そんな苦悩が表現されています。ストーリー展開もテンポ良く、特に終盤のナイフアクションは、まぁ良く血が飛び散るのですが、なかなかスピード感があって見ごたえがあったです。落ちも「ああ、そうか。忘れていたよ」といった少し意外性があるものでした。

ただやはり医者でもないのに人間の身体を切り裂いたりするのは、やや引いてしまう部分があります。また主人公が「家庭を大事にしている」みたいな部分を序盤前面に出しながら、他の女に走ってしまうのも、解らないではないですが、どうかと思います。

高校生の頃、友人に「今、人工肝臓を作ると、大きさが校舎くらいになる」と言っていました。本当に身体の中で人工臓器が働ける世のなったら、かえって人間堕落していくのではないかと感じます。時間とお金のある方はご覧下さい。


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