2010年07月27日

映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

パリの街。ジャンヌ・ダルク像のそばに住む科学者エスペランデュー教授(ジャッキー・ネルセシアン)は、彼の研究の成果を発揮した結果、博物館の卵から翼竜を誕生させることに成功する。翼竜はパリの街を飛び回り、ついには死者まで出してしまう。一方、女性ジャーナリストで作家のアデル・ブラン=セック(ルイーズ・ブルゴワン)はエジプトの王家の谷に向かっていた。アデルの目的はファラオ・ラムセス2世の主治医だった男のミイラをパリに持ち帰ることだった。医者として高名だったその男の知識と技術で、植物状態の妹アガット(ロール・ドゥ・クレルモン=トネール)を治療するためだった。しかしアデルのことを好ましく思わないデュールヴー博士(マチュー・アマルリック)は彼女の成果を横取りしようと企む。

最近はプロデュース業が多くなってきた「レオン」のリュック・ベッソンが監督したファンタジー・アドベンチャーです。主演の女性ジャーナリスト役をアンヌ・フォンテーヌ監督作品にも出演したルイーズ・ブルゴワンを抜擢。主人公と王家の谷で対立する科学者役に「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリック。

さてフランスのコミック原作の話らしいのですが、フランス映画らしい「洒落」のきいた演出が光ります。死刑宣告を受けた科学者を助けようと何度も変装して刑務所を訪れるシーンとか、大統領からの命令がトップダウンされていく様子とか、思わずニヤリとしてしまうシーンが多かったです。またリュック・ベッソンさんはどこからか女優さんを拾ってくるのが得意なのですが、このルイーズ・ブルゴワンさんも抜擢して使うわけですが、なかなかキレイで演技もまあまあです。これからの活躍が期待できます。

ただこういったアドベンチャーモノは、「インディー・ジョーンズ」や女性主人公でいったら「トゥームレイダー」のようなアクションを期待するわけなのですが、とりたててアクションらしいアクションが少ないところが拍子抜けしてしまいます。リュック・ベッソン作品だけに惜しいところです。また話の筋にやりすぎ感が漂いますが、これもリュック・ベッソンらしいといったららしいんでしょうな。

各方面のレヴューは結構厳しいものになっていますが、僕はそんなに嫌いじゃありません。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月25日

映画「ボーダー」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

ニューヨーク市警のターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)はコンビを組み始めて数十年のベテラン刑事。しかも正義感が強い。しかし二人は10歳の少女を撲殺した事件を担当し、検挙した犯人が裁判で無罪になってしまったことに憤りを感じ、その犯人を謀略ではめ、刑務所送りにした。時を同じくして社会に巣食う悪人たちが次々と殺されていく連続殺人事件が発生した。その手口は至近距離から銃撃されるといったものであった。捜査にはタークとルースターの他に、若手のペレス刑事(ジョン・レグイザモ)らもあたっていた。刑事達のディスカッションの中で、ルースターの発した言葉により、犯人は警察官もしくはその関係者である疑いが強まってきた。

ハリウッド屈指の大スター、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが、「ヒート」以来12年ぶりに本格共演を果たしたクライム・サスペンスです。監督さんは「88ミニッツ」ジョン・アヴネット。主演の二人の刑事に、「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロと「ゴッドファーザー」のアル・パチーノ。デ・ニーロ演じる刑事の恋人の鑑識課員役に「スパイキッズ」のカーラ・グギーノ。

さてやはりロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの演技に尽きるといっても過言ではありません。過去の作品から言っても少し悪目で、酸いも甘いも分かりきったベテラン刑事役は彼らにはまった役だと感じます。クライマックスシーンの二人の演技は息を呑むようなものがありました。またタネ明かしの内容もある程度予測はつくものの、サスペンスとしては及第点で裏切られた感は充分味わえます。

反面、序盤は良くわからない展開で、主人公と殺される悪党の人間関係、または警察の中の関係などが非常に掴みづらく、サスペンスもので不可欠な人間関係の構成が全く出来ないまま話が進んでいってしまいます。特に殺される側は、こいつがどんな悪党で何をしてどうして殺されなきゃならないのかが非常に不明快です。後の展開を見ると、深く考えずに見たほうが良かったかもしれませんが、それではサスペンスを観る意味があまりない気がします。

なんか高い牛肉を、市販の焼肉のタレを使って、ホットプレートで焼かれるような口惜しさを感じました。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月24日

映画「トイ・ストーリー3」感想文



109シネマズ名古屋での観賞です。

子供の頃夢中で遊んだおもちゃたち。しかし成長していくと忘れ去られていく。17歳に成長したアンディは大学に合格し、引越しするために母親から部屋の整理を言われていた。箱の中に入れられていたおもちゃを見つめるアンディ。たくさんのおもちゃの中からウッディのみを大学行きの箱に入れ、残りのおもちゃたちをゴミ袋に入れ屋根裏部屋に置くつもりでいた。しかし手違いで母親にゴミと間違えられ、ゴミ収集車に入れられる寸前でウッディに助けられるおもちゃたち。アンディに捨てられたと悲観するおもちゃたちに、ウッディは「そうではない」ことを話すが聞き入れてもらえない。そして偶然保育園に運ばれる箱の中に入り込んだウッディ達は、子供たちがたくさん待つ保育園へ運ばれていく。

おもちゃたちが動き回る世界を描いたディズニー&ピクサーの「トイ・ストーリー」シリーズの三作目です。前二作の監督を務めたジョン・ラセターが製作に携わり、「ファインディング・ニモ」「モンスターズ・インク」の共同監督だったリー・アンクリッチがメガホンをとっています。

さて持ち主が成長し、使われなくなったおもちゃたちの様々な「生き様」が現れてきます。幸せに第2の「人生」を送っていくもの、辛い道を歩んできたもの、その悲喜こもごもが観衆に訴えかけてきます。最近のアニメ映画は、子供よりも連れてくる親たちに訴えかけてくるものが多いわけですが、おもちゃたちのコミカルな動きで子供たちを、そのストーリー性の高さで大人たちを充分に満足させられる作りになっています。

ただやはりディズニーらしい作りで、水戸黄門的に勧善懲悪ハッピーエンドが待ち受けているわけですので、どうしても「どこかで観たことある」ディズニー的展開になってきてしまいます。それから吹替え嫌い、3D嫌いの僕が観ているので否定的に見ている感はあるのですが、3Dもあまり凄さは感じられませんでした。「おおぅ!」と言うのが2~3ヶ所と言ったところでしょうか。

前評判、そしてレヴューに違わぬ良い作品に仕上がっていると思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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2010年07月20日

映画「必死剣 鳥刺し」感想文



静活ミラノ3での観賞です。

海坂藩主右京太夫(村上淳)は側室の連子(関めぐみ)に熱を上げ、その挙句連子は藩政にまで口を出すようになってきた。藩内では不満の声があがり、農民は重い年貢に苦しんでいた。ある日能楽堂で能を観賞した右京太夫と連子だが、引き上げる際に家臣の兼見三左エ門(豊川悦司)は連子を一刺しのもとに殺してしまう。本来なら打ち首になってもおかしくない三左エ門であったが、中老の津田民部(岸部一徳)の計らいもあって右京太夫は三左エ門に一年間の閉門と減石を命ぜられた。妻の睦江(戸田菜穂)に先立たれていた三左エ門は妻の姪の里尾(池脇千鶴)に面倒を見てもらいながら一年間を過ごした。連子の死後も藩政の堕落は続き、藩主右京太夫と、藩主の親戚で藩主に物言うことが出来た唯一の重臣・別家の帯屋隼人正(吉川晃司)との対立は一触即発のものとなっていった。

藤沢周平の時代小説「隠し剣」シリーズの中でも、現代に通じる傑作と名高い「必死剣鳥刺し」を映画化したものです。監督さんは落語映画「しゃべれども しゃべれども」の平山秀幸監督。主演の藩士役に「20世紀少年」の豊川悦司。主人公に想いを寄せる姪役に「ホームレス中学生」の池脇千鶴。主人公の運命を左右する中老役に「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」の岸部一徳。そして言われのないことで切腹させられる勘定方の役人役に瀧川鯉昇師匠。その切腹の介錯人に春風亭伝枝師匠(^_^;)

藤沢周平らしい、江戸時代の田舎の藩に起きる事件の中に身を置く実直な武士の姿を静かな進行の中に表現しています。またキャスティングもなかなかで、体の大きな主人公にはトヨエツ、性格の悪そうな側室役には不良処女役を結構やっている関めぐみ、そしてその姿を見たときから「こいつ絶対何かある」と思わせる岸部一徳の独特の存在感、その合いそうな役柄を堪能できます。

しかし前宣伝にあったラスト15分の殺陣のシーンが…ってところですが、思ったより重厚感もなく激しくもなかったところが少し残念です。また若い女優さんですが、やはり時代劇に欲しい重みと言うんでしょうか、少しかけていた感が残念です。

落語会に行ったとき瀧川鯉昇師匠がこの映画の話をされておりましたが、師匠の演技は結構良かった気がします。でも少ーし力入っていたかな?でもあのシーンでいつもの飄々としたしぐさ見せられないですよね。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月19日

映画「鉄男 THE BULLET MAN」感想文



シネマサンシャイン沼津での観賞です。

東京で働くアメリカ人のアンソニー(エリック・ボジック)は妻のゆり子(桃生亜希子)と息子と三人で暮らしていた。アンソニーと息子がアンソニーの父親ライド(ステファン・サラザン)の家に訪れると、父親は息子と孫の体を以上に気遣った。アンソニーはその理由をガンでこの世を去った母親の美津枝(中村優子)の影響だろうと考えていた。そんな父親の家からの帰り道、突然現れた殺し屋(塚本晋也)によって息子の命は絶たれてしまう。悲しみで犯人に復讐を誓う妻に、落ち着いていたアンソニーもイライラ感を増してきた。すると体に変化が起こってきた。体の一部が金属に変わってきたのだ。変化に戸惑うアンソニーのもとに彼の命を狙うものがやってきた。

塚本晋也監督の世界的な代表作である「鉄男」シリーズの最新作です。主演にオーディションで選ばれたアメリカ人俳優、エリック・ボジック。その妻役に「ヤッターマン」の桃生亜希子。母親役に「クワイエットルームにようこそ」の中村優子。主人公に執拗に迫る殺し屋役を塚本晋也監督自身が演じています。

さてまずは映像を見てビックリします。こういった映画でありながらCGはほとんど使わず、アニメーション的なコマ撮りとハンディを多用したカメラワークが多用されています。鋼鉄化していく主人公も特殊メイクとカブリモノですし、撮影はかなり大変だったのではないかと想像します。そしてスピード感は抜群ですし、裏側のテーマもかなり解りやすく、肩肘張って観なくてもいい、ある種「娯楽映画」に仕立てられています。

しかしながらかなりカルト性が高い作品であることも間違いありません。真正面に映画を観る姿勢で観てしまうと、さっぱりわからない映画になってしまうでしょう。正直僕も最初の30分はさっぱりわからなかったです。それから最初の「鉄男」が「見たことの無い映画」と呼ばれるのに対して、やや強烈さが抜けてしまったかな感は否めません。

好きな人は好きだが、嫌いな人は大嫌い。そんな典型的な映画だと思います。間違いなく女性とのデート向きではありません。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月17日

映画「ロストクライム-閃光-」感想文



シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

ある日ラーメン屋の店主が隅田川で死体となって発見された。捜査本部に配属された出世を夢見る若手刑事の片桐(渡辺大)は、定年間近の刑事の滝口(奥田瑛二)とコンビを組むことになる。滝口はこの捜査本部に志願して入ってきたのだが、その理由は偶然この被害者の名前を知ったからだ。片桐に刑事の手ほどきをしながらも、勝手に行動する滝口に片桐の怒りは爆発する。怒りをあらわにする片桐に、滝口は「俺には犯人がわかっている」と告げる。滝口の自宅に招かれた片桐は、ある捜査資料を見せられる。それは昭和43年の暮れに起きた「三億円事件」の捜査資料だった。当時警察は単独犯と発表していたが、その資料には複数犯の内容が記されていた。その容疑者の中に殺されたラーメン屋店主の名前があった。

ノンフィクションライター永瀬隼介の原作を基に映画化されたものです。監督さんは「誘拐報道」の伊藤俊也監督。主演の若手刑事役に「ラストゲーム 最後の早慶戦」の渡辺大。コンビを組む老刑事役に「GOEMON」の奥田瑛二。若手刑事の恋人役に「吸血少女対少女フランケン」の川村ゆきえ。

さて、現代(といってもいろんな状況からみて少し前か)で起きた殺人事件が、昭和43年の三億円事件に結びつくというストーリーです。テレビの特番などでも時々報じられる犯人複数説を、分かりやすく映像化しています。また主演の若手刑事がどんどん三億円事件のミステリーにはまっていく姿と同じように、観る側もそのミステリーに引き込まれていきます。

ただ演出に古さを感じてしまいます。緊迫する場面に稲光を使う、盛り上げにピアノのフォルテのパートを使う、最初のタイトルの部分も「?」と感じてしまいます。また役者さんに過剰な演出をしていて、正直「クサさ」を拭いきれないです。また登場人物(特に警察側)の整理がついていないので、誰が誰かわからなくなってしまっています。

久々に「邦画らしい邦画」を観た気がします。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月16日

映画「ザ・ウォーカー」感想文



MOVIX清水での観賞です。

戦争のため世界は崩壊し、生き残った人類は細々と生きていた。一冊の本を携え、西へと向かい30年間旅をしている男イーライ(デンゼル・ワシントン)。彼はその目的のため、自身と本に危害を加えるものはことごとく倒してきた。ある日イーライは栄えている街に到着した。そしてその街の実力者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)の部下たちと揉めたイーライは、その者たちを倒してしまう。読み書きができ腕もたつイーライを配下に持ちたいカーネギーは、愛人の娘ソラーラ(ミラ・クニス)を一晩イーライに差し向ける。ストイックなイーライは、ソラーラには何もせず、彼女に祈りの言葉を教えた。翌朝、朝食の席でソラーラが唱えた祈りの言葉を聞いたカーネギーは、長年探してきた本をイーライが所持していることに気がつく。

アニメ「AKIRA」の実写版リメイクの監督に抜擢されたヒューズ兄弟が、崩壊した近未来の世界を描いたサスペンス・アクション。主演の本を運ぶ男役に「デジャヴ」のデンゼル・ワシントン。その本を狙う街の実力者役に「ダークナイト」のゲイリー・オールドマン。主人公と旅を共にする若い女性役に「マックス・ペイン」のミラ・クニス。その母親役はあの「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールスさんじゃありませんか。

さて戦争で崩壊した世界はこれしかないのかと思うくらいの、「北斗の拳」を彷彿させる画面設定,環境設定になっています。それがかえって落ち着いて観ることができる環境を作っている気がします。またストイックな中にも、本に救いを求めていたり、音楽を好きだったりする主人公の姿に人間らしさを感じることができます。またその本の正体が世界を破滅させたというところにも妙な皮肉を感じます。

しかし唐突感も否めません。少女があの環境のどの段階で車の運転を覚えたのかとか、何故主人公がその目的地を最終的に知りえたのかとか、理由付けが巧くされないままサラッと通り過ぎてしまっています。また話の進行上致し方ないのですが、どうも宗教がかったところもやや鼻につきます。

ヒューズ兄弟には「AKIRA」じゃなくて「北斗の拳」を撮って欲しいなぁ。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2010年07月10日

映画「アイアンマン2」感想文



MOVIX清水での観賞です。

先の戦いでスターク・インダストリーズの社長トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、自身がアイアンマンであることを世間に知られることとなった。アメリカ政府はアイアンマンのパワードスーツを「兵器」とみなし、引渡しを求めてきたがトニーは拒否をした。それはアイアンマンのシステムがまだ不完全であったからだ。アイアンマンの動力源である元素パラジウムから発せられる毒素によってトニーの体は蝕まれていたのだった。それを隠すため、トニーは社業を秘書だったペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)に譲り、自身は派手に生活していた。一方ロシアでは物理学者イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)が乏しい資金でパワードスーツを開発していた。そしてモナコでイワンはトニーの前に現れる。

2008年に公開された「アイアンマン」の続編です。監督さんは前作に引き続きジョン・ファヴローが務めます。主演のアイアンマン役に「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr。彼の会社の秘書→CEO役に「セブン」のグウィネス・パルトロー。主人公に恨みを持つロシア人科学者役に「シン・シティ」のミッキー・ローク。主人公の会社の社員で主人公に認められた女性社員役に「ブラック・ダリア」のスカーレット・ヨハンソン。

さて前作に引き続きCG満載の作りとなっています。科学者としてのライバル、会社人としてのライバル、個人的な信頼関係、会社組織としての信頼関係、そういった人間関係が複雑に絡んでくることが前作に比べて話に厚みを持たせてきます。また新たに登場したスカーレット・ヨハンソンの「ブラック・ウィドー」や、ミッキー・ロークの「ウィップラッシュ」、サム・ロックウェルの「ジャスティン・ハマー」がキャスティングの意外性や、らしさを訴えてきています。

しかしPart2作品にありがちな主人公の苦悩が前面に出てきて、トニーの持ち前のテキトーさである程度打ち消してはいるのですが、残念ながらヒーローモノらしい明るさに少し欠ける気がします。またキャラクターの押し出しがキャスティングの良さに反してどうも希薄に感じられます。ミッキー・ロークなんかはもっと印象深い悪役にできると感じるのですが…。

しかしCGは良くできていますし、スカーレット・ヨハンソンのアクションもあまり見られないので、一見の価値アリですかね。時間とお金のある方はご覧下さい。




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2010年07月08日

チャリティー・しみず七夕寄席に行ってきました



7月3日(土)、はーとぴあ清水で開催されました「チャリティー・しみず七夕寄席」に国王以下国民四人で行ってまいりました。

今回のご出演は柳亭楽輔師匠と柳亭小痴楽さんのお二人です。

柳亭小痴楽さんは五代目の故・柳亭痴楽師匠の息子さんです。お父さんが亡くなられて、お父さんの弟弟子だった楽輔師匠の門下に入っています。まだ若いので声に張りがあります。ただキャラの使い分けがまだ未熟で、登場人物が時々わからなくなるときがあります。ただセンスはなかなかのものがあると思います。期待できる若手さんです。演目は「桃太郎」と「浮世床」。

柳亭楽輔師匠は静岡市のご出身。静岡市立高校のご卒業です。国王の先輩にあたります。要らない知識でしたね(^_^;)師匠は昔日テレの「ルックルックこんにちは」でレポーターを長年やっていて、それでご存知の方も多いと思います。四代目柳亭痴楽師匠に入門したわけですが、この四代目の痴楽師匠は非常に特徴的な顔と芸風でしたが、楽輔師匠もそのモノマネが上手い(^^)さて演目は「禁酒番屋」と「幾代餅」。違ったタイプの噺を見事に演じきりました。

片づけをしている間、楽輔師匠と小痴楽さんは雨の中、翌日の会場である静岡市の油山苑に向かっていきました。お疲れ様でした。


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2010年07月06日

映画「春との旅」感想文



名古屋の名演小劇場での観賞です。

北海道に住む忠男(仲代達矢)は、ニシン漁に夢を求めた元漁師だが、足が不自由になり、孫娘の春(徳永えり)に身の回りの世話をしてもらう立場になった。しかし春が務めていた小学校が廃校となり、就職の難しい田舎暮らしをやめ東京に出て行きたいと忠男に告げた。身のよりどころが無くなる忠男は春の言葉通りに自分の兄弟のところに居候するため、春を連れて旅に出る。しかし自分勝手で聞く耳を持たず、若い時にニシンの夢を追い求めて家を飛び出した忠男に兄弟が手を差し伸べるようには思えなかった。北海道から仙台へと、忠男と春の貧乏旅行は続く。

「バッシング」の小林政広監督が原作・脚本を書いた、老いて体が不自由になった人を中心にした人間関係を描いたドラマです。主演の元漁師役に「座頭市 THE LAST」の仲代達矢。その孫娘役に「フラガール」の徳永えり。その他に大滝秀治、小林薫、淡島千景、柄本明ら名優たちが脇を固めます。

さて、まずは仲代達矢さんの演技力に目を奪われます。映画が始まり、あばら家から出て数十秒のセリフも無い演技だけで、その元漁師の性格から、自由が利かない体など、その役のキャラクターを完全に成立させてしまっています。また孫娘にだだをこねるとこや、姉に怒られてヘコむ姿など、時代劇では見せない細かな演技が凄いです。また兄弟たちも歳をとっても子供の頃と同じような付き合い方をする様も、ほほえましく感じます。

ただ落としどころは「ああ、そうしちゃったかぁ…」的な感がぬぐえません。確かにそうやって落とすこと以外に落としようが無いのも事実なのですが、もう少しやり方があったんじゃないかなと感じました。あと青い文字のクレジットがやや読みにくいです。

大滝秀治さんにそっと抱き寄せられる菅井きんさんの表情がなんともいえません。必殺仕事人の「婿どの!!」とは別人のかわいらしさでした。時間のある方はご覧下さい。


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2010年07月05日

映画「クロッシング」感想文



静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

北朝鮮で署名なサッカープレイヤーだったヨンス(チャ・インピョ)は、中国との国境に近い村で鉱夫として働いていた。彼には妻ヨンハ(ソ・ヨンファ)と11歳の一人息子ジュニ(シン・ミョンチョル)がいて、飼い犬を加え仲良く暮らしていた。ヨンスには親戚が中国にいるため、党より貿易の許可を得ているサンチョル(チョン・インギ)という友人がいた。彼にはミソン(チュ・ダヨン)という娘がいて、ヨンス一家とサンチョル一家は親戚同士のような付き合いをしていた。サンチョルは中国や韓国の商品やビデオなどを持ってきてヨンスやジュニに見せていた。以前から病気がちだったヨンハは、ある日集会で倒れ、医者には栄養失調による肺結核と診断される。しかも妊娠していたヨンハは使える薬が限られ、地元では手に入らなかった。ヨンスはサンチョルに薬の手配を頼むが、サンチョル一家は禁止されている品を持っていることを着きとめられ連行されてしまう。伝手がなくなったヨンスは単身中国へ向かうことを決意する。

脱北者の家族を描いた人間ドラマです。監督さんは日本で「彼岸島」を撮ったキム・テギュン監督。主演の脱北者役に「ドクターK」のチャ・インピョ。

さて韓国映画の多くは深く考えずに、スクリーンから流れてきたものを素直に受け止めれば良いのですが、これもそんな作品です。主人公の住む村の貧しさ、脱北して中国や韓国の豊かな町並みと対比した映像が出てくると何ともいえません。それでも主人公の一家は豊かな方なのでしょう。それから子供たちの演技がすごく心を打ちます。主人公の息子と病を患った主人公の友人の娘との自転車二人乗りのシーンは、叙情的な映像と相まってグッと来るものがあります。

ただ映画として成立させるために、脱北の過程などが容易に行き過ぎているように感じます。また「地獄の沙汰も金次第」的なことが行われているわけですが、そこらへんの描写もあっさり進んでいってしまいます。

豊かさと貧しさの対比、親を失った子供たち、運命のいたずらで割かれた家族、その強いストーリー性と時折使われる叙情的な映像が印象的な一本です。いい映画でした。時間のある方はご覧下さい。


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2010年07月04日

第4回よし川寄席に行ってきました



6月27日(日)、清水区蒲原のよし川さんで開催された「第4回よし川寄席」に国王と行ってまいりました。

今回のご出演は桂勢朝師匠。よし川寄席さんには二回目の登場です。前回のときにもお伺いさせていただきましたが、失礼ながらこちら方面ではあまり知名度の無い勢朝師匠。しかしその面白さと巧さに驚いたものです。今回は大いに期待して新蒲原の駅を降りました。

今回の演目は「子は鎹(かすがい)」と「ハイウェイ歌合戦」。

「子は鎹」は何度か聴いた噺ですが、勢朝師匠に人情噺の印象が無かったため、すっかりやられてしまいました。危うく涙がこぼれるところでした。

「ハイウェイ歌合戦」は小佐田定雄さん作の新作落語です。登場人物が現・民主党政権の方々になっています。菅政権になって間もない今、キャラ立ちの難しさもあったと懇親会で師匠はおっしゃっていました。しかし根本は同じでも、登場人物のキャラクターを変えていけば違った笑いが味わえる噺だなと思いました。

さて勢朝師匠と言えば南京玉簾。今回は鮮やかに決めてくれるかと思いましたが…、グダグダになってしまいました(^_^;)今度はバッチリきめて下さい。

よし川寄席さんは、上方落語をメインにやってくださいます。なかなか静岡の東中部では味わえない上方落語をこれからも聴かせてください。女将さんのバイタリティで!


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2010年07月01日

第23回駿府寄席に行ってきました



第23回駿府寄席に行ってまいりました。今回は瀧川鯉昇一門会・瀧川鯉之助改め春風亭傳枝真打襲名披露ということで開催されました。

瀧川鯉昇師匠と春風亭傳枝師匠は3月の「第3回しみずお酒落寄席」でお世話になりました。
その他にイケメン落語家としてご紹介されていることが多い瀧川鯉斗さん、そして瀧川鯉八さんです。

開口一番は滝川鯉八さんです。演目は「牛ほめ」。鯉八さんは前座さんなのですが、落ち着いて演じられていたと思います。笑いも取れていましたし、面白かったですよ。国王も褒めていました、いや「牛ほめ」との洒落じゃないですよ(^_^;)

続いては瀧川鯉斗さん。演目は「天災」。東京の女子大生が編集発行している小冊子で「イケメン落語家」として紹介されていた鯉斗さん。故郷の名古屋で悪さをしていた頃のエピソードをまじえての枕。しかし何故か落ち着きが無いなと思っていたら、この後の口上の司会を任されていたんですね。初めての経験らしかったようで、口上の司会も完全に舞い上がっていました(^^)

お仲入り前は瀧川鯉昇師匠。演目は「千早振る」。最近サッカーW杯とともに非常に話題になっている相撲の野球賭博問題。それと朝青龍騒動を加味して、サゲもアレンジしてありました。いつもどおり肩に力の入らない飄々とした芸風は、聴くほうのわき腹をくすぐるように攻めてきます。面白かったです。9月の寿し鐵寄席も必ず伺います。

お仲入り、口上の後は春風亭傳枝師匠。演目は「湯屋番」。番台に座ってあれこれ妄想にふける若旦那の表情仕草がコミカルにかわいらしく演じてらっしゃいました。口上では紋付き袴を忘れ、弟弟子の鯉斗さんの紋付き袴を借りると言ったうっかりミスもありましたが、噺のほうは3月に聴いた時よりもかなり良くなっているように感じました。さすが真打です。修善寺出身の傳枝師匠。これからも応援していきます。傳枝師匠はツイッターでつぶやいています。
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次回の駿府寄席は柳亭市馬師匠とマグナム小林さんをお招きして8月28日に開催されます。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:44Comments(1)落語