2009年05月31日

しみず七夕寄席のお知らせ

こんにちは。
今回は清水区で私たちよりも先に落語会を開催した「風輪の会」さんが企画する「’09しみず七夕寄席」のお知らせをします。



開催日時は2009年7月4日の土曜日。18:00開場、18:30開演です。
場所は「はーとぴあ清水」の五階のお座敷になります。清水税務署の筋向いです。
駐車場のご用意はありません。お車ご利用の方はJR清水駅方面のコインパーキングをご利用いただくと良いと思います。付近にはありませんので…。

出演は立川流から「立川談大」さん、「立川志らら」さん、「立川らく次」さんのお三方。

チケットは全席自由席。前売りのみで1,800円です。

チケットは大多和理容室さん。清水税務署の正面にあります。
電話は054-365-9600

お問い合わせは風輪の会の山梨様まで。
電話は090-1628-1102
です。

よろしくお願いいたします(^^)


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2009年05月29日

映画「GOEMON」感想文

MOVIX清水での観賞です。

世は豊臣秀吉(奥田瑛二)の天下の時代。悪どく稼いだ金持ちから盗みを働き、民衆にばらまく大泥棒・石川五右衛門(江口洋介)は、ある商家から盗んだ物の中に青い箱が存在した。その箱を取り返そうとする石田三成(要潤)配下の霧隠才蔵(大沢たかお)と戦うこととなる。その箱には織田信長(中村橋之助)が暗殺された本能寺の変の重大な秘密が隠されていたのだ。一方秀吉は側室に信長の姪である茶々(広末涼子)迎えようとしていた。

新進の映像作家である紀里谷和明監督の最新作です。主演に「アンフェア the movie」の江口洋介。親友でありライバルでもある霧隠才蔵役に「ミッドナイト・イーグル」の大沢たかお。茶々役に「おくりびと」の広末涼子。その他に平幹二朗,奥田瑛二,伊武雅刀といったベテラン、鶴田真由,りょう,佐田真由美,佐藤江梨子,戸田恵梨香といった女優陣が出演しています。

さて、どこから攻めれば良いのか良くわかりませんが、言えることは「CASSHERN」に比べて間違いなく「映画」としてのクオリティは格段に向上しています。この映画も「CASSHERN」同様、すでに「存在」するキャラクターを再構築して自分の設定した舞台で動かす手法に変わりは無いのですが、「CASSHERN」が非常にバランスの悪い映画に仕上がっている(例えばキャラ的に唐沢寿明が個性強すぎ)のに対して、バランスのいい映画に仕上がっていると感じました。もっと言ってしまえば映画として成立している感がより強くなった気がします。

個人的にこの作品を「アニメ」として捉えているので構わないのですが、この時代のキャラを題材にした難しさは浮き彫りにされたと思います。歴史上の人物を、すでに成立している歴史観とは違った設定で物語を進行させるのを受け入れられない観衆は必ずいるはずです。そういった人物からはこの映画は全く評価されないでしょう。本来自分もそういった類の人間性ですので、その気持ちわからないでもありません。また銃器の設定ももう少し配慮して欲しかった気がします。ガトリング銃はともかく、あの時代に自動小銃はまずいっしょ(^_^;)それから「スターウォーズ」のパクリっぽい合戦シーンもどうなんでしょうね…。

歴史的観点を一切排除してしまえば結構楽しめる映画に仕上がっていると思います。時間とお金のある、歴史に疎い方は是非ご覧下さい。


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2009年05月28日

映画「消されたヘッドライン」感想文

MOVIX清水での鑑賞です。

ヤク中の若者とピザの配達人が射殺された事件を追っていた新聞記者のカル(ラッセル・クロウ)は、偶然国会議員の女性スタッフが地下鉄で事故死する事件を目にする。その国会議員は学生の頃のルームメイトだったコリンズ議員(ベン・アフレック)だった。死んだ女性スタッフとコリンズ議員が不倫関係であることを知った新人記者のデラ(レイチェル・マクアダムス)は、カルのところに情報を仕入れに来る。事態が大きくなってきてコリンズ議員はカルのもとを訪れる。昔の友情がよみがえってきたカルは、デラを助ける事にする。しかしカルが追っていた事件とコリンズ議員の事件は繋がりがあることがわかってくる。それは軍事産業との癒着に繋がっていく。

イギリスのBBCテレビの人気ドラマを「ラストキング・オブ・スコットランド」のケヴィン・マクドナルド監督が映画化したポリティカル・サスペンスです。主演の敏腕新聞記者を演じるのは「グラディエーター」のラッセル・クロウ。彼と共に行動する新米女性新聞記者役に「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス。会社と現場にゆれる女性編集長に「クイーン」のヘレン・ミレン。主人公の友人で肉体関係もあった議員婦人役に、ここ最近夫ショーン・ペンと離婚騒動があったロビン・ライト・ペン。こんな結構強烈なキャストが揃っています。

さて新聞記者が「ヤマ」を追う執念や報道倫理にゆれる映画は日本では「クライマーズ・ハイ」などがありましたが、これも多少同じような匂いを感じられます。「ヤマ」を追う敏腕記者、それを支える新人女性記者、現場と経営に揺れる上司。この監督、「クライマーズ・ハイ」を観たのではと思わせるような展開です。それでもハリウッド映画らしく、殺し屋と対するところの緊張感なんかはハラハラしますし、真実と巨悪を暴こうとするジャーナリズムの気概と言うものが感じられます。

しかし序盤の情報量の多さにかなり戸惑う部分がありました。そんな序盤に関わらず、終盤はピンポイントに照準を合わせてしまった故に全体像がボケてしまった気がします。ジャーナリズムVS巨悪といった本来こういった映画で必要な部分が薄れてしまったところは非常に残念が気がします。

結構展開がめまぐるしく変わるので、頭がスッキリしている時に観るのが良いと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2009年05月24日

第1回しみず寄席が開催されました

清水落語王国のオリジナル企画であります「第1回しみず寄席」が5月21日に開催されました。

正直不安だらけでした。チケットは完売したのですが、お見えいただく方に満足できるものができるのか??

会場のアップステアーズ(UPSTAIRS)さんも初めてのことで、高座と客席のレイアウトなど、国王と綿密な打ち合わせをしていました。

開演前の高座はこんな感じです。



…暗いです。

場末のス○リップ劇場か、下北沢の芝居小屋みたいです(-_-;)

でもこんなアングラな雰囲気も良いんじゃないでしょうか??

表側はこんな感じですね。




さてご出演いただいたのは、おなじみの春風亭百栄師匠と、今売り出し中の若手の注目株である春風亭一之輔さん。

さてお詫びといいますか、パンフレットと番組の順番が違ってしまいました。
普通は二ッ目の一之輔さんが先に、百栄師匠が後にとなるのですが、開演してまず百栄師匠が「金明竹」、そしてその後に一之輔さんが「青菜」を演じました。一之輔さんの到着が遅かったためでしょうか?

お仲入り後は一之輔さんが「粗忽長屋」、百栄師匠が「天狗裁き」を演じられました。



とても面白かったですね。客席で木戸銭払って聴きたかったくらいです。
顔見知りのお客様からもお褒めの言葉をいただきました。

個人的にとても聴きたかった一之輔さんの落語を聴けてとてもよかったです。まだ31歳ですよ。きっちり古典を聴かせる技量は素晴らしいと思います。これからますますの活躍が期待できる方ですね。

さて、これからも第2回,第3回と続けていきたいと思います。
これからの清水落語王国に期待してください(過大にはしないで下さい)。


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2009年05月23日

映画「バビロンA.D.」感想文

富士シネ・プレーゴでの鑑賞です。

テロリストとして母国アメリカを追われ、ロシア圏の地方で隠れて住むトーロップ(ヴィン・ディーゼル)は、ロシアンマフィアのゴルスキー(ジェラール・ドパルデュー)に依頼され、モンゴルとの国境に住む少女オーロラ(メラニー・ティエリー)をニューヨークに連れていく仕事を依頼される。トーロップはオーロラと彼女を保護するために教会からついてきたシスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)とともにベーリング海峡を渡り、カナダに入るルートを進んでいくが、その道中オーロラは自身の持つ不思議な能力を発揮していく。そしてオーロラを狙う者たちが、次々と三人に襲いかかる。

いわゆる近未来アクションという映画になるでしょう。監督さんは「ゴシカ」のマチュー・カソヴィッツ監督。この人「アメリ」に俳優としても出ていますよね。主演は「トリプルX」のヴィン・ディーゼル。また彼とともに旅する修道女役に「SAYURI」のミシェル・ヨー。不思議な能力を発揮する少女役に「海の上のピアニスト」のメラニー・ティエリー。観たばかりの「ある公爵夫人の生涯」に出ていたシャーロット・ランプリングも出てましたし、K-1に出ていたジェロム・レ・バンナも見かけました。

さて公開劇場も少ないこの映画ですし、まったく期待しないで観に行った「トリプルX」が意外と面白かったので、これも期待せずに観に行きましたが、「トリプルX」同様そんなに悪くなかったです。「トリプルX」ほど凝ったアクションはありませんでしたが、適度なアクションと展開の切り替わりが短いスパンで小気味よく変わっていき、そんなに飽きることはありません。設定もそんなに難しくなく、「考えなくていい映画」でしょう。

しかし中途半端な近未来の設定には「もう少し考えろよ」と突っ込みに一つも入れたくなります。死人を蘇生する科学があるのに、ハマーが走り回っていたりして(^_^;)それからラストの決着感にたまらない不完全燃焼感を覚えました。

短いですし、細かいところを気にしなければ面白く観られる一本だと思います。時間とお金のある方はご覧ください。


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2009年05月19日

映画「ある公爵夫人の生涯」感想文

シネプラザ・サントムーンでの鑑賞です。

デボンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に輿入れが決まったジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)は聡明で思ったことははっきり言う少女。デボンシャー公爵家での彼女の務めは「お世継ぎ」を産むこと。ところが妊娠中に公爵は侍女に手を出したり、かつて侍女に産ませた娘を引き取ったりしていた。ジョージアナの公爵に対する不信感は募っていったが、生まれた子供が女の子だったため、彼女の「務め」は果たされずにいた。次に生れた子供も女の子だったため、夫婦関係はぎくしゃくしたものになっていた。そんな中、あるパーティーで知り合ったエリザベス(ヘイリー・アトウェル)と親しくなり、不遇な生活を送っているエリザベスに同情したジョージアナは一緒に暮らし始める。そんなジョージアナの前に、幼馴染のチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)が現れる。彼のジョージアナに対する変わらぬ想いに気がついたエリザベスは、ジョージアナに「愛のある」関係を勧める。しかしそのエリザベスと公爵は関係を持ってしまう。

「スペンサー」の名字の通り、亡くなったダイアナ元妃の先祖の女性のお話です。監督さんはソウル・ディブさん。主演の公爵夫人役を「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。夫の公爵役に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のレイフ・ファインズ。幼馴染の政治家役に「マンマ・ミーア!」のドミニク・クーパー。

まずはイギリスらしい重厚な風景に眼を奪われます。自然の姿だったり、建築物だったり、インテリアだったり、素晴らしいと思います。またイギリスの「不幸」な女性を取り上げた映画は(「ブーリン家の姉妹」とかね)同じ雰囲気があるのですが、家柄と個人の感情や時代背景のなかでの感情の起伏があらわに表現されています。また公爵役のレイフ・ファインズが悪役俳優らしい傲慢さの中に、男の揺れる感情が見え隠れして面白かったですね。

でもやっぱり「こいつら勝手だなぁ」って感情も否めないんですよね。そういう時代と言ってしまえばそれまでなんでしょうがねぇ。それから申し訳ないんですけど、もはやキーラ・ナイトレイも10代はキツいなぁって感じがしましたね。それからアカデミー賞の衣装の賞とか受賞していましたが、個人的には髪型とか好きじゃないんですよね、このころのモノって。

主人公とダイアナ元妃が同じ血筋だからといって、二人を重ねるのはいかがなものかと思います。やっぱり時代が違いますからね。時間とお金のある方はご覧ください。


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2009年05月18日

寿し鐵寄席に行く(H21/5)

3月に引き続き静岡市葵区の寿し鐵さんへ寿し鐵寄席を聴きに行ってきました。
これで3回連続になります。

今回の出演は柳家三三師匠。今年35歳になる気鋭の若手落語家さんです。国王が絶賛するので一度聴いてみたかった方です。

今日の噺は三つ。お仲入り前に「悋気の独楽」と「突き落とし」。お仲入り後に「魚屋本多」でした。
「突き落とし」という噺はほとんど(というより完全に)犯罪の噺です。この噺はたくさんの登場人物が登場するわけですが、特に冒頭の仲間のリーダー役の男が仲間の一人一人に「お金があるかどうか」聞いていく様子ですが、一人一人違ったキャラクターを演じていく様は驚きました。「魚屋本多」では講談のような言い回しの長台詞、つい聞き入ってしまいましたね。

今回本当に来てよかったです。終わってからのお寿司も美味しかったです。

追伸:今回私たちの座席を確保していただいた「よし川」の女将さんと若女将さん、本当にありがとうございましたm(__)m「しみず寄席」もお待ちいたしております(^^)


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2009年05月17日

「よし川」さんで桜えびかき揚げ定食をいただきました

桂都丸師匠の落語会以来、いろいろお世話になっています蒲原の「よし川」さんでお昼ご飯をいただきました。
桜えびのかき揚げ定食です(^^)
私、エビが苦手なほうなんですが、この桜えびのかき揚げというのが大好きで、よく食します。
大判のかき揚げが二枚。天つゆかパウダー状のお塩でいただきました。
個人的な好みとしては、サクサク感が失われない塩で食べるのが好きなのですが、天つゆに少しつけていただくのもおいしかったです。
おっと写真を撮るのを忘れてしまいましたが、「よし川」さんのブログでご覧ください。
http://unagi.eshizuoka.jp/
おいしかったです。ごちそうさまでした(^^)


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2009年05月16日

映画「バンコック・デンジャラス」感想文

富士シネ・プレーゴでの鑑賞です。

凄腕の殺し屋ジョー(ニコラス・ケイジ)は、プラハでの「仕事」を終えていた。数々の「仕事」をこなした彼は、この辺りが潮時と引退を決意した。引退前の大きな仕事として選んだのが、タイのバンコクでの4つの殺しの依頼だった。バンコックに降り立ったジョーは、運び屋兼アシスタントとして英語が堪能なコン(シャクリット・ヤムナーム)を雇った。一つ目の仕事の際に負傷したジョーは、口のきけない薬局の女性フォン(チャーリー・ヤン)に出会う。コンとフォンの二人に出会ったジョーは、冷徹な心を次第に解いていく。

ハリウッドでリメイクもされた「the EYE 【アイ】」のオキサイド・パンとダニー・パンの兄弟が、過去に彼らが撮った「レイン」を大幅にリメイクした作品です。主演は「ノウイング」の公開も控えるニコラス・ケイジ。また主人公が心惹かれる女性の役に「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のチャーリー・ヤン。

なんとなく胡散臭いタイのバンコクという街が「額面通り」に表現されています。悪名高い渋滞、夜の街の観光客相手の怪しい売人、また政治家に熱狂する国民性までもが表わされていて、これを観る外国人は「いかにもタイだ」と思うことでしょう。またバイクを多用したアクションはなかなか小気味よく感じます。

ただなんと言うのか、「殺し」と言う「仕事」が後に行くほどだんだん雑になってくるのが気になるんですよね。殺し屋はああいう仕事はしないでしょ、普通。それに殺し屋はナンパしてはいけません。ストーリー的には大きな盛り上がりがほとんどないのも残念に思います。斜め前で大きな屁をしたり、声を出して欠伸して観ていたオッサンが途中退席して行った気持ちがわからないでもありません。そのオッサンが観なかったラストシーンも「ああ、そう終わるわけね」みたいな感じでした。

YAHOO!の映画レビューで元作ともいえる「レイン」の解説を見ましたが、なんとなく「レイン」のほうが面白そうに感じました。時間とお金のある方はご覧下さい。


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2009年05月13日

「第1回しみず寄席」のチケットが完売いたしました

さて、ここのところ映画の話題ばかりでしたが、本業(?)の清水落語王国の話題をひとつ。
このブログでも告知させていただきましたが5月21日に開催されます、春風亭百栄師匠と春風亭一之輔さんの二人会、「第1回しみず寄席 落語Shimizu101」のチケットですが、好評のうちに完売いたしました。
皆様ありがとうございます。
期待を裏切らない会にしたいと思います。チケットをご購入の方、ご期待ください。


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2009年05月12日

映画「新宿インシデント」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの鑑賞です。

中国の農村で働く鉄頭(ジャッキー・チェン)は、村を離れ日本に行って帰って来なくなった恋人のシュシュ(シュー・ジンレイ)を探しに日本に密入国した。鉄頭は同郷の阿傑(ダニエル・ウー)を頼り、大久保のボロ家に身を寄せていた。新宿周辺には不法滞在者のコミュニティが存在し、日雇い労働や偽造テレフォンカードの販売などで日銭を稼いでいた。下水道の清掃の作業中、手入れに来た警察に鉄頭たちは追われるが、溺れそうになった刑事の北野(竹中直人)を助ける。鉄頭は別の日雇いの現場で、その店に現れたヤクザの江口(加藤雅也)が連れてきた中にシュシュの姿を見つける。シュシュは江口の妻となっていたのだ。日本に来た目的を見失った鉄頭は、ここでひと儲けすることを考え、仲間たちとともに非合法な事を始める。鉄頭の「商売」は成功し、彼らのグループは新宿の一大勢力に成長していく。しかし既存の華僑との勢力争いに巻き込まれていくが、その裏でヤクザの勢力争いが絡んでくる。

東京の新宿を舞台にしていますが、れっきとした香港映画です。監督は香港映画のイー・トンシン監督。主演は言わずと知れたジャッキー・チェン。彼の同郷の若者役に「プロジェクトBB」のダニエル・ウー。元恋人役に「傷だらけの男たち」のシュー・ジンレイ。日本の俳優さんも竹中直人、加藤雅也、長門裕之、亡くなった峰岸徹さんも出ていますが、驚いたのは子供の頃のテレビドラマ「闘え!ドラゴン」に出ていた倉田保昭さん。なんか久しぶりに見ましたわ。この人もジャッキー同様、この映画ではアクションは無しなんですね。

さて「ジャッキー映画」らしくない「ジャッキー映画」として宣伝されていますが、確かのその通りです。ほぼアクション無し、笑いなし、非合法な世界にどっぷりまみれるといった感じで、もちろんエンドロールのNG集も無しです。基本的に中国の貧しさと、ある種のたくましさ、団結力などがストレートに表現されています。また権力をもった人間が変わっていってしまう様、利権や地位を求めるために平気で裏切る様もわかりやすく描かれています。

まぁ日本で生きる中国人社会を描いているのはわかるのですが、日本の警察や暴力団の描き方がイマイチ中途半端な気がします。竹中直人が演じる刑事も、実際あんなことをするとは到底思えないし、自分の立場を悪くするようなことばかりしているんですよね、この刑事。日本の警察はもう少し頭いいと思います。それから話の最初のほうで騒ぐ中国人を戒めに来た大家を、ジャッキーが「あること」をして帰しますが、あれじゃ大家帰らないと思いますよ(^_^;)

中国本土では上映禁止になったようですね、この映画。正直毛色の違う「仁義なき戦い」系ののヤクザものを観ているようでした。時間とお金のある方はご覧ください。


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2009年05月06日

映画「グラン・トリノ」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

妻に先立たれ二人の息子ともいい関係を保てないウォルト(クリント・イーストウッド)は、白豪主義者で昔かたぎの頑固者。一人暮らしとなった彼の隣人はアジア系の移民だった。そこに住むタオ(ビー・ヴァン)は、アジア系ギャングの従兄にそそのかされて、ウォルトの愛車のグラントリノを盗みに入るが、ウォルトに発見され未遂に終わる。その事を知ったタオの家族は、母親と姉のスー(アーニー・ハー)と共にウォルトに謝罪に来るが、彼は軽くあしらってしまう。後日黒人の不良に絡まれていたスーを偶然通りかかったウォルトは彼女を助ける。スーはお礼にとウォルトを自分の家のパーティーに誘う。自分の家族以上のもてなしを受けたウォルトはタオとスーの姉弟たちに心を開いていく。

最近は映画監督としての地位を築き上げたクリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」以来の監督,主演になる作品で。イーストウッド以外は無名なアジア系の俳優さんが多いですが、なかなか活き活きと演じているのが印象的です。

さてアメリカと言う国が多民族国家であることを改めて認識します。白豪主義者である主人公もポーランド系でありますし、物語のキーを握るアジア系の人たち、黒人,イタリア系,アイルランド系,メキシコ系などいろんな民族が出てきます。またイーストウッド演じる主人公が抱えてきた様々な苦悩も見て取れます。そしてこの映画の特筆すべきところは、激しく感情移入してしまうところです。主人公の怒り、アジア系少年の抱くやるせなさ。スクリーンの中の人たちと同じ感情が素直に心の中に入り込んできます。

有色人種をさげすんでた主人公が、有色人種の隣人に比較的簡単に心を許してしまうのは少しエピソード不足な感を覚えました。

ラストシーンからスタッフロールの映像、またその時に流れる曲のグラントリノへの愛情と物悲しさがなんともいえない感情にしてくれます。いい映画でした。時間のある方は是非ご覧下さい。


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2009年05月01日

映画「バーン・アフター・リーディング」感想文

MOVIX清水での鑑賞です。

CIAの分析官のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)はその素行からリストラ対象になっていた。頭にきたオズボーンはCIAを辞職しその暴露本を書くことを決意する。オズボーンの妻のケイティ(ティルダ・スウィントン)はオズボーンとの離婚を前提にハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫をしていた。しかしハリーも高名な童話作家の妻サンディ(エリザベス・マーヴェル)を持ちながらの不倫関係だった。一方スポーツジムに勤務する独身女性のリンダ(フランシス・マクドーマンド)は、寄る年波に対抗するため、全身美容整形をまじめに考えていた。そんな折、ジムの更衣室で落とし物で拾ったCDを解析したチャド(ブラッド・ピット)は、この情報がCIA幹部の落した重要情報だと「理解」する。そしてこの情報がオズボーンのものだと知ったチャドは、リンダを巻き込んで「謝礼金」を受け取り事を画策する。しかし全身美容の費用がいるリンダのせいで交渉はエスカレートしていく。そしてリンダは出会い系サイトでハリーと知り合い人間関係は混とんとしたものに…。

「ノーカントリー」でアカデミー賞を受賞したイーサン,ジョエルのコーエン兄弟が送るコメディーです。出演に「オーシャンズ11」のブラッド・ピットとジョージ・クルーニー。そして「チェンジリング」のジョン・マルコヴィッチ、「ベンジャミン・バトン数奇な人生」のティルダ・スウィントン、「イーオン・フラックス」のフランシス・マクドーマンドがキャスティングされています。

さてブラピが鼻血を出しているスティル写真が妙に印象に残っているこの映画ですが、基本的にCIAをおちょくったような内容となっています。それは最後のスタッフロールのバックに流れる曲にも表れているように思います。また主要キャラクターの人間関係も微妙に絡んできて、人間同士の変な信頼感や猜疑心も興味深く展開していきます。それからあるきっかけで話が急展開していき、映画に引き込まれていきます。

しかし「コメディー」と言う割には笑うシーンは少なく、ブラピの「おバカ」加減が「ニヤリ」とするくらいです。ジョージ・クルーニーのスケベ男さぶりもなんか普通で、二人とも「殻を破った」って感じはまるでしませんでした。それから話の着地点も無理やり感があって感心しませんでしたねぇ。

正直キャストの割には…、って感じです。短い映画に仕上がっているのは救いかもしれません。時間とお金のある方はご覧ください。


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