2010年02月20日

映画「ゴールデンスランバー」感想文

映画「ゴールデンスランバー」感想文

MOVIX清水での観賞です。

大学時代の友人である森田(吉岡秀隆)に呼び出された青柳(堺雅人)。学生時代に巡ったファーストフード店で食べ物を買い、森田が乗ってきた車に二人で乗り込んだ。森田に飲み物をこぼされた青柳は、車の中にあった水を飲まされ眠ってしまう。青柳が目を覚ました時、水の中にクスリを入れられたことを森田に告げられる。森田はなぜこのようなことをしたのかを青柳に話しはじめた。彼らの背後では地元に凱旋した首相のパレードが迫ってきた。突然響き渡る爆音。首相暗殺劇が起きてしまった。森田は車に爆弾が仕掛けられていることを青柳に告げ、どこまでも逃げるように叫んだ。何者かに指示されたように背後から迫る警官。青柳は車から出ると、森田の乗った車は爆発した。青柳の逃走劇が始まる。

仙台出身の気作家である伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化したものです。監督さんは「ジェネラル・ルージュの凱旋」の中村義洋。主演の宅配ドライバー役にやはり「ジェネラル・ルージュの凱旋」の堺雅人。同級生役に「ALWAYS 三丁目の夕日」の吉岡秀隆と「ジェネラル・ルージュの凱旋」の竹内結子。後輩役に「パコと魔法の絵本」の劇団ひとり。その他柄本明、香川照之、大森南朋、伊東四朗などの実力派が脇を固めます。

さて、僕が今一番好きな日本人男優であるを、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ジャージの二人」で違った形に料理した中村監督が、堺雅人の持つ特性を活かしながらまた違った形で表現してくれたと思います。また同じく伊坂作品原作の「重力ピエロ」などでもそうだったように、原作者の仙台の街への想いが出ていたと思います。またキャスティングの妙も楽しめました。謎の殺人者を演じた濱田岳は素晴らしかったです。

それから例によって原作を読んでいないので、原作が悪いのか映画が悪いのかは分かりませんが、首相暗殺と言う設定はいささか無理があると思います。洋画の大作のように「オマエそれはないだろう」くらいのムチャクチャが連続していればごまかせたかもしれませんが、比較的小さな舞台設定の中でユルめの演出をしているので、どうも事件の出だしのバランスの悪さは否めません。また長期間放置された車(室内を見ただけで20系カローラだとわかった)はあれだけでは動きません。第一ガソリンが腐っています。

キャラクターの妙、伏線がキッチリしていてそれが気持ちよく応えてくれるところ、なんとなく懐かしさを感じさせる回想シーン。観終わって余計なことを考えず、気持ちよく帰ることができました。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status



同じカテゴリー(映画)の記事画像
映画「フローズン・グラウンド」感想文
映画「凶悪」感想文
映画「マラヴィータ」感想文
映画「グランド・イリュージョン」感想文
映画「そして父になる」感想文
映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文
同じカテゴリー(映画)の記事
 映画「フローズン・グラウンド」感想文 (2014-01-14 00:01)
 映画「凶悪」感想文 (2014-01-13 00:01)
 映画「マラヴィータ」感想文 (2013-12-20 00:03)
 映画「グランド・イリュージョン」感想文 (2013-12-13 00:52)
 映画「そして父になる」感想文 (2013-11-25 00:20)
 映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文 (2013-11-11 00:00)

Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:56│Comments(0)映画
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
映画「ゴールデンスランバー」感想文
    コメント(0)