2010年06月12日

映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」感想文

映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」感想文

MOVIX清水での観賞です。

大手電気メーカーの取締役の地位を目前にしていた筒井肇(中井貴一)は、自社の工場の閉鎖,土地売却,リストラに関するプロジェクトを任されていた。肇の同期である工場長の川平(遠藤憲一)は会社のやり方を非難しつつも、肇のために工場閉鎖に動き出す。プロジェクトが上手くいきかけたとき、島根の故郷にいる母親・絹代(奈良岡朋子)が心臓発作で倒れた。母親が倒れても仕事を優先する父親の姿を、娘の倖(本仮屋ユイカ)は責めた。そんな中、肇のもとに川平の交通事故による不慮の死が伝えられる。肇の周囲の環境が変わっていく中、肇は自分自身をリストラし、余命短い母親のいる島根に帰り、子供の頃の夢であった「一畑電車」の運転手になることを決意する。

エリートサラリーマンが、職を辞し電車の運転手になるストーリーです。監督さんは島根県出身である「ミラクルバナナ」の錦織良成監督。主演の男性役に「亡国のイージス」の中井貴一、その妻役に「極道の妻(おんな)たち 情炎」の高島礼子。娘役に「スウィングガールズ」の本仮屋ユイカ。その他に遠藤憲一、奈良岡朋子、宮崎美子、橋爪功らが脇を固めます。

さて「鉄」の過去を持つ自分としては、どうしても主人公に入れ込んでしまいます。仕事で追われていきながら、自分のやりたいことを後回しにしてそして忘れていく。そんな大人たちの足をふと止めてくれそうな雰囲気に仕上がっています。またいろんなものの対比が色濃く出てきます。都会の生活と田舎の生活、新幹線と田舎の電車、果ては会社のあり方まで。それからなんと言っても電車。デハニ50形、なんともいえない良い味出してます。

全体的に日本映画らしい、ほのぼのした中にグッと来る場面を持った良い作品に仕上がっているのですが、主人公の転機に関わる心の動きと言うのが、意外に解りにくくあっさり過ぎていってしまうのが非常に残念に思います。この映画のもっとも重要なポイントのはずなのですが…。

運転士試験の合格が発表された時の中井貴一の表情が絶妙でした。男の人は結構理解を示してくれる一本だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:15│Comments(0)映画
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