2010年06月07日

映画「アイガー北壁」感想文

映画「アイガー北壁」感想文

静岡シネ・ギャラリーでの観賞です。

ナチスドイツの威信をかけたベルリン五輪を目前にした1936年。スイスのアルプス山脈のアイガーの北壁は、登攀するものを拒む死の「壁」であった。1935年にはマックス・ゼドゥルマイヤーとカール・メーリンガーが初の北壁挑戦を試みるが失敗していた。ドイツの登山家トニー・クルツ(ベンノ・フユルマン)とアンディ・ヒンターシュトイサー(フロリアン・ルーカス)は、国の威信とは関係なく自分たちの名誉のために登攀を試みる。アイガーのふもとの村には、各国の北壁を目指す登山家や、彼らを追うマスコミや好事家が押し寄せていた。ドイツ隊を追う新聞社のカメラマンに、彼らの幼馴染のルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)の姿もあった。早朝、ドイツ隊は悪天候も予測される中、北壁へと出発した。ほぼ同時にオーストリア隊も北壁へと向かった。

登攀困難なアルプス山脈のアイガー北壁の登攀を描いた、史実を元にしたドイツ映画です。監督はフィリップ・シュテルツェルさん。主演の登山家たちに「戦場のアリア」のベンノ・フユルマン、「グッバイ、レーニン!」のフロリアン・ルーカス。

さて昨年日本でも剣岳登頂の映画が公開されましたが、冬山は映画にしやすい素材のようです。この作品は山の厳しさ、それに挑戦する登山家たちの技と勇気、そして決断や諦め、それがシリアスに描かれています。また山の厳しい環境と、ふもとの村でたむろする人たちの対比が、北壁登頂の厳しさをさらに煽っています。

ただ幼馴染の女性の存在が、作品の中で微妙な感じになってきます。あの装備であの環境にはいられないでしょ、普通。それに最終的にフィクションであれば、もっとドイツの威信を訴えてきても良かったのではないかなと思います。

日本人は比較的知らない史実でありますし、シリアスな展開に思わず感情が入っていく作品だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:10│Comments(0)映画
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