2013年02月28日

映画「テッド」感想文

映画「テッド」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

35歳になったジョン(マーク・ウォールバーグ)には8歳のころからの親友がいた。8歳のジョンには友達がいなくて、クリスマスプレゼントに両親から贈られたクマのぬいぐるみに友達になって欲しいと願った。翌朝ジョンは驚く。クマのぬいぐるみは自分で動きしゃべりだしたのだ。テッド(声:セス・マクファーレン)と名づけられたそのクマのぬいぐるみはテレビ出演などしてセレブになったのだが、ジョンとの友情は決して壊れることが無かった。そして出会いから27年経ち、ジョンはレンタカー会社のフロントとして地味に働いていた。所長には年中しかられていたが目をかけられてもいた。そして付き合って4年になる恋人もいた。エリート会社に勤めるロリー(ミラ・クニス)はジョンを深く愛していた。そしてテッドはマリファナをやりながら映画三昧の毎日。そしてその横には大概ジョンの姿があったのだ。やりたい放題のテッドとその放任するジョン。その姿に業を煮やしたロリーはテッドに家から出て行ってもらい、二人きりで暮らしたいとジョンにせまる。ジョンは決意し、テッドに一人暮らしをさせることにした。いつでも会える約束の彼らだったが、ジョンはロリーを放り出してテッドに会いに行く事が多かった。ジョンとロリーの間には少しづつ距離感が生まれてくる。

命が宿ったテディベアのテッドと自立しきれていない中年男のコンビが巻き起こす騒動を描いたドタバタコメディ。監督さんはテレビアニメ「Family Guy」の製作などに名を連ねるセス・マクファーレン監督。この監督さん、テディベアの声もやっています。主演の大人になりきれない中年男役に「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ。その恋人役に「ブラック・スワン」のミラ・クニス。その他に「フラッシュ・ゴードン」のサム・ジョーンズや「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のノラ・ジョーンズが本人役で出演しています。

さてR15指定でありながら、命を吹き込まれたクマのぬいぐるみが話の中心という展開です。笑いを取るところはしっかりとって、恋愛や友情のドラマも成立しているという、ある意味定番のコメディに仕上がっています。完全にオッサン化したぬいぐるみの行動や言動は、酔っ払いのオヤジです。しかし吹替版でどういう風にセリフを付けているかはわかりませんが、字幕版の「訳」というよりセリフの付け方が非常にセンスあるものに感じました。アメリカ映画ながらも日本独自の「意訳」を付け、見る側の笑いのつぼをついてくるあたりが良いんです。こういうやり方は「スベる」可能性もかなり高いリスキーなところだと思いますが、この作品の雰囲気がそれを許すものになっていると思いますね。また喧嘩のシーンなんかもありますが、なかなか質感のある仕上がりです。アニメーターさん、頑張ったと思います。

主人公とぬいぐるみが映画好きとあって映画のオマージュがたくさん出てきます。ただ細かすぎるというのかわからない人のほうが多いんじゃないかなと思います。本人も出ている「フラッシュ・ゴードン」のくだり。フラッシュ・ゴードンはクイーンが音楽を担当していたことでも知られるアメリカの超人気ヒーローものですが、日本の知名度はほとんど無し。しかも映画公開のころなんて観に来た人のほとんどがガキンチョ以下だったでしょう。また言葉が汚いのはさておいて、マリファナ(まぁ作品上「はっぱ」と言っていますが…)の部分はどうなのかな。18禁でも良かったのかも知れないと思ってしまいます。

まぁ基本的にくだらなく、面白い作品だと思います。個人的に好きなくだらなさですしね。時間的にもちょうど良いでしょう。下ネタがある程度許せて、時間とお金のある方は是非ご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:23│Comments(0)映画
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