2013年03月05日

映画「カラカラ」感想文

映画「カラカラ」感想文

MOVIX清水での観賞です。

沖縄で行われていた気功のセミナーに参加していたカナダ人のピエール(ガブリエル・アルカン)。元大学教授で60歳を過ぎた彼は、雑誌などに記事を書いたりして生活を送っていた。離婚もして気ままな生活に見えた。気功のセミナーを終えたピエールは、10日間の沖縄観光に向かった。美術館に向かおうとしたピエールは道に迷っていた。そこに二人の女性が声をかけてきた。そのうちの一人、沖縄に住む主婦の純子(工藤夕貴)はアメリカに留学していたこともあり英語が話すことができた。彼女らはピエールを美術館に連れて行き、共に食事などもした。翌朝米軍機の爆音が響く中、公園で気功の練習をするピエールの前に再び純子が現れた。家庭でトラブルが起こっていた彼女は、気晴らしにピエールの観光の手伝いをすることにしたのだった。一日ピエールと過ごした純子は、彼のその人柄に惹かれていった。その夜、翌日から芭蕉布の工房を見学することを決め、離島に向かうとなったピエールのホテルの部屋の電話が鳴る。電話の先には泣きじゃくった純子の声があった。彼は夫からの暴力を受け、家から逃げてきたのだった。そしてピエールの旅に一緒についていくと言うのだ。静かな旅を送りたかったピエールだが、彼女を見捨てることができなかった。ギクシャクした二人の旅が始まる。

カナダ人男性と沖縄の主婦を主人公に、沖縄の島を旅することで人生を見つめ直す二人の姿をつづるロード・ムービー。監督さんは「リバイバル・ブルース」のクロード・ガニオン監督。主演のカナダ人元大学教授役に「アグネス」のガブリエル・アルカン。夫のDVに悩む主婦役に「座頭市 THE LAST」の工藤夕貴。

さて比較的難のある環境におかれた男女が、沖縄の独特な風土や文化の中を旅する話です。最も難があるのはキャラクターの二人だけではなく、沖縄得に本島がおかれた状況も作品を通して訴えられてきています。盛んに飛ぶ米軍機の音、占領下にあった名残りのアメリカナイズされた街並み、それに対する離島の風景。そんな沖縄の姿が映像を通して如実に映し出されています。またキャラクターの二人も良い感じです。特に工藤夕貴さんは良いなと思います。ただ濡れ場はやりすぎ感がありますけどね。

ただ全体的に淡々と進んで行き、飽きてしまうお客さんもいるでしょうね。クロード・ガニオン監督はカナダのケベックの出身ですから、フランス映画のような作りが影響しているのかもしれませんね。それから確かに沖縄の、特に離島の美しさや、そこに住む人々の価値観や人間性がよく表現されているとは思うのですが、沖縄の良さがものすごく出ているのかと言えば、そうでもないような気がするんですよねそこが残念です。

1月に石垣島に行ってきました。那覇のトランジットで国際通りにも行きました。調べればもっと良いところもあるんだな。今度はもっと時間をとって観光したいと思いました。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:11│Comments(0)映画
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