2013年05月13日

映画「ジャッキー・コーガン」感想文

映画「ジャッキー・コーガン」感想文

TOHOシネマズららぽーと磐田での観賞です。

アメリカのある街。ジョニー(ヴィンセント・カラトーラ)は街のチンピラのフランキー(スクート・マクネイリー)とラッセル(ベン・メンデルソーン)に強盗計画を持ちかけた。彼が企てた強盗計画は街の賭場を襲う計画だった。その賭場では過去に強盗があった。それは賭場の胴元であるマーキー(レイ・リオッタ)が仕掛けた自作自演であった。ジョニーはマーキーが胴元の日に同じように強盗事件が起これば、真っ先に疑われるのはマーキーで、自分たちには手が及ばないと考えたのだ。かくして強盗事件は起こり、それは成功する。街の裏の有力者であるディロン(サム・シェパード)の代理人である通称ドライバー(リチャード・ジェンキンス)は、優しい殺し屋を自称するジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)に事件の裏側を調べるように依頼する。ディロンらマフィアだけでなく、ジャッキーもマーキーが犯人だと思っていた。ジャッキーは部下を使ってマーキーを締め上げたが、マーキーは実行犯の名前を言わなかった。しかし思わぬところから情報が入ってくる。ラッセルが薬物売買をするために雇った売人がディロンの部下だったのだ。ラッセルはその部下に強盗の実行犯が自分であることをしゃべってしまったのだ。そのことからジョニーら三人の名前が浮上してくる。ジャッキーは事件に関わったマーキーとジョニーら三人を殺すことを決める。

裏社会に生きる男たちの生きざまを描くとともに、経済危機にひんしたアメリカ現代社会の闇を映し出すクライム・サスペンスです。監督さんは「ジェシー・ジェームズの暗殺」のアンドリュー・ドミニク監督。主演の殺し屋役に「マネーボール」のブラッド・ピット。マフィアの代理人役に「アウトロー」のリチャード・ジェンキンス。主人公がニューヨークから呼び寄せる殺し屋役に「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェームズ・ガンドルフィーニ。過去の出来事から強盗の嫌疑をかけられる賭場の胴元役に「きみがくれた未来」のレイ・リオッタ。

さてブラッド・ピット扮する殺し屋が、強盗事件の裏側を暴き出し関係者を皆殺しにするという、あんまり穏やかではない内容なのですが、主人公の思い込みで事件の概要を見誤ったり、計画したことがうまく運ばなかったりして、外見的なかっこ良さとはうらはらな部分が見え隠れするところがあります。信用してニューヨークから呼んだ殺し屋が、全く使えないダメオヤジになっていたのだが、何とかやる気を出させようとしているところなど、観ていてニヤリとする部分もあります。また時々出てくるスローの映像などは、シーンの残虐さをきれいに見せていたりもします。また最後で主人公が代理人に吐く言葉、なるほどなと思わせます。アメリカの姿を一言で言い当てていると思いますね。

ただストーリーそのものは特に盛り上がる部分も無く、アクションと言うよな派手なシーンも無い、比較的フラットに話が進んでいく感じがします。また舞台設定がやや未熟で、全体像を理解するのに少々手間取ります。さらに全体的な話のつながりがやや唐突感があるんですよ。結果以前の過程がややはしょられていて、どうしてその結果になったのか良くわからなかったりもします。

まぁ基本的にブラピ様をご覧になる映画なのかなって思ってしまいました。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:29│Comments(0)映画
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