2013年09月16日

映画「ローン・レンジャー」感想文

映画「ローン・レンジャー」感想文

MOVIX清水での観賞です。

アメリカの西部開拓時代。西部に向かう列車の中に、故郷の検事となった若い法律家ジョン・リード(アーミー・ハマー)の姿があった。正義感が強い彼は自分が育った街で悪と対峙することに燃えていた。そしてその列車にはもう二人、護送される犯罪者が乗っていた。一人は死刑囚のブッチ・キャヴェンディッシュ(ウィリアム・フィクトナー)と悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)が乗っていた。キャヴェンディッシュはジョンの故郷の町で鉄道会社の重役であるレイサム・コール(トム・ウィルキンソン)が死刑執行を宣言していて、執行のために護送されていたのだ。しかしキャヴェンディッシュの仲間たちに列車は襲撃され、彼はまんまと逃げてしまう。怒ったコールは何としてでもキャヴェンディッシュを町に連れて来ることをジョンの実兄であり、テキサスレンジャーのリーダーでもあるダン・リード(ジェームズ・バッジ・デール)に命令する。ダンはジョンを連れてキャヴェンディッシュを追い始めたが、逆に待ち伏せにあい、ダンは命を落とす。大怪我をしながらも、トントと神の使いである白馬に命を救われたジョンは、トントの進言によりマスクをして戦うこととなる。一方ジョンの町では西部に移殖してきた白人たちが、先住民のグループに襲撃される事件がおきていた。それによってジョンの兄嫁であるレベッカ(ルース・ウィルソン)がさらわれてしまう。密かにレベッカに恋心を抱いていたジョンは、トントと共に先住民のキャンプに乗り込むが、そこにはレベッカの姿は無かった。そしてこれが先住民と白人を争わすためにキャヴェンディッシュが仕掛けた計画だとわかる。そしてその先住民のキャンプでジョンはトントの過去を知る。

テレビドラマや映画で何度も映像化された人気西部劇を基に、悪霊ハンターと正義のヒーローのコンビが巨悪に立ち向かう姿を描くアクション・アドベンチャー。監督さんは「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のゴア・ヴァービンスキー監督。マスクをして悪と対決する青年役に「ソーシャル・ネットワーク」のアーミー・ハマー。主人公と行動を共にするアメリカ先住民の悪霊ハンター役に「アリス・イン・ワンダーランド」のジョニー・デップ。主人公の兄を殺す凶悪犯役に「ブラックホーク・ダウン」のウィリアム・フィクトナー。西部に鉄道を引く会社の重役の役に「バットマン ビギンズ」のトム・ウィルキンソン。主人公の兄嫁役に「アンナ・カレーニナ」のルース・ウィルソン。街の売春宿の女主人役に「レ・ミゼラブル」のヘレナ・ボナム=カーター。

さて昔人気のあった西部劇を基にしていますね。「ハイヨ、シルバー!」は私が子供の頃にも残っていたフレーズですね。やはり列車や馬を使った大掛かりなアクションは西部劇の醍醐味とも言えます。特にクライマックスのアクションシーンでは、メインテーマ曲でもあるウィリアム・テル序曲に乗っかったテンポの良いアクションは本当に気持ちよく見られました。それに反してやや暗澹たる気持ちで見る白人と先住民との戦いです。ディズニー映画らしくないバンバン人が死ぬ部分はあるのですが、死んでいく人たちの想いとは違うところで動かされ、その利権の中で戦い死んでいく様は、何とも考えさせられる気持ちになりました。

ただやはり話の隅々につじつまが合わない部分が出てきます。話が老トントが語る形を取っていて、多くのつじつまが合わない部分は聞き手の少年が突っ込んでくれるので、確信犯的なのは理解するのですが、それってストーリー作りの手抜きみたいに感じられるのは私だけでしょうか?またジョニー・デップ演ずる悪霊ハンターが、どうも「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウに性格が酷似していて、新鮮味に欠ける感じがしたんですよ。まぁジェリー・ブラッカイマー&ゴア・ヴァービンスキーだから仕方ないかとも感じるんですが。それならジョニー・デップでなくても良くないか?って感じます。それからやっぱり150分は長いな。話は面白いんだけど、変に間延びしているカットが多い気がします。

しかし最近あまり西部を舞台にした活劇って無いような気がしますよね。焼き直しでもいいから、少し現代的な解釈でリメイクも面白いなと感じました。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:45│Comments(0)映画
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