2013年10月02日

映画「マン・オブ・スティール」感想文

映画「マン・オブ・スティール」感想文

MOVIX清水での観賞です。

星としての末期を迎えたクリプトン星。科学者のジョー=エル(ラッセル・クロウ)は妻ララ(アイェレット・ゾラー)との間に一人の男の子が生まれた。クリプトン星の出産システムは人工的なものであり、政治家,軍人など理想的な配合のもとに人工的に管理されていた。それに疑問を持ったジョーは妻との間で自然出産を試みたのだ。しかし子供がすくすくと成長できる環境にはなかった。ジョーの友人でもある軍部のゾッド将軍(マイケル・シャノン)は政治の中枢を握る元老院に反逆、クーデターを起こした。星の状態だけでなく、政治的にも不安定になったクリプトン星。ジョーは息子を他の星に逃がすことを決意する。ジョーはクリプトン星の中枢にある「コデックス」と呼ばれるDNAデータを盗み出し、それを息子の体内に埋め込んだ。コデックスを奪われたゾッド将軍は奪回するためジョーの家を訪れる。友人同士である二人が戦っている間に、妻のララは息子の脱出を成功させるが、ジョーはゾッド将軍に殺されてしまう。しかしゾッド将軍のクーデターも盛り返した元老院側に制圧されてしまい、クーデターの首謀者たちは追放される。一方地球に降り立ったジョーの息子はジョナサン・ケント(ケヴィン・コスナー)とマーサ・ケント(ダイアン・レイン)の夫婦に拾われ育てられる。クラーク(成人後:ヘンリー・カヴィル)と名づけられた少年は驚異的で不思議な能力に悩み、他人からのいじめや怖れの目にさらされながらも、地球の両親の優しく悟らされるような教育を受け、正義感が強い人柄に育っていく。しかしクラークは自分の出生のことを知りたかった。そしてカナダにある謎の「船」の存在を知る。そこで新聞社のデイリー・プラネット社の女性ジャーナリストであるロイス・レイン(エイミー・アダムス)と出会う。

おなじみDCコミックのスーパーマン誕生までの物語を紡ぐアクション大作です。監督さんは「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督。主人公の異星からやってきたヒーロー役に「人生万歳!」のヘンリー・カヴィル。主人公に興味を抱く女性ジャーナリスト役に「人生の特等席」のエイミー・アダムス。主人公を地球で育てた父親役に「ボディガード」のケヴィン・コスナー。同じく母親役に「コットンクラブ」のダイアン・レイン。実の父親役に「グラディエーター」のラッセル・クロウ。主人公に隠された秘密を奪おうとする母星の将軍役に「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」のマイケル・シャノン。

様々なアメコミの中で東の正横綱とも言える「スーパーマン」の映画化最新作ですが、それゆえに難しさもあると思います。実際に前のスーパーマンを題材にした「スーパーマン リターンズ」は、その年のワースト1に選んだくらい残念な一本でしたので、ある意味製作する勇気を買いたいと思います。今のSFである以上CGは避けられないのですが、ある意味大雑把で雑な処理のCGが妙に「スーパーマン」に合った雰囲気が出ているんですよね。肉体がガンガン吹っ飛ばされるにも拘らず、立ち上がり戦う。まさに「マン・オブ・スティール」でしょう。それから主役を喰ってしまうような強烈な脇役のキャスティング。オスカー俳優のラッセル・クロウやケヴィン・コスナーを存在感のある脇役で主人公を盛り上げています。新聞社の編集長ですらローレンス・フィッシュバーンを使う豪華さです。

ただ全体的に「なぜそこに至ったのか?」「なぜそういう行動をとるのか?」といった裏づけがイマイチ弱い気がします。それからこれは評価が分かれる気がするのですが、あまりに能力を見せすぎな気がしますね。スーパーマンが描かれた時点の社会環境ではともかく、完全にネット社会である「現代」を描いているものなので、ここまで力を見せ付けたらただではすまない気がするんですけど、まぁ目をつぶりますか。

140分近い長い作品なのですが、これも長さを感じずに観ることができました。時間とお金のある方は是非ご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:27│Comments(0)映画
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