2013年11月09日

映画「2ガンズ」感想文

映画「2ガンズ」感想文

シネマサンシャイン沼津での観賞です。

メキシコの麻薬王パピ(エドワード・ジェームズ・オルモス)と取引しているコンビのボビー(デンゼル・ワシントン)とスティグ(マーク・ウォールバーグ)。彼らはパピの金をくすねたことで殺された仲間の報復をしようと、パピがアメリカの銀行に預けていた金を強奪しようと計画していた。しかしこの2人には裏があった。ボビーはメキシコの麻薬捜査官、スティグは米海軍の下士官だった。その素性をお互い明かさずに作戦にあたっていたのだ。しかしボビーは任務上銀行強盗を企てることを元恋人であり同僚でもあるデビー(ポーラ・パットン)に打ち明け、作戦が上手くいくよう手はずを整えていた。かくして計画通り銀行を襲いパピの金を奪う事に成功する二人だったが、貸金庫に預けられていた金は想定した金額を10倍以上上回るものだった。金を奪って逃げおおせた二人だったが、一息ついた段階でボビーはスティグに自分の素性を明かしたが、スティグはボビーを撃って金を独り占めしていった。しかしスティグには彼なりの事情があった。彼は海軍の上官のハロルド・クインス少佐(ジェームズ・マーズデン)の命を受けてしていた作戦だったのだ。しかし金を渡す段階でクインスの裏切られ、スティグは海軍から追われる身となる。そして大金の正体がわかってくる。それはパピと同じように麻薬を取り仕切るアール(ビル・パクストン)のものであった。アールは銀行の支店長や、その後の足取りを追って、金を奪ったのがボビーであることを突き止める。ボビーはアールに作戦を指示する上司を殺され、追われる立場となる。互いに追われる立場となったボビーとスティグは再び手を組むこととなる。

スティーブン・グラントの同名のグラフィックノベルを原作にしたアクションコメディ。監督さんは「7デイズ」のバルタザール・コルマウクル監督。主演の潜入麻薬捜査官役に「アンストッパブル」のデンゼル・ワシントン。行動を共にする米海軍下士官役に「テッド」のマーク・ウォールバーグ。麻薬捜査官の監督官であり元恋人でもある女性役に「プレシャス」のポーラ・パットン。

さてデンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの2人のメインキャラがお互いの身分を隠しながらも、絶妙のパートナーシップと、それぞれのミッションを遂行するための駆け引きが面白い展開となっています。信用しているのか疑っているのか、微妙な距離感が独特なテンポを持って話が進んでいきます。また主人公たちが乗る古めのアメ車も良い味を出しています。名前が出てくるシボレー・インパラやダッジのチャレンジャー、音なんかもしびれますよ。

しかし何ですよね、いくらB級とはいえ話の設定が雑すぎる気がします。小池一夫先生の言葉を借りると「キャラ立ち」して無いキャラクターがたくさん居過ぎます。極端に言うと主人公2人以外はキャラクターが固まりきっていない感じなんですよね。人間の真意、その裏側の組織の真意があんまり明確に感じないんですよ。どうも土台が固まりきっていない上に、家を建てたような作品になっている印象を受けました。それから「ド派手なアクション」みたいな謳い文句があるのですが、そんなにすごいと思えるアクションでは無い気がします。

CGなんでしょうが、ニワトリが気の毒です。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:21│Comments(0)映画
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