2009年03月09日

映画「ファニーゲームU.S.A.」感想文

静岡シネ・ギャラリーでの鑑賞です。

湖畔の別荘にやってきたジョージ(ティム・ロス)とアン(ナオミ・ワッツ)夫妻と息子のジョージ(デヴォン・ギアハート)。隣の別荘に住む知人家族のもとからポール(マイケル・ピット)と名乗る青年が「卵を分けてほしい」とアンの別荘にやってきた。不気味に振舞うポールは卵を受け取ると別荘を出ていくのだが、すぐにピーター(ブラディ・コーベット)を連れ「表で犬に吠えられて卵を割ったので分けてほしい」と言ってきた。図々しく振舞う二人にアンはキレ、別荘から出て行くように言う。そこに戻ってきた夫のジョージがとりなすが、ポールの言葉にキレたジョージはポールをビンタを喰らわすが、ポールとピーターはそれで態度が一変し、一家は二人に拘束されてしまう。ポールたちは一家にある「賭け」を提案する。

1997年にオーストリアで作られた「ファニーゲーム」を、同じミヒャエル・ハネケ監督がハリウッドでセルフリメイクしたものです。「キング・コング」のナオミ・ワッツと「インクレディブル・ハルク」のティム・ロスが夫婦役で出ています。また狂気じみた強盗殺人犯を「シルク」のマイケル・ピットが怪演しています。

さて突然押し入ってきたパッと見さわやかそうな青年が、丁寧そうな言葉のなかに狂気をさらけ出し、囚われている人間を恐怖に陥れる作品です。まったくもって見る者を不快にさせる映画なのですが、この不快にさせることが作り手側の目的のような気がします。なぜこのような不快なものを作ったのか?表現の中に人間の持つ「不快さ」が加害者側と被害者側の両方から出ているような気がしてなりません。

ただ有線の電話がない別荘など今のアメリカにあるんでしょうかね?確かに携帯が通じれば有線電話はいらないのかもしれませんが。それからケータイは常に携帯しましょう。表現面のことですが、子供がどうにかされてああいった精神状態でいられるのでしょうか?少し疑問です。最後にナオミ・ワッツの半裸が長い時間映されていますが、最初は「おっ!」とか思いますが、長い間見ると「もうエエだろ。服着せろよ」って気分になってきますね。

まぁ全体的に救いようのない映画ですが、サスペンスホラー好きの方は面白く感じるでしょう。時間とお金のある方はご覧ください。


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http://www.just.st/308297/



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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 04:44│Comments(0)映画
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