2009年03月20日

映画「オーストラリア」感想文

MOVIX清水での観賞です。

夫がオーストラリアから戻ってこない事に業を煮やしたサラ(ニコール・キッドマン)は、単身オーストラリアに渡った。夫からの手紙で「信頼できる男」を迎えにやったとあったが、その「信頼できる男」ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)は酒場で喧嘩している始末。不信感を抱いたままのサラは、夫の持つ牧場にやってくるが、夫は何者かに殺害されていた。夫の持っていた牧場には使用人がいたが、その中にアボリジニ女性の息子は白人との混血児でナラ(ブランドン・ウォルターズ)と言った。事実上牧場のトップとなったサラは、ダーウィンの軍隊に牛を売却にすることを実行する。サラとドローヴァー、ナラ達と1500頭もの牛を連れた旅が始まるのだが、ライバル社の妨害が入り苦難の旅となる。そんな中、オーストラリアにも戦争の暗雲が漂ってくる。

「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督が「オーストラリア」に拘った主要キャストで臨んだ作品です。主演は「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン。無骨なカウボーイを演じるのは「ソードフィッシュ」のヒュー・ジャックマン。

さて第二次大戦と言うより、太平洋戦争勃発前後のオーストラリアを描いた作品です。オーストラリアは本当につい最近まで「白豪主義」と言われる有色人種の差別があった国です。先住民族のアボリジニへの差別もあったわけで、オーストラリアを語る上で避けて通れないところです。物語のキーとなる白人との混血の少年は、こうした人種差別からの脱却の象徴のような気がします。それから日本軍航空機のディティールが思ったよりも良かったのも驚きでした。こちらはダメだししてやろうと手薬煉引いていたのですが、97艦攻も99艦爆も許せます。ひどいときは99艦爆がスツーカみたいな時があるからなぁ(^_^;)

大作なのはわかるのですが、CG処理が少し甘いのは気になりました。特に背景がCGで描いているのが見え見えで、その上に光の当て方がすごく不自然になっているのも気になります。また日本軍の島への上陸も作戦的にありえないと思います。またメインキャラ二人の恋の盛り上がりも、あまりに唐突すぎはしませんか??もっとも「愛が無いから」と言われりゃ、それまでな気もしますが(^_^;)

広大な大地をたくさんの牛が歩いていく光景には、「大作」らしいものを感じました。基本的に3時間が長く感じられない映画だったと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:11│Comments(0)映画
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