2009年03月21日

映画「エレジー」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの観賞でしたが、同劇場ではすでに上映を終了しています。
現在は静岡のシネ・ギャラリーで上映中です。

美術,演劇,音楽などに造詣の深い大学教授デヴィッド・ケペシュ(ベン・キングズレー)は、講義中美しい女子学生コンスエラ(ペネロペ・クルス)に目を奪われる。パーティーで声を交わした二人は、食事に行ったり観劇したりして距離をつめていき、ついには一線を越えてしまう。二人の情事は続いていくのだが、コンスエラは卒業パーティーでデヴィッドを家族に紹介するので来て欲しいと彼に懇願する。コンスエラと30歳もの歳の差があるデヴィッドは怖気づき、車の故障を理由にパーティーに行かなかった。そこで二人の関係はピリオドを打つのだが、2年ほど経った大晦日、デヴィッドの家の留守電にコンスエラからのメッセージが入っていた。

「パリ、ジュテーム」を撮ったイザベル・コイシェ監督がフィリップ・ロスの短編小説「ダイング・アニマル」を原作に、歳の差を越えた男女の愛を描いたものです。若い女におぼれる初老の大学教授に「ガンジー」のベン・キングズレー。歳の差など関係なく思うも、若い女性の感性で男をみる女子学生役に「バニラ・スカイ」のペネロペ・クルス。他に大学教授の親友の詩人役にデニス・ホッパー。

若い女性に夢中になる初老の男。その姿は社会的な体裁を保ちながらもガキっぽく、そのような行動に出てしまうことは僕にもわかる気がします。また男が社会的体裁を気にして女が離れていってしまったにも係わらず、しばらく時を置いて男と女が「比較的対等な立場」で再会し理解しあっていく落としどころ。温い恋愛映画と違って情愛が出ていると思いましたね。また僕が評価するヨーロッパの二大スケベなおねーさんのペネロペ・クルス(もう一人はモニカ・ベルッチね)が、期待通りのスケベさを発揮しています。

ただ主人公同士の男女の情愛は結構なんですが、この映画に出てくる男どもは女好き過ぎませんかねぇ。あとペネロペ・クルスの女子学生は、通常より年齢がいってから大学に入ったって設定ですが、いささか無理があるような気がします(^_^;)

シーンの中に「着衣のマハ」のくだりがありますが、ペネロペ・クルスは「裸のマハ」に出ているんですね。そんなところも少し面白いなと思いました。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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http://www.just.st/308297/



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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:13│Comments(0)映画
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