2009年04月22日

映画「ウォッチメン」感想文

MOVIX清水での鑑賞です。

全世界が核戦争におびえる1980年代。一人の男が戦いの末、ビルから投げ出されて殺された。男の名前はエディ・ブレイク(ジェフリー・ディーン・モーガン)。彼は「ウォッチメン」の「コメディアン」と呼ばれるスーパーヒーローの一人だった。ウォッチメンは第二次大戦後のアメリカの歴史の裏側で活躍していたのだ。しかしニクソン政権下で「ヒーロー禁止条例」が施行されてからは表立った働きはしていなかった。コメディアンの殺害がヒーロー狩りであることを悟ったロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は仲間だったダニエル(パトリック・ウィルソン),DR.マンハッタン(ビリー・クラダップ),ローリー(マリン・アッカーマン),エイドリアン(マシュー・グード)に警告を告げる。それでもウォッチメンに対して刺客や陰謀が仕掛けられていく。

アラン・ムーア原作のアメリカンコミックを「300」のザック・スナイダーが映像化したものです。出演は「リトル・チルドレン」のパトリック・ウィルソンとジャッキー・アール・ヘイリー、「幸せになるための27のドレス」のマリン・アッカーマン。

原作者自身が「この作品はコミックでしか表現できない」と言っているものをザック・スナイダー監督が映像化したわけですが、この「アメコミ」自体が日本にほとんど馴染みがないため、僕も「DCコミック」のロゴが出て初めてアメコミモノだと知ったくらいです。正直「300」ではやりすぎ感が否めませんでしたが、この作品でのCG効果は丁寧でキレイに出来ていると思います。また個々のヒーローが完璧な人間ではなく、どこか欠落している人間の「極端」な一面を強調しています。

しかし史実の裏側で働いていたという内容の割には、後々史実と違うことになってしまいます。ニクソンやアイアコッカと言う歴史上の人物を実名で登場させておきながら、それは無いなと思います。またヒーローやヒールも含めて、個性が今一つ押し出しが足りないところが気になりました。それから予告編では「ウォッチメン」が次々殺されてみたいなアナウンスでしたが、観ていてそんな感じは覚えませんでした。予告編の内容と実際の展開が違いすぎてる感覚を感じました。

退屈はしないのですが、あまり後に残らない一本でした。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:10│Comments(0)映画
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