2009年05月01日

映画「バーン・アフター・リーディング」感想文

MOVIX清水での鑑賞です。

CIAの分析官のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)はその素行からリストラ対象になっていた。頭にきたオズボーンはCIAを辞職しその暴露本を書くことを決意する。オズボーンの妻のケイティ(ティルダ・スウィントン)はオズボーンとの離婚を前提にハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫をしていた。しかしハリーも高名な童話作家の妻サンディ(エリザベス・マーヴェル)を持ちながらの不倫関係だった。一方スポーツジムに勤務する独身女性のリンダ(フランシス・マクドーマンド)は、寄る年波に対抗するため、全身美容整形をまじめに考えていた。そんな折、ジムの更衣室で落とし物で拾ったCDを解析したチャド(ブラッド・ピット)は、この情報がCIA幹部の落した重要情報だと「理解」する。そしてこの情報がオズボーンのものだと知ったチャドは、リンダを巻き込んで「謝礼金」を受け取り事を画策する。しかし全身美容の費用がいるリンダのせいで交渉はエスカレートしていく。そしてリンダは出会い系サイトでハリーと知り合い人間関係は混とんとしたものに…。

「ノーカントリー」でアカデミー賞を受賞したイーサン,ジョエルのコーエン兄弟が送るコメディーです。出演に「オーシャンズ11」のブラッド・ピットとジョージ・クルーニー。そして「チェンジリング」のジョン・マルコヴィッチ、「ベンジャミン・バトン数奇な人生」のティルダ・スウィントン、「イーオン・フラックス」のフランシス・マクドーマンドがキャスティングされています。

さてブラピが鼻血を出しているスティル写真が妙に印象に残っているこの映画ですが、基本的にCIAをおちょくったような内容となっています。それは最後のスタッフロールのバックに流れる曲にも表れているように思います。また主要キャラクターの人間関係も微妙に絡んできて、人間同士の変な信頼感や猜疑心も興味深く展開していきます。それからあるきっかけで話が急展開していき、映画に引き込まれていきます。

しかし「コメディー」と言う割には笑うシーンは少なく、ブラピの「おバカ」加減が「ニヤリ」とするくらいです。ジョージ・クルーニーのスケベ男さぶりもなんか普通で、二人とも「殻を破った」って感じはまるでしませんでした。それから話の着地点も無理やり感があって感心しませんでしたねぇ。

正直キャストの割には…、って感じです。短い映画に仕上がっているのは救いかもしれません。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 19:00│Comments(0)映画
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