2009年05月19日

映画「ある公爵夫人の生涯」感想文

シネプラザ・サントムーンでの鑑賞です。

デボンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に輿入れが決まったジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)は聡明で思ったことははっきり言う少女。デボンシャー公爵家での彼女の務めは「お世継ぎ」を産むこと。ところが妊娠中に公爵は侍女に手を出したり、かつて侍女に産ませた娘を引き取ったりしていた。ジョージアナの公爵に対する不信感は募っていったが、生まれた子供が女の子だったため、彼女の「務め」は果たされずにいた。次に生れた子供も女の子だったため、夫婦関係はぎくしゃくしたものになっていた。そんな中、あるパーティーで知り合ったエリザベス(ヘイリー・アトウェル)と親しくなり、不遇な生活を送っているエリザベスに同情したジョージアナは一緒に暮らし始める。そんなジョージアナの前に、幼馴染のチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)が現れる。彼のジョージアナに対する変わらぬ想いに気がついたエリザベスは、ジョージアナに「愛のある」関係を勧める。しかしそのエリザベスと公爵は関係を持ってしまう。

「スペンサー」の名字の通り、亡くなったダイアナ元妃の先祖の女性のお話です。監督さんはソウル・ディブさん。主演の公爵夫人役を「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。夫の公爵役に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のレイフ・ファインズ。幼馴染の政治家役に「マンマ・ミーア!」のドミニク・クーパー。

まずはイギリスらしい重厚な風景に眼を奪われます。自然の姿だったり、建築物だったり、インテリアだったり、素晴らしいと思います。またイギリスの「不幸」な女性を取り上げた映画は(「ブーリン家の姉妹」とかね)同じ雰囲気があるのですが、家柄と個人の感情や時代背景のなかでの感情の起伏があらわに表現されています。また公爵役のレイフ・ファインズが悪役俳優らしい傲慢さの中に、男の揺れる感情が見え隠れして面白かったですね。

でもやっぱり「こいつら勝手だなぁ」って感情も否めないんですよね。そういう時代と言ってしまえばそれまでなんでしょうがねぇ。それから申し訳ないんですけど、もはやキーラ・ナイトレイも10代はキツいなぁって感じがしましたね。それからアカデミー賞の衣装の賞とか受賞していましたが、個人的には髪型とか好きじゃないんですよね、このころのモノって。

主人公とダイアナ元妃が同じ血筋だからといって、二人を重ねるのはいかがなものかと思います。やっぱり時代が違いますからね。時間とお金のある方はご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 23:42│Comments(0)映画
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