2009年11月03日
映画「沈まぬ太陽」感想文
MOVIX清水での観賞です。
国民航空の労働組合で執行委員長だった恩地元(渡辺謙)は、副委員長の行天四郎(三浦友和)らと共に労使交渉でストライキをちらつかせながら待遇改善を要求していた。その強硬な姿勢が仇となり、執行委員長を退いた後パキスタンのカラチへと左遷させられてしまう。一方、役員に取り入ることの出来た行天は順調に出世街道を歩いていく。カラチを皮切りにイランのテヘラン、ケニアのナイロビと、恵まれない海外赴任地を渡り歩いた恩地だったが、ようやく日本に帰国する。しかしそこで国民航空所有のジャンボ機が墜落し、乗客乗員500名を超える死者が出てしまう。
現在TVドラマで放映されている「不毛地帯」や「白い巨塔」など、社会性を追究した小説を多数送り出してきた 山崎豊子原作の小説を映画化したものです。監督さんは「ホワイトアウト」の若松節朗。主演の航空会社社員に「硫黄島からの手紙」の渡辺謙。主人公と若い時代を共にし、後に会社の裏側で暗躍する同僚に「転々」の三浦友和。その他石坂浩二、松雪泰子、鈴木京香他、強烈な俳優さんたちが多数出演しています。
さて、映画化やドラマ化するのに大変難しいと言われた原作を映画化しました。この点について角川映画のガッツは買います。まぁ出てくる会社が言わずと知れた、現在破綻寸前のあの会社ですし、政治の世界も絡んできますので、何かとしがらみがあるのでしょう。そういった「親方日の丸」事業の会社がどんな内幕で動いていたのかが「全て」ではないけど垣間見られます。JR西の福知山線事故の隠蔽の件や、郵政事業の改革が進まないのもそういった事かもしれません。大きな会社で「泥水」を飲む人間の様が強烈に描かれています。
主人公に関しては上手く表現されていると思いますが、三浦友和演じる社員が、何故そういった道を歩んでいったのかの動機付けがいまいち不明解なこと、大きな役割を演じているはずの松雪泰子演じるCAの役割が非常に弱いことが気になります。当然のことながら航空会社の協力は得られないと思いますので、飛行機のシーンなどはCGとなるわけですが、例えば空港を飛び立つ飛行機の動きがありえない動きをするのも、見ていて興ざめしてしまいます。CGアニメーターはもっと勉強しなさいと申し上げたいです。
途中10分間の休憩を含めて3時間半の長丁場ですが、かなり引き込まれる内容に仕上がってると思います。お金と「本当に」時間のある方は是非ご覧下さい。
◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
国民航空の労働組合で執行委員長だった恩地元(渡辺謙)は、副委員長の行天四郎(三浦友和)らと共に労使交渉でストライキをちらつかせながら待遇改善を要求していた。その強硬な姿勢が仇となり、執行委員長を退いた後パキスタンのカラチへと左遷させられてしまう。一方、役員に取り入ることの出来た行天は順調に出世街道を歩いていく。カラチを皮切りにイランのテヘラン、ケニアのナイロビと、恵まれない海外赴任地を渡り歩いた恩地だったが、ようやく日本に帰国する。しかしそこで国民航空所有のジャンボ機が墜落し、乗客乗員500名を超える死者が出てしまう。
現在TVドラマで放映されている「不毛地帯」や「白い巨塔」など、社会性を追究した小説を多数送り出してきた 山崎豊子原作の小説を映画化したものです。監督さんは「ホワイトアウト」の若松節朗。主演の航空会社社員に「硫黄島からの手紙」の渡辺謙。主人公と若い時代を共にし、後に会社の裏側で暗躍する同僚に「転々」の三浦友和。その他石坂浩二、松雪泰子、鈴木京香他、強烈な俳優さんたちが多数出演しています。
さて、映画化やドラマ化するのに大変難しいと言われた原作を映画化しました。この点について角川映画のガッツは買います。まぁ出てくる会社が言わずと知れた、現在破綻寸前のあの会社ですし、政治の世界も絡んできますので、何かとしがらみがあるのでしょう。そういった「親方日の丸」事業の会社がどんな内幕で動いていたのかが「全て」ではないけど垣間見られます。JR西の福知山線事故の隠蔽の件や、郵政事業の改革が進まないのもそういった事かもしれません。大きな会社で「泥水」を飲む人間の様が強烈に描かれています。
主人公に関しては上手く表現されていると思いますが、三浦友和演じる社員が、何故そういった道を歩んでいったのかの動機付けがいまいち不明解なこと、大きな役割を演じているはずの松雪泰子演じるCAの役割が非常に弱いことが気になります。当然のことながら航空会社の協力は得られないと思いますので、飛行機のシーンなどはCGとなるわけですが、例えば空港を飛び立つ飛行機の動きがありえない動きをするのも、見ていて興ざめしてしまいます。CGアニメーターはもっと勉強しなさいと申し上げたいです。
途中10分間の休憩を含めて3時間半の長丁場ですが、かなり引き込まれる内容に仕上がってると思います。お金と「本当に」時間のある方は是非ご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:09│Comments(0)
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