2010年05月02日
映画「第9地区」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。
ある日、南アフリカのヨハネスブルグ上空に巨大なUFOが出現する。それは地上を攻撃するでもなく、ただ浮かびつづけていた。UFOの壁を突き破り人類が目にしたものは、甲殻類のような殻を纏ったエイリアン達であった。彼らは栄養失調となっていて、南アフリカ政府は第9地区と呼ばれるブロックに彼らを収容した。しかし人類とエイリアンの間にはしばしばトラブルが発生しだした。超国家企業MNUは、ヨハネスブルグから離れた場所にエイリアンを強制移動させるため、同社のエイリアン担当のヴィカス(シャールト・コプリー)とクーバス大佐(デヴィッド・ジェームズ)が強権を振るってエイリアンたちを移動させはじめた。一方エイリアンの技術者は20年と言う年月をかけ、エネルギーの素である液体を抽出していた。そこへ踏み込んだヴィカスはその液体が体にかかってしまう。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが製作を担当し、新人監督のニール・ブロムカンプが監督・脚本を担当しました。主演のシャールト・コプリー始め、ほとんどのキャストが日本では無名な人ばかりです。
さて、出だしからかつてのエイリアン像が崩れ去るような展開に驚きます。栄養失調になる、ゴミをあさりまくる、人間のギャングに媚びへつらう、猫の缶詰を喜んで食べる。こういったエイリアンの前に人類は上から目線で扱っていきます。話の舞台が南アフリカであることを考えると、エイリアンの置かれる立場が何を言わんとしているかが如実に見えてきます。また映画もロボットアニメ、戦争モノ、西部劇、果ては日本の浪花節的なエッセンスも含まれていて。展開・映像共に楽しむことが出来ます。
映画が終わった後、他のお客さんが「最後、なんかスッキリしなかったよね」と言っていました。僕はあの終わり方で良しと思ったのですが、確かに「あいつはどうなったんだろう」「彼らはどうしたんだろう」と言った欲求が、たまに映画を観るようなお客さんには不完全燃焼さが残るかもしれません。またエイリアン表情やUFOの処理など、CGにもう少しテクを入れて欲しかった気がします。
この映画、脚本には状況しか書かれておらず、セリフはほとんど役者さんのアドリブだと聞きました。分かりやすく面白い一本だと思います。時間のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:28│Comments(0)
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