2010年07月25日
映画「ボーダー」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。
ニューヨーク市警のターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)はコンビを組み始めて数十年のベテラン刑事。しかも正義感が強い。しかし二人は10歳の少女を撲殺した事件を担当し、検挙した犯人が裁判で無罪になってしまったことに憤りを感じ、その犯人を謀略ではめ、刑務所送りにした。時を同じくして社会に巣食う悪人たちが次々と殺されていく連続殺人事件が発生した。その手口は至近距離から銃撃されるといったものであった。捜査にはタークとルースターの他に、若手のペレス刑事(ジョン・レグイザモ)らもあたっていた。刑事達のディスカッションの中で、ルースターの発した言葉により、犯人は警察官もしくはその関係者である疑いが強まってきた。
ハリウッド屈指の大スター、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが、「ヒート」以来12年ぶりに本格共演を果たしたクライム・サスペンスです。監督さんは「88ミニッツ」ジョン・アヴネット。主演の二人の刑事に、「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロと「ゴッドファーザー」のアル・パチーノ。デ・ニーロ演じる刑事の恋人の鑑識課員役に「スパイキッズ」のカーラ・グギーノ。
さてやはりロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの演技に尽きるといっても過言ではありません。過去の作品から言っても少し悪目で、酸いも甘いも分かりきったベテラン刑事役は彼らにはまった役だと感じます。クライマックスシーンの二人の演技は息を呑むようなものがありました。またタネ明かしの内容もある程度予測はつくものの、サスペンスとしては及第点で裏切られた感は充分味わえます。
反面、序盤は良くわからない展開で、主人公と殺される悪党の人間関係、または警察の中の関係などが非常に掴みづらく、サスペンスもので不可欠な人間関係の構成が全く出来ないまま話が進んでいってしまいます。特に殺される側は、こいつがどんな悪党で何をしてどうして殺されなきゃならないのかが非常に不明快です。後の展開を見ると、深く考えずに見たほうが良かったかもしれませんが、それではサスペンスを観る意味があまりない気がします。
なんか高い牛肉を、市販の焼肉のタレを使って、ホットプレートで焼かれるような口惜しさを感じました。時間とお金のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 14:16│Comments(0)
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