2010年12月18日

映画「七瀬ふたたび」感想文

映画「七瀬ふたたび」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

「テレパス」という他人の心の中が見える能力を持った火田七瀬(芦名星)はギャンブルで収入を得ていた。マカオで一稼ぎして、現地で知り合った瑠璃(前田愛)と帰国した七瀬だが、空港から何者かが二人を狙うようになる。二人でチェックインしたホテル部屋に一台の携帯電話が七瀬宛てに届いた。その携帯電話にかけて来たのは七瀬の旧知の岩淵了(田中圭)だった。彼は予知能力を持っており、七瀬にできるだけ二人でいることと、やはり能力者の七瀬の友人である藤子(佐藤江梨子)と協力することだけを告げた。しかしそのアドバイスにもかかわらず、瑠璃はホテルのエレベーターの降り際に射殺されてしまう。その場から去り、藤子の職場に向かった七瀬だが、そこにも追手は迫ってきた。

1970年代初頭の刊行から現在まで累計430万部を誇るSF小説の大ベストセラー・シリーズとして多くのファンを持つ筒井康隆の同名小説を映画化したものです。監督さんは「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の小中和哉監督。ここは触れておきたい脚本は、押井守監督と名コンビの伊藤和典さん。主演のテレパシー能力者に「カムイ外伝」の芦名星。彼女と行動を共にするテレキネシス能力者に「風が強く吹いている」のダンテ・カーヴァー。主役の窮地を救うタイムトラベラー役に「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の佐藤江梨子。

さて過去に何度かテレビドラマ化された「七瀬ふたたび」ですが、結構ひっそりとした映画化となりました。平成ウルトラマンシリーズを手がけた小中監督と、アニメ版「うる星やつら」などの脚本を手がけた伊藤和典さんとのコンビなので、いささか昔のアニメチックな画面効果やセリフ回しが出てきますが、むしろ自分には心地よく感じてよかったと思います。また主役グループを取り巻く脇役の役者さんに実力者を集めていて、全体的に締めた感じをもたらしています。

二時間と言う時間の中でこれだけのボリュームを詰め込むことは難しいのは充分理解できますが、いかんせん時系列的に無理感が出てしまうのは否めません。また小道具に携帯電話も出てきているのに、主人公と予知能力者が出会うあのシーンにあの古い客車はねぇだろ!もう少し時代に則したシーンを考えて欲しかったと思いました。またダンテ・カーヴァーのセリフが時々わかりづらかった(^_^;)

まぁ原作が原作なので辛口な評価が多いですが、僕はそんなに嫌いではありません。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:12│Comments(0)映画
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