2011年04月02日
映画「英国王のスピーチ」感想文
シネプラザ・サントムーンでの観賞です。
王子でありながら幼い頃より虐待を受けていたアルバート(コリン・ファース)は、成人しヨーク公となってからも吃音に悩んでいた。皇太子であるアルバートの兄デイヴィット(ガイ・ピアース)の女性遍歴に悩みを抱いていた父親の英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)は、自分を継ぐものとしてアルバートに厳しく接していた。アルバートの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、夫の吃音を矯正するため、権威ある医者などに夫を通わせ治療を試みていたが、いずれも上手く行かなかった。そしてエリザベスはハーレー街の発音矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)を訪ねる。ライオネルは相手がヨーク公と知っても、自分のペースで治療することにこだわる。ライオネルの王族を王族とも思わない言動と奇抜な治療法に反発するアルバートだが、ライオネルが録音したアルバートの本の朗読では吃音が発生していないことにアルバート自身が驚くこととなる。
吃音に悩むジョージ6世の王室内の悩みと、第二次大戦に向かっていく自国イギリスのへの悩みを描いた作品です。監督さんは「ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト」のトム・フーパー。主演の英国王役に「ラブ・アクチュアリー」のコリン・ファース。その妃役に「アリス・イン・ワンダーランド」のヘレナ・ボナム=カーター。吃音矯正の専門家役に「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のジェフリー・ラッシュ。
さて現英国王のエリザベス2世の父親ジョージ6世に関する物語です。王族のプライドを持ちながらも、自身の器の大きさを決めつけて内向的に悩む姿をコリン・ファースが素晴らしく印象的な演技で訴えかけています。また妃役のヘレナ・ボナム=カーターさん。この人もジョニー・デップ同様「かぶりモノ」系の、「普通じゃない」役の多い人ですが、こういった落ち着いた演技も素晴らしいです。作品全体の作りも、笑いをところどころちりばめつつ、緊張感も持続させた展開となっています。
そういった反面、ずっと続く緊張感により抑揚がなくなってしまった感が否めません。歴史的な背景やジョージ6世の人物像に興味がないと作品にのめりこめないかもしれません。
王様も一人の人間であることを一方ではシリアスに、一方ではコミカルに描いた秀作だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 01:35│Comments(0)
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