2011年05月17日

映画「バレッツ」感想文

映画「バレッツ」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

息子を連れて母親のもとに立ち寄り、車を走らせ港にやってきたシャルリ(ジャン・レノ)。息子を大道芸の前で降ろし、自身は地下駐車場に車を停めにきたところ、複数の覆面の男たちに襲われ22発もの弾丸を受けてしまう。シャルリは引退したものの、元はマルセイユを一大勢力だったマフィアのボスだったのだ。彼は二度結婚しており、一度目の妻との間に娘を一人持っていたが離婚。一度目の妻は彼の弁護士と再婚する。そして二度目の結婚をするのだが、それを機にマフィアを引退したのだ。そして彼の縄張りの半分を受け継いだ若い頃からの友達のザッキア(カド・メラッド)が彼を襲ったことが発覚する。ザッキアは縄張りを受け継ぐ時の約束を破って「クスリ」の売買に手を出しており、シャルリが目の上のたんこぶになっていたのだ。そして自分のみならず、身近な人間にまで手を出してきたザッキアにシャルリの怒りが爆発する。

マルセイユの街を支配するマフィアのボスだった男が、愛する者たちを守るために立ち向かっていくバイオレンス・アクション。監督さんは「ブラック・ボックス~記憶の罠~」のリシャール・ベリ。この人役者さんでもあり、この作品にも出演しています。主演のマフィアのボスだった男の役に「レオン」のジャン・レノ。主人公の古くからの友達役に「幸せはシャンソニア劇場から」のカド・メラッド。

なんと言ってもジャン・レノの存在感でしょう。家族を愛する男の裏側で、マフィアの大物の悪党ぶりが滲み出せるのは、様々な役をこなせるこの人ならではだと思います。また「ゴッドファーザー」よろしく、マフィアの家族の食事風景や、部下の結婚式、仲間での祝杯など、ヨーロッパの「悪い人」らしい(日本人が勝手にそう思っている)姿がモロに出ています。

しかしストーリーそのものは、昔の東映のヤクザ映画を見ているようで目新しい感じは全く無かったといっていいでしょう。それに出だしの銃弾を浴びせられるシーンで、ただの一発も致命傷を与えられないというのはそもそも考えられませんし、右手が不自由になるという設定であのバイクアクションもありえません。そういった甘さがあまりに如実だったと思います。

それにおまわりさんは車の中で酒を飲んではいけません。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:25│Comments(0)映画
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