2011年06月14日

映画「トゥルー・グリット」感想文

映画「トゥルー・グリット」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。

酒場での揉め事に端を発し、父親を使用人のチェイニー(ジョシュ・ブローリン)に殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)。彼女は家から離れた父親の殺された街でチェイニーの情報を集めた。彼は街を離れ、荒野の中の先住民居住区の中に身を隠しているとのことだった。持ち前の利発で強気な性格からむりやり資金をひねり出し、チェイニーを一緒に探してくれる保安官を探した。何人かの保安官が紹介されたが、その中で真の勇気をもつといわれるベテラン保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)雇った。しかし彼は粗雑な上に、悪党を容赦なく撃ち殺すといった一面も持ち合わせていた。当たり前の話だが、雇い主であるマティの言うことなどほとんど聞かなく、前途多難な旅になると思われたが、そこに同じくチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わる。三人はいがみ合いながらもチェイニーを探し荒野を進みつづける。

監督に「ノーカントリー」のジョエル・コーエン、イーサン・コーエン、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグという豪華タッグの西部劇です。主演の保安官役に「アイアンマン」のジェフ・ブリッジス。父親の敵討ちを企てる少女役に長編映画初出演のヘイリー・スタインフェルド。旅に合流するテキサスレンジャー役に「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。

さて本当に久しぶりに観る西部劇です。コーエン兄弟の作品は独特な雰囲気を醸し出すわけですが、今回の作品も「勇気ある追跡」をリメイクしつつも、無法地帯でありさらに自然の恐怖が潜んでおり、さらには美しい風景も見せる荒野を表現しています。また男臭い中に凛とした存在感を見せるヘイリー・スタインフェルドの姿は非常に光っています。

ただ素材がありがちな仇討ち物語のため、何かもう一品欲しいような欲求にかられるんですよね。俳優さんは超一流ですし、少女も新人サンながらなかなかよろしいのです。演出も悪くは無いのですがね…。ある種のスピード感なのか、対決の緊張感なのか?

話はシンプルなので考えなくて良い一本なのかもしれませんが、気を抜いて観ていると、コーエン兄弟の微妙な演出を見落としてしまうかもしれません。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:17│Comments(0)映画
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