2011年06月28日

映画「ブラック・スワン」感想文

映画「ブラック・スワン」感想文

MOVIX清水での観賞です。

ニューヨークのバレエ団に所属するダンサーのニナ(ナタリー・ポートマン)だったが、正確なダンスをするものの感情表現が上手くないために大きな役を取ることができないでいた。彼女の母親のエリカ(バーバラ・ハーシー)は、彼女を産むために断念したバレリーナのスターへの道を彼女に託し、過保護ながらも娘のあらゆることに干渉してきたのもその一因かもしれなかった。そんな中、芸術監督のトーマス・ルロイ(ヴァンサン・カッセル)は、それまでの大看板だったベテランダンサーのベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新人を抜擢し新しい構成で「白鳥の湖」の公演をすることを発表する。バレエ団の若いダンサー全てにチャンスが与えられたが、トーマスは新たに情熱的な踊りができるダンサーのリリー(ミラ・クニス)を呼び寄せる。ニナは彼女なりに自分をアピールするが、相変わらず情熱的な演技ができずにいた。ニナは軽い色仕掛けでトーマスに主役抜擢を懇願するのだが、そこで起きたある出来事をきっかけに彼女は「白鳥の湖」の主役である「白鳥の女王」の座を射止める。

バレエの名演「白鳥の湖」の公演を舞台とした、バレエダンサーの心のうちを描いたスリラー。監督さんは「レスラー」のダーレン・アロノフスキー。主演のバレリーナ役に「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」のナタリー・ポートマン。舞台監督役に「スパイ・バウンド」のヴァンサン・カッセル。ライバルのバレリーナ役に「マックス・ペイン」のミラ・クニス。

さてこの映画でナタリー・ポートマンはアカデミー賞の主演女優賞を射止めるわけですが、かなり迫真の演技といってよかったと思います。「レオン」の小さな女の子のイメージが払拭しきれない彼女にとって、それ以上のイメージを得たかもしれません。殻を抜けきれない主人公のイメージともかぶったかも知れませんね。そして女のいろんな情念が入り混じった主人公以外の女性キャラも、効果的に作品の構成に強い影響をもたらせていると思います。

反面ナタリーが強烈過ぎて、そのイメージしか残らないのも事実。作品のバランス的には少し偏っていた感じがします。またからりホラー的な描写も見られましたが、あまり必要性を感じない気がします。また作品イメージにはそぐわないかもしれませんが、もう少しバレエのシーンが欲しかった気がします。それから…なんだろうな、何か観終わってからの不完全燃焼感があるんですよね、何か分からないけど。ラストカットも私好みだったんですがね…。

こうでもしなければ人間は成長できないのでしょうかね?時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:22│Comments(0)映画
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