2011年09月06日

映画「ツリー・オブ・ライフ」感想文

映画「ツリー・オブ・ライフ」感想文

MOVIX清水での観賞です。

1950年代のアメリカはテキサス。幸せな結婚をし、夫(ブラッド・ピット)に生涯添い遂げるつもりの妻(ジェシカ・チャステイン)だった。二人の間には三人の男の子が誕生した。長男のジャック(ハンター・マクラケン/ショーン・ペン)は優しく温かな母親の愛情に触れながらも、厳格で高圧的に振舞う父親の前ではただ言う事を聞いているしかなかった。三兄弟は成長していき、特にジャックは背伸びをする「子供たちのコミュニティ」の中にはまりこみ、両親に対しての反抗の気持ちが芽生えてくる。相変わらずもある意味理不尽に接してくる父親に対しての三兄弟の反抗は激しいものになってくる。父親はそれを母親のせいにする。一家の関係は次第にギクシャクしたものになってくる。

どこにでもありがちな家族の姿を非常に奥深く考察した家族映画です。監督さんは「天国の日々」のテレンス・マリック。主演の父親役に「ファイト・クラブ」のブラッド・ピット。妻役に「パイレーツ・オブ・アトランティス」(なんじゃそりゃ?)のジェシカ・チャステイン。成長した長男役に「ミスティック・リバー」のショーン・ペン。

さて非常に奥の深い内容になっています。正直自分の度量ではその奥の奥まで探りきれませんが、父親と息子の関係だけはものすごく共感がわく部分はあります。この年齢になっても自分の父親の理不尽さ加減に理解ができない部分があって、親父に対しての感情と言うのが、正直小学生中学生レベルのガキっぽいものではないかといった、自らの気持ちを見直す感情が少しでもわいてきます。

あるFM放送のパーソナリティが言っていた「この映画は評価が割れる」といった評価が如実に現れていた感じがします。パブリックな人が「評価が割れる」と言っているのは、ほぼ2時間半あるこの映画が、観る人によっては非常に退屈なものになるかもしれないということに他なりません。正直映されている映像を表面的に観ていたら飽きる感じは否めません。特に宇宙空間から地球に生命が誕生し、そして進化してく過程が描かれていますが、表面だけ追っていると、それがこの映画に対して示されている暗示が全く見えないと思います。

非常に難解な映画だと思います。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:35│Comments(0)映画
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