2011年10月11日
映画「はやぶさ/HAYABUSA」感想文

MOVIX清水での観賞です。
宇宙科学研究所の的場教授(西田敏行)の講演会に来ていたフリーターの水沢恵(竹内結子)は、講演後の教授を待ち、その感想をストレートに教授に告げた。北大でクレーターなどの研究をし、科学者を目指していた彼女だが、アルバイトをしながら独自に研究を続けていたのだった。その情熱にひかれた的場教授は彼女を宇宙科学研究所のスタッフとして招いたのだった。その時宇宙科学研究所は新たに探査機MUSES-Cを飛ばして、地球近傍小惑星イトカワに着陸し、その地表サンプルを持ち帰る計画の真っ最中であった。主任研究員の坂上(高嶋政宏)のチームに所属した水沢だが、結局は研究所全体のあらゆる雑用をこなすこととなる。そして2003年5月9日、内之浦宇宙空間観測所より「はやぶさ」と名付けられた探査機MUSES-Cは打ち上げられる。しかし「はやぶさ」のイトカワへの旅は苦難の連続であった。
昨年地球に帰還し、大きな話題になった探査機「はやぶさ」の苦難の道のりと、それを支えた人々の姿を描いたドラマです。監督さんは「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の堤幸彦監督。主演の科学者を目指す女性役に「ゴールデンスランバー」の竹内結子。彼女をスカウトする宇宙科学研究所の教授役に「探偵はBARにいる」の西田敏行。プロジェクトリーダーの教授役に「アマルフィ 女神の報酬」の佐野史郎。
宇宙からの帰還後、ドキュメンタリーとしてTVやラジオなどで取り上げられたり、展示会などでも大変なお客さんを集めたりした「はやぶさ」ですが、そこでの平坦ではない道のりとJAXAや関連企業の苦労などが紹介されています。その事実を印象深く触れ、またそれに関わる竹内結子扮する主人公を取り巻く科学者や技術者たちの人間ドラマを絡ませた作風となっています。またそれを応援する「一般人」、特に生瀬勝久演じる大阪の「はやぶさ」オタクが吐くセリフがイチイチごもっともで、こういった遊び心に堤監督らしさが出ていると思います。
但し時代と出てくる機材、特にコンピュータなどの整合が少々取れていないかなといった気がします。それにかなり噛み砕いてはいるのですが、専門用語はやはり難しいので、観ている側には受け入れづらい部分があるのは否めません。こういった科学的な背景があるので、ここは大目にみたいのですが…。演技力には定評のある竹内結子さんですが、「チームバチスタ」の時の演技とほとんど変わらなかったんですね。もうちょっとキャラを煮詰めても良かったかなと思いました。
「はやぶさ」が戻ってきたシーン、本当に感動してしまいました。日本の素晴らしい技術、機械も人間もキッチリ仕事をする日本らしさ、心が熱くなる一本です。専門用語は目をつぶって、時間のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:22│Comments(0)
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