2011年11月18日
映画「スマグラー おまえの未来を運べ」感想文

シネプラザ・サントムーンでの観賞です。
役者志望だったが挫折し、フリーターの生活を送っていた砧(妻夫木聡)はトラブルに巻き込まれ、そのトラブルの相手から紹介された金融業者の山岡(松雪泰子)から300万の借金を負ってしまう。その返済手段としてアルバイト先を紹介される。そのバイト先では運送屋で、社長の花園丈(永瀬正敏)とバイトのジジィ(我修院達也)が死体を運び処理する仕事をしていた。そのメンバーに加わった砧は初仕事の待機をトラックの中でしていた。一方中国マフィアから奪い取った「薬」を横流ししようとしていた田沼組組長の田沼春治(島田洋八)は、取引現場に現れた中国マフィアの殺し屋の背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)に惨殺されてしまう。砧らはその死体の処理の待機をしていたのだ。組長を殺された田沼組の幹部の西尾(小日向文世)は猟奇的な組員の河島(高嶋政宏)らを連れ山岡のところに現れる。手際のよい死体処理から山岡の仕事とわかったようだ。西尾は山岡に組長を殺した犯人を引き渡す「仕事」を依頼する。
夢に挫折してその場しのぎの日々を過ごす若者が、ふとした事から借金を背負い、死体などのヤバイ荷物の運び屋(スマグラー)として働くハメになるアクションエンターテインメント。監督さんは「鮫肌男と桃尻女」の石井克人監督。主演の役者を諦めた若者役に「悪人」の妻夫木聡。送り込まれたバイト先の社長役に「毎日かあさん」の永瀬正敏。主人公が借金を負った金融会社の女社長役に「デトロイト・メタル・シティ」の松雪泰子。中国マフィアの殺し屋役に「さくらん」の安藤政信。
まずはなんと言ってもキャスティングの妙が素晴らしいと思いました。変化を求めつつも出来ない気弱な主人公を演じた妻夫木聡さんも良かったのですが、死に悩みつつも殺さなければならない葛藤に苦しむ安藤政信さんの殺し屋が素晴らしかったと思います。またお笑いとしてはご無沙汰の島田洋八さん、我修院達也さん(僕らの世代では若人あきらの方が馴染みがある)の姿を見られただけでも何かホッとするような気持ちになります。本当に石井監督のこだわったキャスティングが光っています。
ただ拷問シーンはどうなのかな?確かにあれをやることによって、高嶋政宏さん演じる猟奇的な組員役はものすごい個性を前面に出すことになるのですが、あまりに生々しすぎる気がします。例えPG12設定でもね。あと永瀬正敏さんと安藤政信さんのサシで対決するシーン、CGなのはわかっているのですがやりすぎかなぁと思います。
面白い映画だとは思うのですが、「痛い」シーンを見るのが苦手な人にはお勧めできないかな。時間とお金のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:00│Comments(0)
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