2011年12月08日
映画「1911」感想文

109シネマズグランベリーモールでの観賞です。
19世紀の初め、今の中国は清王朝の時代。宣統帝は幼く、隆裕太后(ジョアン・チェン)や臣下が政治の実権を握っていた。しかし欧州列強に比べ軍事力で劣る清王朝は、徐々に植民地化されていき、日本にも台湾を占領される有様だった。民衆の不満も爆発し、南部を中心に反乱が起こり始めた。反乱の指導者たる孫文(ウィンストン・チャオ)はアメリカに滞在して華僑を中心に資金集めに奔走していた。一方中国国内では軍事的リーダーである黄興(ジャッキー・チェン)が若い革命軍の兵士を育成していた。黄興率いる革命軍は清朝の軍隊とぶつかるが、ことごとく敗戦してしまう。そこでは新しい国家の建設に命を捧げた若い有望な人材の命が消えていくこととなる。しかし清朝打倒を諦めない革命軍は武昌で蜂起し、周辺の地域を制圧ことに成功する。行き詰まった清朝は袁世凱(スン・チュン)率いる北洋軍にすがるが、袁世凱は清朝と革命軍の力のバランスを計り、最終的に自分が登りつめる様図っていた。
中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命100周年、ジャッキー・チェン映画出演100本記念の歴史巨編です。監督さんは「レッドクリフ」で撮影監督を担当したチャン・リー。主演の革命軍の軍事指揮者の黄興役に「プロジェクトA」のジャッキー・チェン。主人公を支える女性活動家役に「ドラゴン・キングダム」のリー・ビンビン。
さて辛亥革命を題材にした作品です。「革命」ですので当然なのですが、多くの命が失われます。しかし政を見失った政府を打倒するべく、その情熱を傾ける様が充分に感じられます。孫文,溥儀,袁世凱,汪兆銘といった教科書で出てくる人物が登場します。ぼんやりとわかっていても、こういった力関係なんだなと理解できる、歴史を再認識してくれる感じがします。
字幕版を選んで観たのですが、最終的に失敗かなという感じがしました。やはり外国映画はその役者さんの直接の声を感じるのが大事かと思うのですが、セリフの字幕とキャプションの字幕の重複が多く、どちらを優先に見て良いのか戸惑います。また重要な登場人物が速いスピードで登場し、そして次に移っていきます。そういった忙しさで、観る側の頭の中の整理が出来ないまま流れていってしまいます。
ほんの少しだけですが、ジャッキー・チェンの体躯を使ったアクションがあったのは嬉しかったです。時間とお金のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:37│Comments(0)
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