2011年12月20日

映画「50/50 フィフティ・フィフティ」感想文

映画「50/50 フィフティ・フィフティ」感想文

TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

27歳の青年アラン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は地元の放送局で制作に携わっていた。私生活では美しい彼女のレイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)と同棲し、会社では長年の悪友カイル(セス・ローゲン)と共に仕事をし、楽しく充実した毎日を送っていた。数日前から腰の痛みを訴えたアランは病院へ行き診察をしてもらう。そこで担当医から告げられたのは、小難しい病名であった。簡単に言えば脊髄に癌が出来たのだった。アランがネットで調べた限り生存率は50%、転移した場合は10%と言うものだった。病気を宣告されたアランは努めて冷静だった。病院でのセラピストのキャサリン(アナ・ケンドリック)にも自分の冷静さをアピールした。両親の病気を告げた際も取り乱す母親のダイアン(アンジェリカ・ヒューストン)をなだめた。抗がん剤治療を始めて、恋人のレイチェルは病院への送り迎えをし、同じ病気で治療する老人たちとも仲良くなった。悪友のカイルは相変わらず減らず口を叩いていた。彼の療養生活はそれなりに良好だった。しかしある日カイルがレイチェルの浮気現場を目撃してしまう。

ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基に、ガンで余命わずかと宣告された青年の葛藤(かっとう)と周囲の人々の姿を、笑いと涙を交えてつづるハートフル・ドラマ。新鋭監督のジョナサン・レヴィンがメガホンを取ります。主演の癌におかされた青年役に、「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。彼の親友役に「グリーン・ホーネット」のセス・ローゲン。主人公の心のケアをする新米セラピスト役に「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック。主人公の恋人役に「ターミネーター4」のブライス・ダラス・ハワード。

さて若くして癌を宣告された青年とその周囲の人々の姿をユーモラスに現実的に表現しています。明るく振舞おうとする本人だが、過剰に心配する母親、看病に疲れて浮気をする恋人、同じ治療をしている知人の死など、精神的に追い込まれていく主人公をジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演しています。またこの作品の原案ともなった脚本家ウィル・ライザーの親友でもあるセス・ローゲンが、主人公を明るくさせようと過剰なまでにスケベな親友役が非常に印象的です。ただの闘病記ではなく、笑いと心をグッと捉えるものがあります。

ただ個人的に自分が甘いからそう感じるのかも知れませんが、別れた彼女にあそこまですることはねーだろ、とちょっと思ってしまうんですよね。主人公も悪友もちょっと悪乗りなんじゃないかなと思います。

ラストシーンも非常に好感を持ちました。いい映画だと思います。時間のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:16│Comments(0)映画
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