2011年12月22日

映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」感想文

映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」感想文

MOVIX清水での観賞です。

富山県の私鉄、富山地方鉄道。そこで42年間電車の運転士として勤めてきた滝島徹(三浦友和)は一ヵ月後に定年退職を迎えようとしていた。同僚の島村(岩松了)らは嘱託として残るよう勧めるが、滝島の性格からか強くは言えないでいた。滝島の妻の佐和子(余貴美子)は元看護師だったが、滝島と結婚後に娘の麻衣(小池栄子)を育て上げたあと、自分の母親が病気にかかり、その介護で自分の時間を持てなかった。さらに佐和子はガン検診で良性の腫瘍が見つかり、自分の残りの人生に悔いを残したくないと、看護師の仕事に復帰することを誓っていた。夫の滝島にそのことを打ち明けると、滝島は激怒した。滝島は几帳面な性格と勤務時間も不安定な仕事で、妻に迷惑をかけたことを後ろめたく思っていた。定年後は妻とゆっくりとした時間を持ちたいと思っていたのに、その妻は働きたいと言う。「出て行け!」と言う夫の言葉に家を後にする妻。それから滝島の男ヤモメ暮らしが始まった。しかしある時家に戻った妻に対して、滝島の口から出た言葉に佐和子は幻滅し、離婚届を渡すと再び家を出て行った。

富山県の富山地方鉄道を舞台に定年を控えた運転士と、自分の今後の人生について思い悩む妻の姿を描くヒューマンストーリー。監督さんは一作目の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で助監督を務めた蔵方政俊監督。主演の定年を控えた電車運転士役に「沈まぬ太陽」の三浦友和。その妻役に「おくりびと」の余貴美子。二人の娘役に「八日目の蝉」の小池栄子。主人公の妻が担当する末期ガンの老婦人役に「20世紀少年の吉行和子。その他、主人公の同僚や後輩運転手役に米倉斉加年,岩松了,徳井優,中川家礼二,中尾明慶らが名を連ねます。

さて鉄道に絡み、それに関わる人たちの家族や仕事を描いた作品の第2弾になります。今回は定年を迎えようとしている夫とその妻が主人公ですが、それぞれが言っていることはそれぞれ正論なのですが、それが相容れられない難しさが話の中心となってきます。現代社会において比較的どこにでもある些細でも大事な問題にスポットを当てていると思います。そして相変わらずの地方鉄道の何ともいえない風景は、鉄ちゃんだけでなく普通の人でも「ああ、いいな」という心持ちにさせてくれると思います。

ただクライマックスシーンが少しやり過ぎかな、ちょっと鼻につくなと言った感じがあります。それに日本の消防救急はあれぐらいなら救出できます。なめないでもらいたい。それからラストシーンが「そうやって落としちゃったかぁ」という、何となく引っかかった終わり方をしてしまったのが個人的には残念です。それから主人公と米倉斉加年演じる役や岩松了演じる役との関係がイマイチわからなかった。想像はつくんだけどね。

富山と言えば立川志の輔師匠。やっぱりで出てきましたね。なんかうれしいな。時間とお金のある方はご覧下さい。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:05│Comments(0)映画
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