2012年01月27日

映画「電人ザボーガー」感想文

映画「電人ザボーガー」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

悪を憎む特殊警察の大門豊(古原靖久)は父親の大門博士(竹中直人)が作った戦闘ロボットのザボーガーと共に、大門博士を殺した悪ノ宮博士(柄本明)率いる悪の組織∑と戦っていた。悪ノ宮博士は世界を破壊するための巨大サイボーグを作るために、人間の優秀な細胞を集めていた。博士の秘書でもあるミスボーグ(山崎真実)は優秀な細胞を集めるために国会議員達の細胞を狙っていたが、それらの細胞では巨大サイボーグはわずかのパーツにしかならなかった。ミスボーグは時期首相と目される若杉議員(木下ほうか)を狙うが、大門豊と新田警部(渡辺裕之)らに邪魔される。そしてミスボーグの抜け駆けを許さない∑の参謀たちの策略により、ミスボーグは瀕死の危機を大門豊に助けられる。お互いに惹かれあった大門豊とミスボーグは海辺の洞窟で「愛し合った」。悪ノ宮博士から一挙に細胞収集の命を受けたミスボーグは最後の決戦に挑む。そして彼女は大門に問い掛ける。愛を選ぶのか、正義を選ぶのか、ザボーガーを選ぶのか…。愛を選んだ大門豊は警察官への攻撃をザボーガーに命令する。しかしそれに逆らったザボーガーはミスボーグと共に爆発してしまう。25年後、首相になった若杉議員の運転手をクビになった大門豊(板尾創路)は腰痛と糖尿病に悩む中年になっていた。そんな彼の前に彼の娘と名乗るAKIKO(佐津川愛美)というサイボーグの少女が現れる。

私も小学生の頃見ていた、1974年からフジテレビ系で放送された特撮ヒーロー作品を元にコミカルにリメイクしたアクションムービーです。監督さんは「ロボゲイシャ」の井口昇監督。主演のロボットを操る熱い男役の青年期に「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」の古原靖久、熟年期に「空気人形」の板尾創路。敵対する組織の女サイボーグ役に「少林少女」の山崎真実。その組織の首領の科学者役に「魍魎の匣」の柄本明。主人公の父親で共に戦うロボットを作った科学者役に「新宿インシデント」の竹中直人。主人公の娘として現れるサイボーグ役に「悪夢のエレベーター」の佐津川愛美。

さて昔懐かしいヒーローモノを井口監督の独特な、ある意味やりすぎとも言える世界観で表現しています。本当に「くだらない」演出をある程度の実績を持った俳優さんたちが真剣に演じているところが笑えます。最も重鎮の柄本明さんと竹中直人さんはかなり活き活きとやっている感があったのですが。それから作品全体に渡って表現されている親子観は、わかりづらいものの真剣に描かれていると思いますし、また政治家のダメさ加減も今の世間を風刺しているものがあると思います。

ただ井口監督の独特な世界観が受け入れることの出来ない人には、ひたすらスベりまくる作風にとらえられても仕方ないかなと感じます。またこの監督は「ロボゲイシャ」同様、グラビアアイドルが好きらしく今回も採用しているのですが、その演技力の微妙さ加減も一般受けしないかなと思いました。個人的にはこの下手さが良い方向に出ていると思いましたけど。

映画のエンドロールの後、原作ドラマで主演をしていた山口豪久さん(この作品のときの芸名は山口暁)が亡くなっていた事を初めて知りました。「仮面ライダーV3」のライダーマンや「戦え!マイティ・ジャック」の今井隊員などを演じた、当時の特撮モノでは印象に残る俳優さんでした。残念に思います。この時代の特撮物が好きで、時間とお金のある方は是非ご覧下さい。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status



同じカテゴリー(映画)の記事画像
映画「フローズン・グラウンド」感想文
映画「凶悪」感想文
映画「マラヴィータ」感想文
映画「グランド・イリュージョン」感想文
映画「そして父になる」感想文
映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文
同じカテゴリー(映画)の記事
 映画「フローズン・グラウンド」感想文 (2014-01-14 00:01)
 映画「凶悪」感想文 (2014-01-13 00:01)
 映画「マラヴィータ」感想文 (2013-12-20 00:03)
 映画「グランド・イリュージョン」感想文 (2013-12-13 00:52)
 映画「そして父になる」感想文 (2013-11-25 00:20)
 映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文 (2013-11-11 00:00)

Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:01│Comments(0)映画
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
映画「電人ザボーガー」感想文
    コメント(0)