2012年04月23日
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」感想文
TOHOシネマズ浜松での観賞です。
売店に牛乳を買いに現れた老女。店の店員もその他の客も、彼女が元英国首相マーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)だとは誰も気がつかなかった。夫のデニス(ジム・ブロードベント)に先立たれ、娘の看病のもと彼女は認知症を病んでいる。自宅にいるときは夫の幻影に翻弄されつつも、過去を回顧するときもあった。彼女は食料を主とした雑貨商の娘として生まれた。父親のアルフレッド・ロバーツ(イアン・グレン)は市長をするような政治色の強い人で彼女もその影響を多大に受けた。24歳で下院議員選挙に出るも落選。そのころ知り合ったデニスと結婚し、双子を授かる。そして結婚三年後の選挙で当選する。政治家の道がひらけた彼女は、その中でめきめきと頭角を現していく。しかしその一方で家庭を犠牲にしてきた。1970年から教育科学相を務めるようになったが、その内閣のもと選挙で保守党は大敗を喫してしまう。その後の保守党の党首選挙でマーガレットは立候補することを決意する。夫のデニスや娘は反対するが、周囲の保守党の支援もあり彼女は党首に選ばれる。そしてその後の選挙で、サッチャー党首のもと、保守党は経済の回復と小さな政府の公約を掲げ、選挙に大勝する。そして英国史上初の女性首相マーガレット・サッチャーが誕生する。
あのソ連をして「鉄の女」と言わしめた英国憲政史上初の女性首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた人間ドラマです。監督さんは「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド監督。主演の元女性首相役に「マディソン郡の橋」のメリル・ストリープ。その夫役に「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」のジム・ブロードベント。
さて現代英国史を語る上で外すことのできないマーガレット・サッチャーを描いたドラマですが、何と言ってもこの作品でアカデミー賞主演女優賞を取ったメリル・ストリープの演技に尽きると思います。現役首相時や病気と闘う今の姿まで、年齢と共に話し方など、変化に富んだサッチャー女史の姿を見事に演じています。また夫役を演じたジム・ブロードベントとの絡みも微笑ましかったり、ギスギスしたりして、なんか良い夫婦関係だったんじゃないかなと思います。
ただ映画そのものの出来としては?マークが付くような気がします。サッチャー女史の何を伝えないのかがイマイチ希薄な気がします。夫との仲なのか、彼女の実績なのか、伝記的なものなのか、どれをとっても中途半端な感じがします。メリル・ストリープの強烈な演技であまり目立たない気はするんですがね。
フォークランド紛争がまたキナ臭くなっている今ですが、あの時の事を少し思い出しましたね。時間とお金のある方は是非ご覧ください。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:24│Comments(0)
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