2012年05月22日

映画「テルマエ・ロマエ」感想文

映画「テルマエ・ロマエ」感想文

TOHOシネマズ名古屋ベイシティでの観賞です。

古代ローマ帝国のハドリアヌス帝(市村正親)の時代。ローマの人々は「テルマエ」と呼ばれる公衆浴場で身体を洗い、仲間と語り合い、日々の疲れを取っていた。テルマエを設計・建築する技師のルシウス(阿部寛)は新しい浴場のアイデアに行き詰まり、他の技師たちに遅れをとっていた。アテネなどに設計の勉強をして周った彼の悩む姿を見て、友人のマルクス(勝矢)は人気のテルマエにルシウスを誘う。そこの中で見たものはルシウスの理想に大きく反するものだった。喧騒の中、ルシウスはお湯の中に潜り考えていた。そこでお湯の漏れていた穴にはまり、ルシウスはタイムスリップしてしまう。彼が再び現れたのは現代の日本の銭湯。昼間から風呂に浸かるおじいちゃんたちを見て彼はこれが奴隷の「平たい顔族」のテルマエだと勘違いする。しかし「平たい顔族」の公衆浴場の技術は、ルシウスにとって目新しいものばかりであった。古代ローマに再びもどったルシウスは、「平たい顔族」の銭湯を模倣したテルマエを造りこれが好評を博す。家の風呂で悩むと、またタイムスリップし「平たい顔族」の家風呂のアイデアを模倣した。そのタイムスリップした先には必ず漫画家志望の山越真実(上戸彩)の姿があった。ルシウスのアイデアはローマでの評判となり、ついにはハドリアヌス帝の耳にも入る。しかしそれはローマの政治や後継者争いにルシウスを巻き込んでいくことになった。

古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう、ヤマザキマリの人気コミックを実写映画化したものです。監督さんは「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の武内英樹監督。主演の設計技師役に「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」の阿部寛。主人公のタイムスリップした先に必ず現れる女性役に「あずみ」の上戸彩。古代ローマ帝国の皇帝役に「十三人の刺客」の市村正親。皇帝の有力後継者役に「次郎長三国志」の北村一輝。実直な側近役に「8マン すべての寂しい夜のために」の宍戸開。

さて普通に笑える作品に仕上がっています。MOVIXのオープニングアニメにあるように転げまわって笑う人はおろか、TVを見るように笑う人は映画館ではまずいないのですが、この映画は劇場が笑いにあふれていました。またキャスティングの素晴らしさもあります。メインキャラの濃い顔の人、平たい顔の人、良くこの人を選んできたなといった感じがします。個人的には銭湯の中のおじいちゃんたち。特に赤ら顔のおじいちゃん。役者なのかな?良い味を出していました。それから何と言っても阿部寛。こういったバカバカしいコメディーで大真面目な演技をさせたら現状右に出る人はいない気がします。この感じの阿部ちゃん、大好きです。

しかし話の進行が全体的に急ぎすぎな気がします。上戸彩演じる女性の役名が最後まで良くわからなかったりします。そしてすべてのことが上手く行きすぎのような…。もう少し「障害」みたいなものもあっても良かった気がします。またもう一回上戸彩さんの話になるのですが、彼女が演じる女性の存在がイマイチ不鮮明な気がします。それは役者個人の演技力が云々の話ではなく、演出側に問題がある気がします。

個人的には竹内力さんはローマ側の顔だと思うのだけどな(^_^;)時間とお金のある方は是非ご覧ください。


◆清水落語王国のケータイサイト(PCでも見られます)
http://www.just.st/308297/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(PC版)
http://twitter.com/srakugo_now/
◆清水落語王国Web管理人のTwitter(モバイル版)
http://twtr.jp/user/srakugo_now/status



同じカテゴリー(映画)の記事画像
映画「フローズン・グラウンド」感想文
映画「凶悪」感想文
映画「マラヴィータ」感想文
映画「グランド・イリュージョン」感想文
映画「そして父になる」感想文
映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文
同じカテゴリー(映画)の記事
 映画「フローズン・グラウンド」感想文 (2014-01-14 00:01)
 映画「凶悪」感想文 (2014-01-13 00:01)
 映画「マラヴィータ」感想文 (2013-12-20 00:03)
 映画「グランド・イリュージョン」感想文 (2013-12-13 00:52)
 映画「そして父になる」感想文 (2013-11-25 00:20)
 映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」感想文 (2013-11-11 00:00)

Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:19│Comments(0)映画
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
映画「テルマエ・ロマエ」感想文
    コメント(0)