2012年06月22日

映画「外事警察 その男に騙されるな」感想文

映画「外事警察 その男に騙されるな」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。

警視庁公安部外事課の住本(渡部篤郎)はソウルにいた。その目的は妻子を残して日本から北朝鮮に原子力の研究に向かい、その後に韓国に逃げた物理学者の徐昌義(田中泯)を連れ戻すことだった。その目的を知った韓国の諜報機関も動いたが、住本は日本に徐昌義を連れ戻すことに成功する。その一方、原発事故のため立入禁止になった地域にある大学から、原子力関係のデータとウラン燃料が盗まれる事案が発生した。公安外事課はそれが日本にある商社「奥田交易」が関わっていることを突き止めていた。社長の奥田正秀こと金正秀(イム・ヒョンジュン)は、日本人の妻の果織(真木よう子)とその連れ子である琴美(豊嶋花)と幸せに暮らしていたのだが、それは表向きで実は北朝鮮の工作員ではないかと疑われていた。住本は部下の松澤陽菜(尾野真千子)を使い、果織に接触することに成功する。そして果織の借金苦に付けこみながら、金正秀の情報を流すことを約束させる。果織は夫が隠し持っていた原子爆弾の部品の存在を住本に流すことに成功したが、金正秀は何物かがその存在を知ったことに感づく。そこで社員の安民鉄(キム・ガンウ)にそのことを調べさせるが、安民鉄はその犯人が果織であることに気がつく。

対国際テロ捜査に奔走する警視庁公安部外事課の活躍を描いた、NHKの人気テレビドラマを映画化したサスペンスです。監督さんはNHKでドラマ「ハゲタカ」や「篤姫」などを手がけた堀切園健太郎監督。主演の公安外事課の主任役に「スワロウテイル」の渡部篤郎。その部下役に「殯(もがり)の森」の尾野真千子。原子力技術を朝鮮半島に流した疑いを持たれる商社の社長役に「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」のイム・ヒョンジュン。その妻役に「SP 革命篇」の真木よう子。社員役に「食客」のキム・ガンウ。

さて「公安」という比較的得体の知れない組織にスポットを当てた作品です。「公安」と言う言葉ではいろんな組織を指すのですが、この場合は外国がらみのテロなどの捜査を行う組織のようです。海外に飛び現地諜報機関の目を盗んだ捜査、ターゲットの近親者を買収して味方に引き入れる様、その得体の知れない不気味さが主役の渡部篤郎さんをはじめ、その組織の人間たちからプンプンと臭ってきます。また主役もスーパー捜査官ではなく、見込み違いをしたりするところに人間臭さが漂ってきます。

ただそんな設定のせいもあるのでしょうが、話として全体的には盛り上がりを欠ける感じがします。強烈な俳優さんたちを配しているので、全体的な緊張感は俳優さんたちが観る側に伝えてきてくれるのですが、その緊張感のまま話が流れて行ってしまう感じがするんですよね。また話の最初のほうが、時系列,ロケーションが目まぐるしく移り変わり、話の本筋までたどり着くのに結構時間がかかってしまったのも残念な気がします。

おまわりさんはこういったお仕事もあるんですね。知らない日本の一面を見た気がします。全体的に好き嫌いが出る作品だと思います。時間とお金のある方は是非ご覧ください。


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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:12│Comments(0)映画
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