2012年07月02日
映画「ロボット」感想文

藤枝シネ・プレーゴでの観賞です。
インドのロボット工学のバシー博士(ラジニカーント)は10年の間、食事や睡眠の時間、また恋人のサナ(アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン)と会う時間も惜しんで高性能ロボットの製作に打ち込んでいた。そして博士自身の姿をスキャニングして完成されたロボットは、身体能力,学習能力も共に優れた物となっていた。しかし将来軍事用と使用することを前提にしていたため、「アシモフの三原則」のプログラミングはされていなかった。博士の母親により「チッティ」と名付けられたそのロボットは、短期間に書物のデータを記憶したり、高度な体験学習の成果によりみるみる社会に順応していくようになった。それに目をつけたサナは、自分の勉強のためにと博士からチッティを借用したが、その間に列車の車内で暴漢に襲われたサナをチッティが大立ち回りの末に救出する。しかしそのことが実用化に向けての妨げになっていた。さらにある事件をきっかけに、博士はチッティに感情を持つようにプログラミングを施す。怒りや悲しみを感じるようになったチッティだったが、さらには恋愛感情も持つようになり、それはサナに向けられていた。そしてそれはサナの恋人でもある博士に対しての嫉妬心の発生に及んだ。
最先端VFX、ド派手なアクション、マサラムービーならではの絢爛(けんらん)さを融合させたカオスな世界観が評判となり、世界興収100億円を超えるヒットをマークしたSFアクション映画です。監督さんは「ジーンズ/世界は2人のために」のシャンカール監督。主演のロボット工学博士とロボット自身の2役に、インド映画界のスーパースターとして日本でも知られる「ムトゥ踊るマハラジャ」のラジニカーント。
さて意味不明だが楽しいイメージのインド映画。そのイメージを損なうことなく作られています。ロボットが感情を持ち暴れるイメージは「トランスフォーマー」みたいですが、こちらのトランスフォームはどことなく滑稽で馬鹿馬鹿しさが滲み出ています。また突然踊りだす「ムトゥ踊るマハラジャ」のイメージは健在で、この映画も突然踊りだします。冒頭のロボットのダンスなんかは、最初の「ターミネーター」の最後のような、雑な描写のロボットが踊りだしなんか笑ってしまいました。また従順な正義感の強いロボットが、人間の悪い感情の一つで凶悪な破壊兵器に変わってしまうことも、現代の文明の利器に裏付けされた社会の脆さを感じさせる気がします。
しかしいかんせん長い(-_-;)140分という長さは、考えないで良い内容とはいえ(逆にいうとそれゆえに)飽きてきてしまいます。またロボットに感情を植え付けるきっかけになる出来事が、あんまりと言ったらあんまりな気がします。正直嫌悪感さえ抱きます。もう少し表現の仕方があると思います。
凶悪モードになったときのロボットが亡くなった安岡力也さんや、竹内力さんを彷彿させますね。世界共通の悪党顔なんでしょうか。時間とお金のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:22│Comments(0)
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