2012年07月16日
映画「ダーク・シャドウ」感想文
109シネマズMM横浜での観賞です。
1700年代、イギリスのリバプールからアメリカに移住してきたコリンズ家。そこで水産業を興し、それは大成功を収めた。コリンズ家の跡取り息子のバーナバス・コリンズ(ジョニー・デップ)は恋人のジョゼット(ベラ・ヒースコート)と結婚の約束を取り交わした。しかしそれを良く思わなかったのがコリンズ家で使用人をしていたアンジェリーク(エヴァ・グリーン)だった。彼女は幼い頃からバーナバスに恋焦がれ、ジョゼットとバーナバスが付き合う以前には深い関係になっていたのだ。嫉妬心が燃え上がったアンジェリークは二人に呪いをかけた。ジョゼットは街のはずれの岬から身を投げ、バーナバスは吸血鬼となってしまう。さらにはアンジェリークに煽動された街の人々に捕われ、棺に閉じ込められた挙句森の中に埋められてしまう。そして1972年。コリンズ家は没落し、200年前から持っている立派な屋敷の中で倹約した生活を送っていた。当主のエリザベス・コリンズ・ストッダード(ミシェル・ファイファー)は問題を抱えた家族を持ちながら、コリンズ家の威厳だけは保とうとしていた。そんなある日工事現場でバーナバスの棺が発見される。開放されたバーナバスは懐かしい我が家で見たのは没落した子孫たちの姿だった。そしてその街を支配していたのは見た目を変えながら生きつづけてきたアンジェリークだった。
1960年代に放映されたテレビドラマを基に、魔女によってヴァンパイアにされ200年にわたり生き埋めにされていた男と、その末裔(まつえい)たちの姿を描くコミカルなファンタジー。監督さんは「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン。主演の吸血鬼役に「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のジョニー・デップ。主人公と対峙する魔女役に「007/カジノ・ロワイヤル」のエヴァ・グリーン。主人公の末裔の当主役に「バットマン リターンズ」のミシェル・ファイファー。
ヴァンパイアが主人公だし、「スウィーニー・トッド」も撮ったティム・バートン監督の作品なので、やや血なまぐさいのを覚悟したのですが、あまりそう言ったものがありませんでしたね。確かにコミカルな作風なのでそう言ったものは必要ないでしょう。ジョニー・デップ演じるヴァンパイアも、魔物と言うより名門の一族といったプライドと目の前の女性に揺れる、一人のダメな男の姿を自然体で演じています。また魔女役のエヴァ・グリーン、なかなか良かったと思います。
ただその他のキャラクターの印象があまりにも薄すぎます。特にベラ・ヒースコートさん演じる幽霊が見える女性。非常に大切なポジションで出演するように見せかけて、実際にはそんなでもなかったような感じでした。テレビドラマベースの作品かもしれませんが、全体的にもう少し重みを持っても良かったんじゃないかなと思います。それから時々出てくるギャグのセンス。確かに日本人とアメリカ人のツボの違いがあるのかも知れませんが、そんなに笑える感じじゃなかったです。
やってはいけないのですが、ギャグのセンスを「テルマエ・ロマエ」と比較してしまった時に気がついたのですが、こういう役は阿部寛さんがやっても結構こなすんじゃないかなと思ったりして。時間とお金のある方はご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 23:59│Comments(0)
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