2012年09月18日
映画「トータル・リコール」感想文

MOVIX清水での観賞です。
化学戦争のため世界のほとんどの土地で住むことができなくなった地球。その中で2つのエリアだけ。その2つのエリアは地球の反対側に存在し、「フォール」と呼ばれるエレベーターのような乗り物で行き来をしていた。そして2つのエリアは支配者階級が住むブリテン連邦と労働者階級が住むコロニーと言うエリアになっていた。コロニーの労働者の一部は「フォール」でブリテン連邦に通勤しては働いているものもいた。そういった環境に反発した労働者階級のレジスタンスが指導者マサイアス(ビル・ナイ)を中心に活動していた。「フォール」で移動してブリテン連邦のアンドロイド製造工場で働くダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は悪夢によって不眠となっていた。その夢はダグラスとメリーナ(ジェシカ・ビール)が施設の中で追われ、ダグラスは逮捕されメリーナと引き離されると言ったものだった。目が覚めると横には警察官として働く妻のローリー(ケイト・ベッキンセイル)がいた。彼女はダグラスの気持ちの不安定さを優しく慰めてくれる。しかしモヤモヤ感の取れないダグラスは、リコール社の人工的に作った記憶を脳に送り込み気持ちの安定を得られると言った「商品」に手を出す。そして記憶を送り込む前に脳内のチェックをした技術者が、彼の脳の中にとんでもない秘密が眠っていたことに気がつく。そこの警官隊が突入してきて、リコール社の社員を殺害し、ダグラスを逮捕しようとした。しかしダグラスは一人で警官隊を撃退してしまう。その能力に自分で驚くダグラスだった。
1990年にポール・バーホーベン監督でアーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開されたSFアクションのリメイク版です。監督さんは「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン監督。主演の記憶をなくした諜報員役に「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレル。彼の妻で秘密警察の捜査員役に「ヴァン・ヘルシング」のケイト・ベッキンセイル。レジスタンスの女闘士役に「幻影師アイゼンハイム」のジェシカ・ビール。
さて幸か不幸かバーホーベン版を観ていないのです。その作品の呪縛がないためか、結構面白く観られたと言うのが正直な感想です。アクションシーンは宙に浮く車のカーチェイスシーンも含めてなかなか迫力があったと思いますし、ケイト・ベッキンセイルさんも執念を持って追いかける迫力はなかなかのものがあったと思います。アニメーターさんはかなり頑張ってあの映像を仕上げたなぁと感心しました。また様々な映画をオマージュしたシーンも自分としては面白く感じました。コロニーの退廃した街のイメージは「ブレードランナー」そのものでしたし、前出のカーチェイスやアンドロイドの出撃のシーンなんか「スター・ウォーズ」のエピソードシリーズあたりの感じがすごく感じて楽しかったです。
アニメーターさんは頑張ってくれたのは大いに評価するのですが、ただ個々のメカのデザインが今一つ練れていなかったのが残念に思います。アンドロイドの兵士軍団のメカも「スター・ウォーズ」のドロイドをチープにした感じだし。宙に浮く車のデザインも今一つカッコよく感じられませんでした。またレジスタンスのアジトが攻め込まれるシーンもあまりにあっけなく、これなら連邦政府ははいつでもレジスタンスを叩けるのではないかと思うくらい拍子抜けしてしまいました。それからどこまで自分がリアルな存在なのか、植え付けられた記憶なのかの葛藤がもう少しあったほうが良かったのかなぁと思います。
ネットなどの評価は低いのですが、大概はバーホーベン版と比較してのことだと思います。改めてバーホーベン版を観たくなりました。時間とお金のある方は是非ご覧下さい。
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Posted by 清水落語王国Web管理人 at 00:05│Comments(0)
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